このサイトでは、治すのが難しいモラハラと、コミュニケーションを誤って覚えている治りやすいタイプのモラハラがいるとしています。
コミュニケーションを誤って覚えている人とは、モラハラが一種のコミュニケーション手段になっており、そのことで「人を不快にさせていることに気づいていない」タイプです。
このタイプの人は、「モラハラが人を傷つけている行為」だと気づくことで自覚し、治そうとすることが多いため、治療に向かいやすいと考えられます。
目次
モラハラがコミュニケーションになっている人の特徴
モラハラをコミュニケーション手段として使っている人の特徴です。
- モラハラがあいさつ代わり
- 本人の機嫌に関わらず、いつもモラハラをする
- ターゲットが決まっている
- 周囲に人がいてもモラハラをする
見分けるポイントとしては、本人の機嫌の良し悪しに関わらず、モラハラをするというところです。被害者にストレスをぶつけたり、自己肯定感を取り戻すためにモラハラをしてはおらず、「可愛がり」や「コミュニケーション」を間違えて行っていると言えます。
ターゲットになる人は決まっていて
「いつもニコニコしている人」
「モラハラを受けていても気にしていないように見える人」
「人のことを悪く言わない人」
「優しい人」
「人にNOと言えない人」
がターゲットになりやすいと考えられます。
周囲の人からみても、ターゲットになっている人が「モラハラを受けて嫌がっている」ようには見えないという特徴があります。
注意すべきこと!
似たように見えるタイプの中に、「モラハラで快楽」を感じているタイプの人もいます。モラハラをすることで人を支配する喜びを感じたり、ゲーム感覚で楽しんでいるような人です。こういうタイプはモラハラが最も治りにくいと考えらえます。
本人はモラハラで人を傷つけていることに自覚がない
このタイプの人は、自分がしているモラハラが人を傷つけているという自覚がありません。反対に、いつもニコニコしている被害者が、コミュニケーションを取ることで喜んでいると勘違いしています。
モラハラの動機となるのは、
- 構いたい
- 可愛がりたい
- いじりたい
という気持ちから来ます。
しかし、被害者にとっては大きな心の傷になるようなことを言われることもあるため、被害を無視することはできません。
被害を無くすためには?
コミュニケーション手段としてモラハラを使っている人は、相手が嫌がっていることがわかれば、それが良くないことだと自覚することができます。そのため、被害者側が「本当は嫌だ」と言う気持ちを伝えることで劇的に改善が望めます。
しかし、誰かに仲介を頼み、第三者から「NO」という気持ちを代弁してもらうと、「本人はそうは思っていない」「関係な人が余計なことをするな」とかえって関係がこじれたり、問題を大きくしてしまう可能性があります。モラハラ加害者から見れば、「本人は嫌がっているように見えない」からです。
そのため、本人がモラハラ加害者に対して「嫌だ」と言う気持ちを伝える必要があります。伝え方は様々ですが、本人に直接言う勇気が出なければ、手紙やメールでもいいでしょう。
この時に、伝え方には注意が必要です。
1.相手のプライドを傷つけない
モラハラをするタイプの人は、総じてプライドが高いと言えます。そのため、プライドを傷つけるような行動をすると、自分のプライドを守ろうとするあまりに「モラハラを認めない」こともあります。
そのため、「やめてほしい」と言う気持ちは、大勢の前で言うのではなく、本人にだけ伝えましょう。
2.モラハラに当たる具体的な言葉や行動を挙げる
言われて嫌だった言葉がなんであるか、どういった行動が嫌だったのかを具体的に相手に指摘することも、モラハラを大幅に改善させます。
本人自身が具体的になにがモラハラであると受け取られたのかが分からないままであると、気づかぬうちにモラハラを繰り返してしまうことがあります。
指摘するときには、やめてほしいことがなんであるか、どういう言葉に傷ついたかを一緒に伝えましょう。
3.私を主語にして話す
伝えるときには、「私が傷つくから」「私が悲しいから」やめてほしいというように、「私」を主語にした話し方をするといいでしょう。そうすると、自然とあなたの気持ちが相手に伝わります。
この時に、「あなたのやっていることはモラハラ!」とか「あなたは人の気持ちを分からない冷酷な人間だ!」というような表現は控えましょう。
相手を逆上させてしまえば、モラハラがよくなるどころか関係がこじれてしまう可能性もあります。
改善に関しては長い目で見ることも必要
また、長い間モラハラをコミュニケーション手段として使っていた場合、自覚をすればすぐに治るということはありません。本人も治したいと思いつつもなかなか行動に結びつかないこともあるため、時間がかかる可能性があることもあらかじめ覚えておいてください。
ただ、本人がモラハラを自覚したということが何よりも重要で、時間をかけながらモラハラを改善させることに繋がります。
モラハラが治っても、相手から受けた暴言が許せない場合は、疎遠にする必要もある
もし、指摘したことで相手のモラハラ行為がなくなったとしても、過去に受けたモラハラ被害の傷が完全になくなるわけではありません。どうしても許せないという気持ちがあるのであれば、相手と疎遠にしたほうがいい場合もあります。
あなたの指摘は、これからのモラハラを無くすためのものであり、過去のモラハラ被害を帳消しにするものではありません。受けたモラハラ被害を許せなくてもいいのです。
モラハラを指摘したことで、未来の被害はなくなったわけです。
それだけでも素晴らしい行いです。
治る可能性が高いモラハラの見分け方
治る可能性があるのかどうかは、こちらの記事を参考にしてください。
コミュニケーションを誤って覚えている人のモラハラを治す方法
治るタイプのモラハラ加害者を治す方法はこちらの記事を参考にしてください。