モラハラ被害を受けている方は、知らず知らずの間にモラハラ加害者の顔色を窺って過ごしています。
「あれをやりたい」「これを買いたい」など何かを決めるとき、モラハラ加害者が「良い」と言えばやり、「ダメ」と言えばやらないと決まっていませんか?
モラハラ加害者が「ダメ」と言ったら絶対にダメだと思い込んでいませんか?
モラハラ加害者は人を丸め込むのがうまく、モラハラ加害者の指示に従っているつもりがなくても、いつの間にかモラハラ加害者の意見ばかりが通るようになっていることもあります。そして、それを決めたのは、被害者自身であるように上手に持っていくのです。
モラハラ加害者と意見が異なるとき、いつも自分の意見は無視され、向こうの意見ばかりが通っていませんか?
最終的に決めたことは、本当にあなたの意思だったのでしょうか?
1.自分が一番は悪いことではない
人を思いやる心が大事だと、小さいころに教えられた人も多いのではないでしょうか。
ことわざにも、
情けは人の為ならず
という言葉があるように、人に親切にすることは善行であると説かれています。
人に親切にすることは良いことです。
しかし、己を犠牲にしてまで親切である必要はありません。
1-1.自分のことを思いやって初めて他人を思いやる余裕ができる
献身的であると賞賛され、我慢は美徳とされ、自分のことを優先させるのは悪いことであるように思われがちです。
しかし、自分のことをないがしろにしてまで他人のことを優先させるのはかえって不健全で不健康だと私は思います。
他人を思いやる気持ちは大切です。しかし、他人を自分以上に思いやる必要はありません。
1番に自分、2番に家族、3番に友人・・・そしてだいぶ後ろに他人くらいでいいのではないでしょうか。
1-2.自分の気持ちが分からなくなる前に自問自答する
モラハラを受け続けているうちに、いつの間にかモラハラ加害者を優先させることが当然になってくることがあります。
そこで一度自問自答して欲しいのです。
必要以上に献身的になっていませんか?
大人の人間にそこまで時間や手間をかける必要がありますか?
その行為は、本当にあなたが望んでやっていることなのでしょうか?
わが身を犠牲にして他人を優先させているのであれば、一度、その姿を鏡で見てください。きっとひどい顔をしていて、体も髪も肌もボロボロで、決して美しくはないでしょう。
自分を優先させ、楽しく元気で健康的な生活をして、余裕のある時に他人のことを考える、そのくらいでいいのです。
人の気持ちばかりを優先させる前に、自分の気持ちはどうなのか向き合ってみましょう。
2.誰かをあなたの人生の主人にしてはいけない
あなたが何か自分自身のことを決めるとき、誰かの意見に従ったり、誰かの意のままに行動してはいけません。
あなたの人生はあなただけのものであり、あなたの人生のことを決めるのもあなたです。
宗教家バグワン・シュリ・ラジニーシの残した言葉に次のものがあります。
もし幸せになるために誰かを頼っていたら、あなたは奴隷になり、隷属し、とらわれの身となる。そして、あなたは多くの人々に頼っている。彼らはみなあなたの影の主人となり、その見返りに、あなたを搾取しているのだ
誰かに相談したり、誰かに助言を受けることは人生において必要不可欠です。しかし、その選択権までは他人にゆだねてはいけません。
誰かに良いように利用され、あなたの人生を無駄に使ってしまうことになります。
3.人に利用されないためには?
3-1.自分のことは自分で決める
世の中には他人を利用しようと考えている人がいます。
そういった人たちに利用されないようにするためには、自分のことは自分で決める癖をつけることです。
自分の人生の責任を負えるのは自分自身だけです。
「誰かがこうしろといったから」で自分の行動を決めると、うまくいかなかった時に後悔することになるでしょう。
自分で決めた道であれば、結果がどっちに転ぼうが納得ができるものです。
3-2.何かを決めるときはじっくり考える
特に女性は、男性と違って、人に相談する段階ではまだ自分の意見が定まっておらず、話しながら解決の糸口を探したり、選択肢を決めたりしていくことが多い傾向にあります。
人に相談したすぐ後は相談した相手の影響が強く出ている可能性があり、相手の意見をそのまま決定事項にしてしまいがちです。
相談後にすぐに意思決定してしまうと、本来の自分の考えとは違う選択肢を選んでしまう可能性があります。
1人ではなく何人もの人に相談して意見を聞き比べたり、自分の本当の気持ちに向き合う時間を取ることが必要です。
まとめ
モラハラ加害者は上で挙げたようなまさに「他人を利用しようとする」人です。
モラハラ加害者の意見で、モラハラ被害者のためを思って言っていることは一つもありません。
モラハラを受けていると被害者はいつの間にか、モラハラ加害者に従う奴隷のような立場になっています。(私自身もそうなっていました。)
モラハラ加害者は自分の意見を通すために、そうしないとあなたが悪い人のように言ってくることがあります。どんなに自分が可哀そうで、どんなにあなたがひどい人かをコンコンと説明し、あなたに「加害者意識」を植え付けようとしてきます。
しかし、モラハラ被害者は献身的な人が多く、本来であれば「いい人」。そして、毎回モラハラ加害者のことを優先させる必要はありません。また、「加害者」どころか、一方的に搾取されている「被害者」です。
対等で、平等な立場を築き上げようとしても無意味です。話し合うこと、理解しあうことはできません。
それよりも、自分自身を大切にし、自分を優先させてあげてください。
モラハラ加害者に納得してもらうために、あなたが言葉を尽くす必要はありません。情報共有しなくてはならないことは報告のみにとどめましょう。
1.人を思いやる=自己犠牲ではない。まずは自分が一番でいい。
2.モラハラ加害者には報告だけして、相談しない。
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