モラハラを受け続けると人格まで変わってしまう!?被害者に起こる変化や後遺症

モラハラを受け続けると人格まで変わってしまう!?被害者に起こる変化や後遺症

モラハラは精神崩壊を招くひどい行為です。そしてモラハラ被害者の人格にまで影響を及ぼすことさえあります。

長年、モラハラを受け続けていると、被害者の脳も正常ではなくなります。ストレスが脳へ深刻なダメージを与えるからです。

モラハラ被害による脳のダメージによって、被害者はどのように変わってしまうのでしょうか?

目次

モラハラ後遺症①モラハラを受け続けている人はイライラしやすくなる

モラハラ被害による後遺症 イライラしやすくなる

モラハラ被害者の変化

モラハラ被害者の多くは、我慢強く、怒りの沸点が高い人が多い傾向にありますが、モラハラを受け続けることによってイライラしやすい性格に変わってしまうことがあります。

  • 以前は怒らなかったことにもすぐに怒るようになった。
  • イライラを感じたときに感情のコントロールがしにくい、怒鳴ってしまう。
  • イライラした気持ちを外に出してしまうことが増えた。

などがモラハラ被害を受け続けることで被害者に表れる変化です。

モラハラ被害者をよく知る人から見ると「いつものあの人ではないみたい」と目に映ります。

モラハラによるストレスが脳のダメージにつながる

モラハラは日常的に行われることでモラハラ被害者に強い影響を与えます。モラハラが進むと、被害者はモラハラ加害者がそばにいない状態や、モラハラが行われていないときにも慢性的にストレスを感じるようになります

慢性的なストレス状態は脳にダメージを与えます。人の感情をつかさどる前頭前野と言う部分は、ストレスを受け続けると働かなくなり、機能が止まってしまいます。この状態を放っておくと、ストレスを感じたときに分泌されるコルチゾールというホルモンが脳の海馬にまでダメージを与えることが分かっています。

モラハラ被害者の性格の変化は、睡眠不足や栄養不足と同じように脳の働きが悪くなることで引き起こされます。そしてこれは、ストレス原因であるモラハラから抜け出せないと改善されません

下記はストレスが脳に与える影響についての論文です。↓

要注意!イライラ状態は黄色信号!

モラハラ被害者の多くは自身がモラハラ被害に遭っている自覚がありません。

しかし、自分自身の変化は気づきやすいため、自分が以前よりイライラしやすくなっていることをきっかけにモラハラ被害に気づく可能性があります。

初期には、モラハラ加害者と一緒にいるときにだけイライラしますが、症状が進行するとモラハラ加害者がいないときにも慢性的にイライラしてしまうようになります。

感情のコントロールが難しい、もしくはできないと思ったら、それは脳があなたに出している危険信号かもしれません。

モラハラ後遺症②自己否定をする思考回路が出来上がる

モラハラ被害による後遺症 自己否定

また、モラハラ被害者は「自己肯定感が低い人が多い」と言われていますが、これも被害に遭い続けた結果、「自己肯定感が下がる」「自己否定する思考回路に陥る」ことを招きます。

被害者は卑屈になっていたり、自暴自棄であったりしますが、

元々そういう性格だったわけではなく、モラハラ行為を受け続け、何をしても怒られる、否定されることから「私はダメな人間」と思わされていくようになるのです。

これを学習性無力感といい、どんなに自己肯定感が高い人であったとしても環境によって陥ることがあると言われています。

モラハラは人をダメにする行為です。

「あなたのためにやっている」とか「お前を教育してやっている」と加害者は言いますが、実際には、被害者は悪い方へ悪い方へ転がり落ちていき、能力が上がることはありません。

「あなたのため」という飾り付けられた言葉の裏で、しなくてもいい我慢を強いられ、虐げられていることに気づかなくてはいけません。

モラハラ後遺症③動悸、パニックなど身体に影響を及ぼす

モラハラ被害による後遺症 動悸、パニック、不安

慢性的なストレスを抱えるようになると、そのストレス症状が心身にも現れるようになります。

モラハラ被害者は、「不安障害」「パニック障害」の人が多いと言われており、モラハラによる脳にダメージ蓄積したためにモラハラ加害者がいない場所、モラハラを受けていない時にも、このような症状が現れるようになります。

また、モラハラ被害に気づくきっかけとなったのが、慢性的な腹痛や頭痛、また配偶者の帰宅時間が近づくと動悸がしてくると言った「身体症状」であったという人は多くいます。

このように、本人の自覚のないところでも確実に被害によって体も心もむしばまれていくのです。モラハラ被害というのは決して、被害者の気持ちの問題ではありません!

条件付け反応により症状が現れる

モラハラ被害に遭っている人は、さまざまな刺激が恐怖と結びついている場合があります。

たとえば、大きな物音、玄関のガチャガチャ音、メール音や着信音、低い声などです。 これらが加害者の「怒り、批判、屈辱、拒絶」と結びついているからです。 被害から離れた後も症状が残ることもあります。

被害者が元々不安や恐怖を感じやすい人だったわけでも、何でもないささいなことを大げさに考えているわけではありません。 刺激と恐怖が結び付くくらいに多くの被害があったということです。

環境によって人は性格まで変わります。

モラハラ後遺症④うつ病などの心の病になることも

モラハラ被害による後遺症 うつ病などの心の病

イライラしやすい状態や自己否定の思考回路は、病気の前触れです。

この状態を放っておくと次はストレス症状が身体にもあらわれはじめ、うつ病などのこころの病気になってしまいます

重大な病気になる前に、できるだけ早く自身の症状に気づいて適切な対応をとることが必要です。

<モラハラ被害による発症する可能性のある心の病>
  • 適応障害
  • パニック障害
  • うつ病
  • カサンドラ症候群 など

モラハラ後遺症⑤モラハラ被害者がモラハラ加害者になる可能性もある

モラハラ被害による後遺症 加害者化

この性格や人格の変化を見て、気づいた人もいるかもしれません。

そうです。ストレス症状の結果、モラハラ加害者の振る舞いに似てきていませんか?

モラハラ加害者が理性的な話し合いではなく怒鳴ることで周囲を動かそうとしたり、ストレスを抱え込んで精神的な病になるのとよく似ているのです。

もちろん、モラハラ被害者が必ずしもモラハラ行為を行うようになるわけではありません。

しかしモラハラ行為はモラハラ加害者のような性格や脳の仕組みをもたらすことも事実ですし、モラハラ被害者がいずれモラハラ加害者に転じることも知られています

被害者に対する間違った認識

被害者は、依存体質の人であると言われることがありますが、モラハラの経済的DVや社会的DVによって自立を妨げられたこと、また精神的DVにより脳に蓄積したダメージが自己決定ができない不安を感じやすい性格に変わってしまったことが原因で、モラハラを受ける前のその人の性格は異なっていた可能性があります。

自己肯定感の低い人というのもモラハラを受けた結果自己肯定感が下がることになってしまったのであり、因果関係が逆です。

依存体質、自己肯定感が低いなどは実は「加害者側の特徴」であったもので、こういった被害者の性格の変化は、モラハラ加害者の投影や投影性同一視などにより、「加害者の負の部分を被害者が背負わされるために起こる」のだということを覚えておいてください。

モラハラ被害は深刻!逃げていい

モラハラをよく知らない人の中には、「誰と結婚しても同じ、夫婦は写し鏡」「あなたにも悪いところがある」「結婚とは我慢」と言い、「子どものことを思ったら離婚はよくない」「一度結婚をした相手なのだから向き合うべき」と精神的な被害だけで離婚を選択することを責める人もいます。

しかし、被害者は強いストレスにさらされ、自分自身の人格さえも破壊されてしまう状態にいます。

モラハラは、「逃げていい、逃げ出すべき被害」です!

自分の人生を取り戻すために

被害者は、我慢強い人が多く、「まだ大丈夫」「私さえ我慢すれば」と思っているうちに被害が深刻になっていきます。

すると、離れることもできづらくなり、離れた後も大きな後遺症に悩まされ、自分の人生を取り戻すことが難しくなります。

私は経験者の立場から、モラハラによって脳が変わり、戻らなくなることを知っています。被害者の方は取り返しのつかないダメージを負う前に逃げ出してほしいと思います。

被害者の方がまず真っ先にやらなければならないこと。それは、

あなたの人格が破壊される前に、一刻も早くモラハラから逃げ出すことです。

モラハラを受け続けると人格まで変わってしまう!?被害者に起こる変化や後遺症

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 初めまして。
    私もモラハラ被害者です。8年間結婚をしていましたが、私が言うことを聞かないと、子供がDVを受けていた為言うことを聞いていました。
    その後逃げるように離婚して、8年が経ちます。最近子供も大きくなった事で気が抜けたのか、うつ病になってしまいました。
    今でも人の顔色を見る・意見が言えない・依存してしまうなど生きづらい日々を送っています。
    この記事を観て、一人でも被害者の方が気付き・減ることを心から望んでいます。

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