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なぜモラハラは治らないのか。モラハラの原因は家庭環境!

投稿日:2018年5月19日 更新日:

モラハラ被害者がまったく一致する意見に、「モラハラは一生治らない」というものがあります。あらゆるアプローチをしても、本当に変わらない(むしろ悪化していく)のを私自身も痛感しています。

なぜ、モラハラは治らないのか。その原因は、モラハラ加害者が生まれる原因にありました。

1.モラハラが治らない理由①モラハラ加害者が生まれる原因は生育環境

モラハラ加害者が生まれてしまう原因は、加害者の生育環境が主たる理由だと考えられています。

<モラハラが生み出される原因>

  1. 虐待、育児放棄、ネグレクト
  2. 幼少期のトラウマ
  3. 親からの過保護・過干渉
  4. モラハラの連鎖(モラハラ環境で育てられた)

虐待や育児放棄によって適切な育児や保護を受けられなかった場合、幼少期に事故や災害などで大きなトラウマを負った場合、そして

『親からの過保護・過干渉』

『モラハラの連鎖』

です。

1-1.虐待、育児放棄、ネグレクトの家庭で育ったパターン

親がすべての人間関係の始まりであり、赤ちゃんは人間関係のスタートを親との関係から学びます。親が自分に愛情を向けてくれ、困っていた時には手を差し伸べてくれたり、見守ってくれたりすることで、「すべての人間がそうである」と学び、人を信頼する心が育っていきます。虐待家庭で育つということは、親のような人たちがすべての人間であると学ぶということです。幼いころから暴力や暴言にさらされてきた場合は、「人は信頼できず、自分しか自分を守ることはできない」と学びます。自分を守るためには、人を攻撃しても仕方がないと考えます。

育児放棄やネグレクトで育った場合も同様に、親から適切なアタッチメントが得られないために自分の居場所がない不安定な心理状態を抱えます。人に媚びたり、過度に合わせることで自分の居場所を確保しようとし、その結果余計なストレスを抱えます。人といると緊張し、リラックスすることができません。

虐待家庭で育った子どもは、人を信頼する心(基本的信頼感)が育たないまま大きくなります。

社会に出てからも、人を信頼することができずに、自分を過度に守ろうとします。

そして自分を守るための攻撃の一種に「モラハラ」があるのです。

1-2.幼少期のトラウマが根強いパターン

幼いころ、親との死別、親の離婚、大災害、大きな事故やけがをした場合、大きなトラウマを抱えることがあります。

トラウマは、「危険回避」が過剰作用した結果だと言われており、本来は自分を守るためのメカニズムです。

しかし、心の傷が根深い場合は、幼いころに味わった恐怖を避けようとするあまりに「過剰に防衛する反応」をしてしまうことがあります。そして、このトラウマに対する防衛反応は、無意識のうちにやっていることが多いのです。

本人も無自覚のまま、恐怖を避けようとするあまりに人に対して攻撃的になり、それがモラハラに繋がることがあります。

トラウマによる症状の中には、「過度の覚醒」がありますが、怒りの爆発や混乱、過度の警戒心などが「過度の覚醒」に見られる行動の一種です。

1-3.両親が不仲でかつ、親から溺愛(過保護・過干渉)される家庭で育ったパターン

まず、基本的にモラハラを引き継ぎやすい家庭の特徴は、両親間が不仲であり「争いの絶えない不安定な家庭環境で過ごした」ことが大きな原因です。

本来家庭が一番安心できる安全基地でなくてはいけません。しかし、最も安心して過ごせる場所でいざこざがある場合、自分が安心して過ごせる場所がどこにもないと思いながら成長することになります。

安心できる家、そこは「自分を守ってくれる場所」です。安定した家庭で育つ子供は、何があっても家に戻ってこれば大丈夫だと知っています。しかし、「自分を守ってくる場所」がない子どもにとって生きていくことは、家のない野生動物と一緒でサバイバルのようなものです。

サバイバルでは、生き延びるための方法を選択する余地がありません。仮に、「良くないこと」であっても、やらなくては生きていけないかもしれないからです。

だからこそ「モラハラが悪いこと」だとしても、やらなくては生き残ることができないのでモラハラを身につけざるを得ません

そして、親から溺愛されてきたこともモラハラを生む原因になります。

モラハラ加害者の親を見ると、父親が厳しく、母親が溺愛して育てていたというケースは非常に多いそうです。

たとえば何か問題を起こし、教師から叱られたとしても、親がかばい「あなたは悪くないのよ」と言われることで「自分は悪いことをしても責任を取らなくてもいい」「何かあれば親が代わりに責任を取ってくれる」と学ぶようになります。

モラハラをする人は、基本的に無責任で、どんな結果も他人のせいにする傾向にあります。溺愛されてきたことで、自分の非を認めたり、自分の落ち度を反省することが一切できない人間に成長していきます。

なんでも人に責任転嫁し、自分は決して悪くないという環境で育てられ、自分を省みる機会を全く与えられずに育ってしまった弊害がモラハラといえるでしょう。

甘やかされて育ったために、自分は偉い、特別な存在であると錯覚し、周りを見下して育ちます。自身が問題を起こした場合でも、責任は他人(自分より弱いもの)に押し付けていいと教えられます。

さらに、溺愛は「自分が一番優先されて当然」だという価値観を生み出します。

モラハラには、誰かをコントロールしたいという欲求が根底にありますが、「自分を一番優先にする」「自分が誰かにとっての一番(褒められる存在)であるのが当たり前」だと思い、そこから外れる行動を取った時にモラハラをしてまで相手を正したり、コントロールしなければ気が済まなくなるのです。

未発達である幼少期にそのように教育されることで、本来は成長とともに発達していく良心が成長せずに停滞します

ほとんどの場合、大人になってから価値観を大幅に修正することは難しいといえます。「自分が一番」「弱いものには何をしてもいい」と教育されて培った価値観は、人生の中で本人が気づかなければ修正されませんし、価値観が固定される大人になってからではもはや修正は不可能です。

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1-4.両親(もしくは、両親のどちらか)がモラハラ加害者であるパターン

まず、モラハラ親は、子どもにモラハラをすることを強制します。同じような価値観を好むモラハラ加害者たちは、子どもも同じようなモラハラを好む人間に育てようとするからです。

子どもはモラハラをしたときに褒められ、また弱ければモラハラを受ける立場です。親から認められるためには、「モラハラをせざるを得ません」。

また、幼少期にモラハラを受けた場合は、頭も心も成長段階であるため、「モラハラが良いことなのか悪いことなのか」の判断ができません。

また最も近しい両親がモラハラを行うこと、またそれを正す人が周りにいないことで、親が「モラハラは正しい」と言えば、それは正しいことなんだと歪んだ価値観を植え付けられて成長していきます

こうして家庭環境で、親のモラハラ思考パターンをそのまま受け継ぎます

特に、両親のうち、母親がモラハラ加害者であった場合は、子どもに受け継がれやすいといえます。なぜなら、一般的に父親より母親のが一緒に過ごす時間が長いからです。それだけ、強く親の考えを継承しやすく、モラハラが連鎖されやすいと言えます。

モラハラを受け続けた結果、歪んだ価値観をもち、他人のことをものか何かであるように認識するようになります。

モラハラ加害者と被害者の関係についての関連記事

モラハラ環境によってモラハラが継承された場合、長い年月の元に培われてきたモラハラの思考パターンは、モラハラ加害者の性格の土台であり、一朝一夕では到底変わるものではありません。

もはやモラハラ加害者のアイデンティティそのものであり、モラハラを治そうとする場合は、アイデンティティの崩壊を招く危険性もはらんでいます。

モラハラ加害者を治そうと努力することは、時には大きな危険もあり、慎重になる必要があります。

2.モラハラが治らない理由②モラハラ加害者は反省しない

モラハラ加害者は自分がするモラハラの原因を「相手(被害者)のせい」だと思っています。被害者が至らないために、モラハラをせざるを得ない状況に追い込まれ、仕方なくモラハラをしてしまっていると思っています。自分の行いを真に反省することはなく、被害者さえ変われば、自分のモラハラもなくなると思っているのです。

モラハラ加害者は「自分こそが被害者だ」と間違って認識しているのです。

たとえ被害者の方から「あなたがやっていることはモラハラよ!」と言おうものであれば、とたんに激怒し、逆に「お前がやっていることがモラハラだ」「俺はこんなに傷ついた!」「お前のせいで俺は病気になった」といって、責任転嫁し、被害者ぶるでしょう。

モラハラ加害者は決して自分のモラハラを反省することはありません。それゆえ、自身で行いを正そうという気は全くなく、周りに指摘されたとしても周りの責任だと思うだけで変わることはありません。

3.モラハラが治らない理由③モラハラ加害者はパーソナリティ障害を抱えている

3-1.パーソナリティ障害障害とは?

大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人や周りが苦しむことで診断される精神疾患です。

それぞれの種類や特徴は下記のとおりです。(厚生労働省のサイトより抜粋。)

A群(奇妙で風変わりなタイプ)

  • 妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
  • 統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
  • 統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)

B群 (感情的で移り気なタイプ)

  • 境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
  • 自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
  • 反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
  • 演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)

C群 (不安で内向的であることが特徴)

  • 依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
  • 強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
  • 回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)

これらのパーソナリティ障害は人口のおよそ15%に見られると言われており、何らかのパーソナリティ障害を抱える人は決して少なくないと言えます。

3-2.モラハラと自己愛性パーソナリティ障害

上にあげたパーソナリティ障害のうち、『自己愛性パーソナリティ障害』がモラハラの裏に潜んでいることが多いと考えられています。

自己愛性パーソナリティ障害とは、あるがままの自分を受け入れることが出来ずに、誇大化した自己像を抱えている人のことです。

自分はすごい、他者よりもえらいと思い、他人を見下しています。また、プライドが高いため、人から指摘されたり批判されると激怒します。

人との関係は自分にとって利益になるかどうかで判断し、対等で損得のない関係を築くことが出来ません。

他者に対して傲慢な態度をとります。

3-3.医者も嫌う自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害の研究がほとんど進まない理由は、医者が自己愛性パーソナリティ障害の人を嫌う傾向にあることが挙げられます。他人を見下す自己愛性パーソナリティ障害の患者は、自身を治療する医者に対しても攻撃的な態度をとるため、医者も積極的に患者と関わったり、治療を行うことを好みません。

また、治療によって予後が良い境界性パーソナリティー障害などと違い、治療による効果があまり得られないことも理由の一つです。

3-4.自己愛性パーソナリティ障害は治らない

モラハラ加害者のモラハラ部分は性格の根本にあります。モラハラを治療するということは、まず自己を否定することから始めなければなりません。しかし、自己を否定するという行為は「自己愛」の患者にとっては耐えがたい苦痛です。そのために、モラハラ加害者は治療を拒絶し、医者にかかることがあっても医者を見下し、次々と医者を変えます。

そのため、モラハラ加害者自身が積極的に医者にかかり直そうとすることは考えられず、治療も現実的ではないと言えるでしょう。

4.モラハラが治らない理由④モラハラは決して被害者の落ち度で始まるものではない

モラハラ加害者は必ず「お前のせいで、俺は怒鳴るんだ」「俺を怒らせるお前が悪いんだ」というように、モラハラ被害者が原因でモラハラをしてしまうように嘯きます。

しかし、上記のモラハラが生まれる原因からも分かるように、モラハラ加害者が生まれた原因は一朝一夕のものではありません。幼少期からの長い生育環境によって、本来は培われるべき良心が育たずに、心の発育不全ともいうべき結果がモラハラ加害者を生み出すのです。

モラハラ行為の根底には、被害者と会う前の何十年という長いモラハラの積み重ねがあり、その山のように散り積もった被害の結果、モラハラ加害者になったわけです。

それはもはや、モラハラ加害者自身のアイデンティティでもあり、彼らの一部だと考えて遜色ないでしょう。

そして、加害者本人は治そうという気はなく、改善に向けての努力などするはずもありません。本人に治す気がないのに、被害者がいくらモラハラ加害者を治そうと努力したところで無意味です。

よって、大人になったモラハラ加害者が治ることはありません。

↓パーソナリティ障害のチェック表付きです。目安としてお役立てください。

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