結婚や出産、退職などを機に突然始まったモラハラ。これは、配偶者のせいではなく、そもそもの本性を隠していただけというのは、このブログを読んでくださっている方はすでにご存じだと思います。
さて、モラハラ夫との間に子どもが生まれた場合、子どもにモラハラをする確率はどのくらいかご存知でしょうか?それは100%です。残念ながら、モラハラを妻にする人は必ず子どもにもモラハラをします。絶対です。
店員にモラハラをする人は、必ず妻にモラハラをする
いま付き合っている人が将来自分に対してどういう接し方をするかどうかは、「店員に対する態度を見る」と良いそうです。仮に、店員に対して「お水!」という人であれば、将来の妻に対しても「おい、水!」というでしょう。また店員の粗相をあげつらい、平気で怒鳴る人は、将来の妻に対しても失敗をあげつらい怒鳴るでしょう。
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真実のカウンセリング「『あなただけ特別』には気をつけよう」マンガで分かる心療内科in秋葉原
このページの中で、注目していただきたいのは次の文章です。
結局のところ、相手の振る舞いにおいて、「最低ランクと判断してる人への扱い」こそが、その人の本当の振る舞いだと思っておくと、間違いはないかもしれません。
日本では、「お客様は神様」という言葉があるように、店員と客の間に上下関係があります。つまり店員は自分より下のものだと認識している可能性が高く、店員への態度はその人の本当の振る舞いを知る指標となるわけです。
そして、店員への態度はいずれ妻への態度になり、また妻への態度はいずれ子どもへの態度に変わります。
私の場合、結婚を機に夫からモラハラを受けるようになりました。結婚をしてすぐからあからさまに態度が変わったので、一体何が起こったのか最初は飲み込むことができませんでした。理由を聞くと、「会社での人間関係でストレスを抱えていて余裕がなかった」と言っており、部署が変わったタイミングで一時的に良くなったので、本当に職場のストレスが原因だと思っていました。
私の子どもたちが赤ちゃんの頃、飲んだミルクを「たら~」という程度ではなく、「ゲボッ」という擬音が当てはまるくらいの吐き戻しをしていました。ほとんど毎回服を全着替えし、1日に数回は布団がベタベタになり、シーツは洗濯、布団はドライヤーで乾かさなくてはいけないほどでした。おそらく、私自身も大人になってからでもよく吐くほど胃の弁が弱いため、遺伝的に吐き戻しがしやすいのだと思います。
子どもが吐き戻しをしたときの夫の反応をよく覚えています。汚いものを見るように「う~わ~」と大声で叫ぶのです。そして、責める言葉は言わないものの、その反応は明らかに「やりやがったなこの野郎」という批判を感じました。この反応は私がつわりのときに吐いていたときと全く同じ反応でした。(私の場合は、トイレで吐いていましたが、わざわざ覗きに来て「う~わ~」と言い捨てていくのです。)
そして、子どもがトイレトレ中にトイレに失敗したときも「どうしてくれるんだ!どうしてくれるんだ!」と大声で叫びながら、ドンドンと物や壁を叩いて当たり散らしていました。子どもが生まれる前、夫が茹でるはずだった袋めんの中身をこぼしてしまったときも「こぼしたのはお前のせいだ!(私が袋の封を切ったため)どうしてくれるんだ!」と叫びながら、暴れていたことを思い出しました。
私に行っていたモラハラや怒鳴るといった行為はすべて、子どもたちにも同じように行っていました。私や子どもたちは夫にとって下位の立場の人間であり、自分よりも低い地位の人への扱いは基本的に同じです。時に、妻や子どもをよく褒めることもありますが、それはモラハラから逃げ出せないためにする飴と鞭の「飴」にすぎません。
自分が受けているモラハラは子どもが将来受けるモラハラである
たとえば、一緒に出かけているときにフッといなくなってしまうモラハラ行為をする人もいます。配偶者が必死に自分を探すことが楽しくて、自分はこんなにも配偶者から求められているという愛情を確認するためです。いつの間にか隠れている、長時間どこかに行ってしまうということを平気でやれる人は、我が子に対しても同じことをします。子どもにとって、出かけた先で親がいなくなるのは生きていけなくなるほどの強い恐怖を感じます。子どもは、ひとりでは家に帰れませんし、携帯を持たされていない年齢の子どもは親やその他の助けてくれるであろう人に連絡をするもできません。誰に助けてもらったらいいのか、どうしたらいいのか、このまま一生親と会えないのか、といった不安を抱えるでしょう。トラウマになるくらいの心の傷を抱えてしまうこともあります。配偶者に対してこういうモラハラ行為をする人は、子どもからの愛情を確認するために、あえてふらっといなくなり、子どもに自分を探させるということを平気でするのです。
また、妻に対して簡単に「離婚」という場合は、子どもに対しても「お前なんか俺の子どもじゃない」「家から出ていけ」「親子の縁を切る」と言ったことを平気で言うでしょう。
同じモラハラ行為を受けても、大人である自分が受けるキズと、子どもが受けるキズの大きさは違います。子どもの場合は立ち直れないほどの深刻な傷を負ってしまう場合だってあるのです。
まとめ
自分が受けてきたモラハラ行為をもう一度よく思い出してください。それをもし我が子が受けたらどうなるか、子どもがいる場合には必ず考えなくてはいけないことです。
子どもができたら、子どもを父親に預けることも当然あります。子と夫が二人っきりで過ごす時間ができるでしょう。子どもを夫に預けるたときのことを想像したときに不安を感じる場合は、将来設計を見直す必要があるのかもしれません。
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