人を不快にさせない愚痴の言い方

人を不快にさせない愚痴の言い方

愚痴ばかりを言う人のそばにいるのはしんどいですよね。

しかし、同じように愚痴を言っていても人から好かれる人もいれば、人から敬遠される人がいることに気づきました。

その違いはどこから来るのでしょうか?

自分が愚痴を言うときも、このことに気をつければ、周りの人に嫌な思いをさせずにすみます。

目次

愚痴を聞いている相手はどう思う?

1.機嫌を良くしてあげないといけないと思う

愚痴を言うときは当たり前ですが、ストレスがたまって機嫌が悪くなっている状態です。

そう言う状態で人に話しかけたらどうでしょう。相手は、あなたの機嫌を良くしてあげるための発言をしなくてはならないと無意識に思います。

例えば、人の悪口に同意したり、あなたの愚痴の正当性を語ったり、あなたに同情しなくてはならないと思います。

他人の機嫌を取らなくてはいけないのは誰しも苦痛ですよね。

2.ストレスをぶつけられていると感じる

愚痴を言うことは、愚痴を聞かされる相手にストレスをぶつける行為です。

愚痴を言うのは、行き場のないストレスを解消させようという心理から来ます。愚痴を言う人が意識していなくても、このストレスは聞かされる人に向かってしまいます。

愚痴を言うときに気を付けるのは、ストレスが相手に行かないように配慮することです。そのためには伝え方が重要になります。

伝え方を変えるだけで、愚痴を聞く方の気分は全く違ったものになるのです。

人を不快にさせない愚痴の言い方のポイント

1.人の悪口ではなく、自分の悲しい気持ちを伝える

例えば、毎日上司から叱咤されることがストレスとなり、愚痴を言ってしまうとします。

「あの上司本当にヤダ~。自分は何もしないくせに、文句ばっかり言ってくる。本当にクズだわ。」

こういった愚痴は、聞かされる方もしんどいです。本当は上司が悪い人だと思っていなくても、悪口に同意しないといけない気分になり、聞かされている方も悪口を言わないといけなくなるからです。

一方で、「上司からこんなことを言われて悲しかった。慰めて。」と言うのではどうでしょうか?

愚痴を言われた方はどうしてあげればいいのか分かりますし、悪口ではないので聞いていて不快な気持ちにはなりません。

「私はこう思った」という、「I(私)」を主語にして話すようにすると、相手も不快な気分にならずに愚痴を聞けます。

2.解決する方法を聞く「相談」の形にする

非生産的な愚痴ではなく、「どうしたらいいのかな?」という相談の形にすると相手からの反応も変わります。

「相談」は相手を頼っているという意思表示でもあります。頼られた方は悪い気はしません。

また、次に会ったときには同じような愚痴ではなく、解決の方法を実践したらこうなったという「報告」ができます。

自分のアドバイスで状況が変わったことを知った相談者は喜ぶでしょうし、あなたにアドバイスをして良かったと思うはずです。

聞く方も自分が役に立ったと思えることで、良い気持ちになります。

そして、アドバイスをもらったら必ずお礼を言いましょう

アドバイスがいらないときの作法

そもそもアドバイスは求めていない!という場合は、話す前に「アドバイスではなくて話を聞いて欲しい」と一言言っておくだけで相手にも良い印象を与えます。

3.笑顔で愚痴を言う

ニコニコしながら愚痴を言う人のところには実は人は集まってきやすいです。

愚痴を言うのは、人間の本能的な部分であり、愚痴を全く言わない人というのは存在しません。

みんな、愚痴を言いたい気持ちはよく分かるのです。また、愚痴を言いたいと思っていても、人から嫌われたくないからため込む人も多いはずです。

愚痴を笑顔で言う人は、周りに「愚痴を言ってもいいんだ」という気持ちにさせてくれます。

また、笑顔で愚痴を言う場合は、愚痴を聞く方も機嫌を取らなくてすみます。最初から機嫌が悪くないからです。そうすると、相手のご機嫌を取るための発言を考えなくても良くなりますし、機嫌を直す役目を負う必要もありません。そうなると、聞く方も嫌な気分にならないものです。

愚痴を言うときは、表情に気を付けて話すようにするといいでしょう。

4.人と親密になるために、適度な愚痴は有効◎

愚痴は、人間関係を親密にするのに役に立つ側面もあります。

表では言えない会社の愚痴をコッソリ言いあうと、お互いの親近感が高まるような気がしませんか?

普通の人は信用できない人には愚痴は言わないので、自分と相手との信頼関係ができていると感じます。

秘密を共有した気分になりますし、相手の本心を聞けたことがうれしくなりますよね。

全く愚痴を言わない人は、心のうちをさらけ出していないのでは?という印象を持たれ人から信用されにくいです。

愚痴は適度にいう分には、プラスにも働きます

5.愚痴を言う相手を考える

愚痴を言いたいときは、相手に共感をしてもらいたい心理があります。

しかし、相手と生活環境が全く違えば共感は得にくくなります。

例えば、相手が独身で、自分が結婚をして子育てをしている場合、子育ての愚痴を言っても相手に共感はしてもらいにくいですよね。子育てをしたことがない人には子育ての苦労は分からないからです。反対に、自分は専業主婦で、相手がバリバリ働いているとすれば、相手の仕事の愚痴に共感しづらいハズです。

そのため、愚痴を言う場合は、愚痴の内容を理解してもらいやすい相手を選ぶことです。

子育ての愚痴であれば、子育てをしている人に言うのが良いです。そうすれば相手も自分の抱えている子育ての愚痴が言え、お互いに共感できることで仲が深まります。

愚痴を言うのは置かれている境遇が自分と近い相手を選びましょう。

6.自分の気持ちが落ち着いたら、相手の愚痴も聞いてあげよう

どんな人間関係も一方的なものは長続きしません。

自分のストレスが落ち着いて心の余裕ができたとき、愚痴を聞いてもらった相手へのお返しとして、今度はあなたが愚痴を聞いてあげましょう。

まとめ

愚痴は言い方によっては人間関係を良くする作用もあります。そしてもちろん、愚痴を言うことですっきりしたり、明日からも頑張るぞ!という気分になれたりします。

誰かに共感してもらえると、孤独じゃないと勇気をもらうこともできます。

言い方を考えて、愚痴の良い作用だけを活用できると良いですね。

人を不快にさせない愚痴の言い方

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる