人にSOSが出せずに頑張りすぎてしまう人は、家庭や職場でも多くのストレスを抱えてしまいがちです。
人に頼れず苦しんで、身体を壊すほど自分を追い込んでしまっていませんか?
自分は損な性格だと自分否定をしてしまっていませんか?
この記事を読んでいる人は、人に頼れないことが苦しく、そんな自分を変えたいと思っているはずです。
なぜ人に頼れないのか、人に頼るためにはどうすればいいのかを解説します。
なぜ、人に頼ることができないのか?
人に頼ることができないのは、あなた自身が人に頼ることは良くないことだという考えを持っているからです。
特に幼少期、人に頼ることができない環境で育ってきた人の場合その傾向が強く、大人になってもうまく人を頼ることができません。
<幼少期の環境や経験>
- 今まで人に頼ったことがない
- 小さいころから何でも一人でやらなくてはいけない環境であった
- 親がしつけに厳しかった
- 家庭環境的に弱音が吐けなかった
- 人に頼った時に裏切られた経験がある
- 「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられてきた
- 親から高い理想像を押し付けられてきた(これくらいはできて当たり前など)
- 出来ないことがあると、ものすごく怒られた
このような環境で育ってきた場合、そもそも「人に頼った経験が一度もない」と言う人も多く、経験から「人の頼り方が分からない」「頼ることが悪いことのような気がして言い出せない」ようになります。
そして、自らの考えで、人を頼れない自分を作り出しているのです。
<人に頼れない人の考え方>
- 他人を信用できない
- 他人に迷惑をかけてはいけないと思う
- 頑張らないことは悪いことだと思う
- 出来ない自分を知られたくない
- 人を頼ると負けたような気がする
- 自分の弱い面を人にさらけ出すことができない
- 出来ない自分は価値がないと思う
- 裏切られるのが怖い
- 結局、人は孤独だと思う
この記事を読んでいるということは、頼れなくてもまあいいか、とは思っていないでしょう。
「人を頼りたい」「もっと人を頼って楽な生き方がしたい」と思っているのにもかかわらず、そんな自分を変えることができなくて悩んでいるのだと推測します。
ではどうしたらこのような考えを変えて、人に頼ることができるようになるのでしょうか?
人を上手に頼るには?
1.まずは比重が軽いものからお願いする
人に頼れない人は「人に頼らない」ことで、自分を守ってきた人です。
- 人からの自分の評価を守る
- 人から裏切られるかもしれない自分を守る
「人に頼らない」ことで主にこの2点を守ってきたと推測できます。
人に頼ってもこの2点が揺るがないということを経験して、固定観念を上書きする必要があります。
いきなり大きなものをお願いするのはしり込みがしてしまいますので、まずは簡単なものからお願いしましょう。
そして、人に頼って文字分の評価が下がらない、人に頼っても裏切られない経験を積み重ね、過去の経験を上書きしていきましょう。
2.人に頼ることで得られるメリットを考える
人に頼るメリットを考えて、人に頼らないよりも頼るほうがいい効果を探してみましょう。
<人に頼るメリットの例>
- 時間を短縮できる
- 相手の知識や財産に触れることができ、視野が広がる
- 相手も自分を頼りにしやすくなり、良い人間関係ができる など
3.頼ることと甘えは別物だと理解する
幼少期に親に甘えることが許されなかった場合、人に頼ることは甘えであると思っていて人に頼ることができないケースが非常に多くみられます。
しかし、人に頼ることは甘えではありません。
人に頼ることを甘えることだと思っている人は、一度、下の様に置き換えて考えてみてはいかがでしょうか?
甘えるということは、自分の利益のためにお願いをすること
頼るということは、集団の利益のためにお願いすること
会社であれば、仕事の効率が上がったり、成果物の質が上がることを期待できます。また、家庭であれば、家庭の雰囲気がよくなったりします。
人に頼ることは、集団や環境をよくするためにも必要不可欠です。
あなたが人に頼ることが、ひいては周りの人にもメリットがあることだと気づければ、人に頼る第一歩につながるのではないでしょうか。
4.人を頼ることができる人の方が上に昇りつめることを知っておく
実は、組織のトップにいる人は、人に上手に頼ることができる人であるという統計が出ています。
そういう人は誰かが「助けてあげたい」と言う気持ちにさせることがうまいそうで、自然と周りが力を貸してくれるそうです。そしてその人を中心に人が集まり、会社や企業に成長していくそうです。このような愛され上手な人が組織のトップに行くというのはなんとなく理解できますよね。
反対に、自分自身で何でもやってしまうタイプの人は組織に必要な人間にはなれても、上に行くことはできません。
人に頼るということがいかに大事な要素か分かりますね。
頼られる強い人だと思われたい場合は、人を頼ることができる人も強い人であるという認識を持ってみると行動が変わる可能性がありますよ。
5.先に「貸し」をつくる
「誰かに頼ることが悪いことだ」という固定観念がある場合、人を頼るのは勇気のいることです。
いきなり人を頼るのは、迷惑をかけているような気がしてとてもできないという人もいるでしょう。
そういう場合は、まず先に相手に「貸し」をつくってみましょう。
誰かが助けを求めている場合は、率先して力を貸してあげてみてください。
あらかじめ相手の仕事を手伝ったり、仕事を教えたりして「貸し」をつくっておいて、いざ自分がお願いするときには、その貸しを返してもらうという気持ちでいれば、お願いがしやすくなるはずです。
6.うまく人を頼っている人の真似をする
あなたの周りに人の力を借りるのがうまく、人の力を借りることで上手な人間関係を構築している人はいませんか?
周りから「助けてあげたい」と思われる人は、人の力を借りることがうまく、そして人を立てることが上手です。
「あなたの力が必要なの」と言われたらどうですか?悪い気はしないでしょう。
だれかに頼りにされることは自分の存在価値を認めてもらえたと思い、嬉しい気持ちになります。
人を頼りにすることで、その人との間に信頼関係をつくることができます。
人の力を借りつつ、力を借りることでいい人間関係を作っている人のことをよく観察してみてください。そこに上手に人を頼るヒントがあるハズです。
できるところはどんどんとマネしてみましょう。
まとめ
人に頼れない人は、今までの人生の中で人に頼る経験が絶対的に少ないのです。
なので、「人に頼る」ことを少しずつでいいので増やして経験を積み重ねていきましょう。
人に頼り始めると、人間関係までうまくいくようになることも多いです。
そうすると、良い循環が生まれ、悩みが解消していくでしょう。
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