治らない!私がモラハラ被害によって受けた脳のダメージ

治らない!私がモラハラ被害によって受けた脳のダメージ

私のモラハラ被害は実に結婚生活と同じ5年間でした。

人によっては結婚生活が5年間だと聞くと短いと思われる方もいるかもしれません。しかし、モラハラ被害を受けた5年間はとても長く、そして私の脳にも重大なダメージを与えてしまっていたのです。

脳は目に見えないのでいつダメージを負ったかは分かりません。しかし、私が現在悩まされている症状は、モラハラ被害が原因ではないかと思うことが多々あります。なぜなら結婚前には同じような症状が出たことがなかったからです。

私が現在悩まされている症状についてお話します。

目次

1.買い物中に動悸がする

今でもたまに体調が悪いときに買い物に行くと、胸騒ぎがしてきて「早く帰らなければ悪いことが起こる」という考えがふと頭をよぎり動悸がしてくることがあります。この時に不安に思う「悪いこと」というのは、特に具体的なものではなく、何か悪いことが起こるような気がするという得体のしれない不安感です。この不安感をコントロールすることができないので、慌てて買い物を終わらせて(時には買いたいものも買わずに)帰宅することがあります。

これは、夫の機嫌を取らなければいつどこで夫の怒りが爆発するか分からない緊張感を常に感じながら暮らしてきたことが原因であると思います。

なぜ買い物中に不安感が強くなるのかについては、おそらく店内の音や光が関係していると考えます。お店は商品が魅力的に見えるように売り場の照明を明るくし、店内には常に曲を流しています。この目や耳から入ってくる情報が交感神経を刺激し、ハラハラそわそわと落ち着かない気分にさせるのです。そして何かを買う目的があってお店に行きます。この「○○を買わなければならない」という状況が夫がよく言っていた「妻はこうあるべき」「嫁はこうあるべき」「母親はこうあるべき」といった価値観の押し付けを思い出し、気分が悪くなってしまうのです。

離婚をしたことでモラハラ被害は終わったのにもかかわらず、ときどきこうして当時の不安感がぶり返すことがあるのです。

2.ストレスを感じる場面でめまい、呼吸が苦しいなどの不調が現れる

私は子育てで仕事を辞めてしまったので、再就職に向けて資格を勉強しています。今までにもいくつか資格を取り、試験を受けてきました。離婚後に受けた資格試験中にめまいや吐き気などの不調に見舞われたのです。

人生の中で試験を受けてきたことは何度もありますが、過去にはこのような身体的症状に見舞われたことは一度もありませんでした。確かに緊張はしていますが、それは人並みに感じる程度のことで、それもコントロールできないほどのものではありませんでした。

モラハラを受け続けてきた結果、現在の私はストレスに対してとても弱くなっていると感じます。

特に、精神的なものが原因で不調を感じることが増え、寝込んだり横になったりして休まなければならないときが多くなりました

精神的に不調のときは、自分の意思でも体を起こすことがとてもできないような状態になることがあります。これは結婚前にはなかったことです。

歳をとって老化してきていることもあるとは思いますが、たった5年での変化の幅がとても大きいように感じます。

3.感情をコントロールできないときがあったが治まった

また、モラハラを受けていた時と別居後しばらくは感情がコントロールできないことが多く悩まされましたが現在は治まりました。

具体的には、相手の些細な一言で悲しみが溢れ相手の目の前で泣いてしまったり、少し相手に「こうしてほしい」と言われたことが、自分を全部否定されたと思えて死にたくなったりしていました。

過度のストレスを受けていたころには、そのストレスで自分の中の感情のコップがすでにいっぱいで少しのことでもあふれ出すような状態でした。しかし、現在はストレスがなくなったため、コップに余裕ができてコントロールができないことはありません。

私の脳はどうなってしまったの?

脳のなかで大脳皮質の3分の1を占める前頭前野という部分は、人間の理性や感情をコントロールしています。

また脳の扁桃体という部分は、ストレスを感じたときに他の部分に警告を発したり、恐怖に関する記憶を強めたりする働きをします。この扁桃体が過度に働けば、ストレスを感じたときの反応が過敏になったり、普段よりも強く恐怖を感じるようになるということです。

ストレスを受けると、前頭前野は委縮する一方、扁桃体は拡大します。

要するに、理性や感情のコントロールができにくくなる一方で、ストレス反応が過敏になるということです。まさしく、私自身に起きた変化と同じです。これらの変化は、ストレスがなくなれば元に戻りますが、慢性的なストレスを抱えていた場合は回復できなくなります。

私の場合、感情をコントロールする前頭前野は恐らくダメージがなかった(もしくは少なかった)のでしょう。しばらくすれば元のように働き、現在は治っています。一方、ストレスを受けたときの心身の反応は明らかに結婚前と後で変わっています。扁桃体に関しては脳のダメージが深刻で回復できなくなったのだと推測されます。

まとめ

ストレスによって脳が変化した場合、ストレスに対して脆弱になってしまうことが分かっています。そして、うつ病や不安障害につながると考えられています。

私自身も現在、精神的に脆弱になったと感じています。明らかにストレスを感じたときの反応が過敏になっています。その差は自覚できるほどです。

今後、少しずつでも回復していけるのか、ずっとこのままなのかは分かりません。

しかし精神的に脆弱な状態であり、精神疾患になるリスクは増えていることを頭に入れておかなくてはいけないと感じています。

うつ病や不安障害などにならないように気を付けていこうと思います。

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