モラハラ加害者は、些細なことでいきなり火が付いたように怒り出します。前触れがなく怒り出すため、怒らせないように対応することはできませんし、いきなり豹変する姿は、強い恐怖を覚えます。
しかし、モラハラ加害者は特定の場所のみで怒鳴ることが多いというのもまた、事実です。
モラハラ加害者の怒鳴るメカニズムに焦点を当てて、モラハラにおける怒鳴る行為が持つ意味について解説します。
1.モラハラ加害者が怒鳴る場所は「密室」
1-1.閉ざされた場所である
夫は、私や子どもに対して怒鳴っていましたが、それはある特定の場所でした。「家の中」や「車の中」といった、外から見えない場所に限定して、怒鳴るという行為を行っていたのです。
1-2.閉ざされた人間関係である
また、家の中でも、限定したときに怒鳴っていました。私の両親や友人、夫の恩師など、夫にとって「モラハラを見られたくない」相手がいないときです。
1-3.モラハラ加害者はモラハラをコントロールしている
モラハラは、場所と人間関係の両方が兼ね備わった密室で行われるのです。
密室は、モラハラ加害者が安心してモラハラが出来る空間です。
このことから分かることは、モラハラ加害者は時と場合を選んでモラハラを行っているということ。
つまり、モラハラ加害者はモラハラをコントロールして行っているということです。
2.なぜ、モラハラ加害者は怒鳴るのか?
怒鳴ると言う行為は、モラハラ加害者にとってはアピールです。
普通の人が言葉で伝えることを、それが出来ないため怒鳴るという行為に置き換えて伝えてきます。
つまり、モラハラ加害者にとっての怒鳴る行為は一種の非言語的コミュニケーションです。
2-1.自分の要求を伝え、それを叶えてもらうため
普通の人は、不快に感じることがあれば、まずは不快を伝え、その上で「こうして欲しい」と改善をお願いします。
しかし、モラハラ加害者はこういった一連の行動をとることは出来ません。
モラハラ人間は「自分の要求を言葉にして伝えることは悪いこと」であると学んでいる可能性があり、彼らの要求は言葉以外の方法で伝えられます。
そのため、不快を感じると怒鳴るしかありません。それは、赤ちゃんが親に不快を伝えるのに「泣く」しか手段がないのと同じです。
結婚生活で、夫に子供の面倒を見てもらうことが数回ありました。
子どもの機嫌がいいうちはいいのですが、子どもが何かの拍子に愚図ったり泣き出すと、突然大声を上げ、怒鳴り始めるのです。
時によっては物に当たったりすることもありました。
怒鳴り声を聞いて、私が飛んでいきます。
夫は、「自分がこれ以上面倒を見れない」ということを怒鳴って伝えてきたのです。
普通の人であれば、「面倒を見切れないから替わってほしい」と言葉で伝えることですが、夫にはそれが出来ませんでした。
そして、怒鳴ったことに対し、「もう二度しない」と言うものの、また繰り返すので、夫には子どもをお願いすることが出来なくなりました。
夫が真に言いたかったのは、「泣く子どもは不快だから俺に面倒を見させるな」ということでした。
2-2.いうことを聞かせるため、支配コントロールのため
正常な人間関係では、相手に譲ってもらったら次の機会には私が譲ろうという気持ちになるものです。しかし、モラハラ加害者にとっては、対等な関係という物は存在しません。
人間関係は、相手から搾取するか、搾取されるか、というものと考えています。
モラハラ加害者にとって被害者は、搾取する相手であり、対等ではない存在です。そもそもいい関係を継続するために、ここは自分が折れて譲ろうという考えがありません。
何が何でも言うことを聞かせようとし、それが怒鳴る行為につながるのです。
怒鳴ることは、相手に恐怖を植え付け意のままにしようという脅し行為であり、モラハラ加害者自身もそのことに気づいています。
ここで、怒鳴られた時に言うことを聞いてしまうと、怒鳴れば意のままに操れる相手だと学習し、繰り返し怒鳴るようになります。
子どもが生まれると、子育ての考え方の違いから衝突することが多くなりました。
私だけのときは、モラハラ行為も我慢が出来ましたが、それが子どもに行くとなるとどうしても我慢できませんでした。
そうなると、夫は話し合いではなく、怒鳴ったり、物に当たったりしてこちらに譲るように強要してきたのです。
そして、それでも私が屈しないと分かると、向こうから離婚を切り出され、追い出されました。
3.モラハラ加害者の怒鳴る行為が、特定の人に行われるワケ
3-1.普通の人とモラハラ加害者とは怒鳴るメカニズムが異なる
一般の人が声を荒げる場合、それは強い怒りを感じたときです。普通の人は、感情が先にあって、それが怒鳴るという行為につながります。(感情の起伏は人それぞれなので、全く怒鳴らない人もいます。)
しかし、モラハラ加害者の使う「怒鳴る」は、「自分の要求を伝える」「いうことを聞かせる」などのコントロールや支配、コミュニケーションの手段や目的が先にあります。
感情が起因となって怒鳴るわけではない、それが普通の人とは異なる点です。
そのため、笑っていた人が突然怒鳴りだす、さっきまで怒鳴っていたのにコロッと笑顔になる、など不自然な変化を見せます。
モラハラ加害者が長時間怒鳴る(説教する)理由もこのことから説明がつきます。
普通の人であれば、怒鳴るほどの強い怒りの感情はそんなに長続きはしません。そのため、普通は喧嘩の状態が長引くと、無視などの冷戦状態になります。
モラハラ加害者は感情が起因でないため、長時間怒鳴ることが出来るのです。
3-2.モラハラ加害者は相手を見て、「怒鳴る」ことを使い分けている
普通の人には、怒りは内から湧いてくる感情ですが、モラハラ加害者は外に発信するためのコミュニケーション手段です。
感情をコントロールするのは大人も難しいことですが、コミュニケーション手段であれば、「黙ればいい」ので簡単にコントロールできます。
しかし、コミュニケーションの手段が「怒鳴る」しかないため、「黙る」か「怒鳴る」かの二択です。
言葉によって解決することはできません。
3-3.モラハラ加害者は「怒鳴る」ことを決して反省しない
普通の人が「さっきは怒りすぎた、ごめんなさい」と謝るのは、怒りの感情を自分自身もコントロールできずに怒鳴り、時間がたつと頭が冷え、冷静になるからです。
しかし、モラハラ加害者はそもそも「怒鳴る」ことをコントロールしてやっているので、「怒鳴る」前後での冷静さに変化はありません。
「怒鳴る」のはわざとであり、謝ったとしても反省しているポーズです。
心の中では「言うことを聞かせてやったぞ、しめしめ」と思っています。
4.まとめ
モラハラ加害者がときに宇宙人のように話の通じない相手に感じることがあります。それは、「怒鳴る」という地球外の言語を使う、まさに宇宙人だからです。
宇宙人と話していても、話が通じないし、解決にも至りません。私たちが宇宙人を理解できないように、宇宙人も私たちを理解できません。
しかし、見た目には人間と変わりがないので、普通の人だと思ってコミュニケーションをとろうとしてしまいます。そして、長年経ってようやく宇宙人であることに気づいたときには、身も心も疲れきっています。
モラハラ加害者というのはそういった相手だということを覚えておいてください。
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