あなたの周りにモラハラをする人はいますか?
そしてそのモラハラをする人物の人間関係はどうでしょうか?
モラハラ加害者は、継続した人間関係をつくることが非常に難しいのです。モラハラ加害者の性格が元で人が離れていくためです。
そしてこのことがさらに、モラハラを治すことを難しくさせます。
コミュニケーションを続けるうちに、この人との暮らしは無理だと悟った
私は結婚生活中に、夫に私の気持ちを伝えたり話し合いをしようとしたときには、いつも逆切れされたり人格を否定されていました。
最初は伝え方が悪いのかと思い、言葉を変えてみました。その次には、伝える方法が悪いのかと思い、面と向かって話すのではなく手紙に自分の気持ちを書いて渡すようにしました。しかし夫が私と向き合ってくれたり、私の言葉に耳を傾けてくれるようになることはありませんでした。
次第に私は、「夫と話をすると嫌な気分になる」「話すことが無意味である」と思うようになっていきました。
結婚するときには、病めるときも健やかなるときも愛することを誓い、夫と生涯を共にする気持ちでいましたが、離婚するときにはこの人と一緒に過ごすことはできないと思うに至ったのです。
モラハラ加害者の周りからは人が去っていく
調停離婚では、離婚理由の第2位が「モラハラ」だとも言われています。それだけモラハラ加害者との結婚生活は破綻しやすいのです。
また以前、私の勤めていた会社にいたハラスメント上司は、同じ部署内から一斉に訴えを起こされました。その中には、社員だけでなく、パートやアルバイトの人もいました。小さな部署ではありましたが、その全員から嫌われていたというのもすごい話だと思います。そしてそれまでには、わずか2~3年で、2桁にも上る人が辞めていった部署でもありました。
このように、多くの場合、モラハラ加害者は他人との継続した人間関係を築くことができず、人との関係が刹那的です。
周囲の人たちはモラハラ加害者から逃げるように離れて行ってしまいます。
残る人間関係は縁の切りづらい関係だけ
コミュニティの中で人間関係がだめになると、そのコミュニティを捨てて新しい人間関係を探します。新しい人間関係は最初のうちは良いのですが、次第にそこでもモラハラを始め、他の人から距離を取られるようになります。結局はそのコミュニティの人からはじかれ、また新しい人間関係を探さなくてはいけなくなります。
こういうことの繰り返しで、新しい人間関係が生まれても長くつきせず、結局は孤立を繰り返します。
するとモラハラ加害者の周りに残る人間関係は「自分の家族」しかいなくなります。縁を切ることが難しい人間関係が、自分のそばにいてくれる唯一の関係です。その関係すらなくなってしまえば、本当に社会から孤立してしまいます。
限られた人間関係にしがみつくように、執着していきます。
モラハラが続く理由は閉鎖的な人間関係だから
モラハラ被害に遭いやすい場所というのは、物理的にも人間関係的にも閉鎖された「密室」でした。
モラハラ加害者がモラハラを改善できない原因として、自ら社会とのかかわりを狭め、数少ない閉鎖的な人間関係に身を置いてしまうことが挙げられます。
モラハラ加害者は社会に溶け込めないために、自らモラハラ空間に閉じこもることになります。そしてそのままモラハラが改善されずに年を取っていくことになるのです。
まとめ
夫も「自分に何か原因があるのではないか」と気づくことができる機会は、おそらく人生で何度でもあったと思います。しかし離婚のときも徹底的に私を悪者にし、夫は自分自身は被害者であると思っていました。おそらくこの先も、夫はモラハラと決別できないままでしょう。
言葉というのは時に無力です。
どんなに必死に伝えても、相手側がそれを受け入れる用意がなければ、何も変えることはできません。
これから先も、子を通じて関わる必要がある元夫。彼がどういう人生を送るのか見届けたいと思います。
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