モラハラ加害者がストレスに弱い理由

モラハラ加害者とストレス

モラハラ加害者は、なぜストレスに弱いのでしょうか。

それは、彼らの生き方そのものに原因がありました。

学術誌「Frontiers in Behavioral Neuroscience」に掲載された論文から、その答えを紐解いてみます。

目次

1.アメリカで行われた「失敗を振り返ることで得られる効果」の実験

米ラトガース大学心理学部の研究者らによると、過去の失敗を文章に書き起こし反省をすることで、ストレス耐性が高まり、その後のパフォーマンス向上につながるという研究結果が発表されました。

この実験では、2つのグループを用意。

グループA・・・過去の失敗を文章に書き起こす
グループB・・・全く関係のないことを書く

そして、各グループは記述後に、新しいタスクに取り組ませ、ストレス反応やタスクの結果を観察しました。

その結果、グループAでは、記述後に唾液中のコルチゾールの量(ストレスに関係する生理反応)が減り、ストレス反応が弱まる結果になりました。そして、その後のタスクの結果もグループBに比べていい結果が得られたそうです。

これは、ストレスの少ない状況でタスクを行ったことがパフォーマンス向上につながり、ミスをしないように取り組むことが出来たからだそうです。

このことから、過去の失敗を振り返ることは、

1.ストレス耐性をつける

2.その後のタスクにおいてパフォーマンスが向上する

という2つのいい結果が得られるということが分かります。

2.失敗と向き合うことは、ストレスの疑似体験

なぜ、過去の失敗を記述することでストレス反応が軽減されたのでしょうか?

それは、失敗と向き合うこと=ストレスを疑似体験する

からです。

動物実験によれば、脳は軽めのストレスを繰り返し経験した個体の方が、一般的に大きなストレスへの対処能力が優れているという結果が出ています。失敗と向き合うことで軽めのストレスを追体験し、ストレスに強い脳に変えていくことができるのです。

失敗を振り返ることは、マイナス思考を生む悪いことのような気がしますが、実はそこでストレス耐性を身につけ、のちの人生のパフォーマンス向上に役立てていたのですね。

3.モラハラ加害者がストレスに弱いワケ

さて、ここでモラハラ加害者がストレスに弱い理由が分かります。

モラハラ加害者は、自身の失敗を省みるということをしません。失敗はすべて他人に責任転嫁し、自分で責任を負うことをしません。

失敗を省みないことが、むしろ自身のストレスへの脆弱性へと結びつき、また、ストレスに弱いことでさらに自身を省みる勇気も持てなくなるという悪循環に陥ります。

少しのことでも幼子のようにキレ、パニックになる性質は、子どものときからストレス耐性が成長していないために引き起こされます

4.モラハラ加害者は、ストレス耐性を身につけることが大事

もし、モラハラを自覚していて「モラハラを治したい」と真に思っている場合、

まず、自身の失敗を振り返ることが治療の第一歩です。

モラハラ加害者にとっては、自身の失敗と向き合うことは非常につらい経験ですが、自身の歪んだ自己愛を自覚するために必要不可欠です。自身の欠点はストレスになります。ストレス耐性が低いとその欠点部分を受け入れることはできません。

まずは、ストレス耐性を身につけ、ありのままの自分を受け入れることが必要不可欠です。

まとめ

しかし、これは本人が治したいと思ったときのみに有効な方法で、周りがいくら自覚を促そうとしても全くの無意味であり、かえってターゲットにされてしまう可能性が高まります。

あなたの子どもがモラハラ被害者であり、モラハラ加害者になってしまいそうなとき、自身の性格から社会との摩擦で苦しんでいるとき、そして、治したいと自覚したときに使ってみてください。

モラハラ加害者とストレス

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