ストレスを感じると病気になるのは心だけじゃなかった

ストレスを感じると病気になるのは心だけじゃなかった

ストレスは大病の元、と言う言葉がありますが、その通りストレスによって引き起こされる病は非常に多いです。

もちろん、病気の原因がストレスだけで引き起こされたのかと言えばノーですが、ストレスがなければ健康であった可能性も捨てきれません。

さて、ここでストレスが引き起こす病気について紹介します。

目次

ストレスが原因で引き起こされる病気

ストレスが原因で引き起こされると言われている病気には、以下のものがあります。

心の病気

  • 適応障害
  • うつ病
  • パニック障害
  • 強迫性障害
  • 睡眠障害
  • 心身症

体の病気

  • 過敏性腸症候群(腹痛、お腹の張り、吐き気、慢性的な下痢など)
  • 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
  • 自律神経失調症(めまい、動悸、肩こり、眼精疲労など)
  • 胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍
  • その他、がんのリスクが上がる

ストレスをためないためには?

ストレスの原因が何であるかを知ることが必要です。

ストレスを日常的に抱えている場合、原因はあなたの身近にあります。

生活習慣であったり、職場の人間関係であったり、清算できない過去のトラウマであったりします。

また、ストレスを感じやすい思考回路もあります。

たとえば、日本人は我慢を美徳とする考え方が根付いています。そのため、辛くてもSOSを出せない、すぐに挫折することは恥ずかしいことだと思い、悪い環境から逃げ出せないなど、ストレスをため込みやすいのは価値観によるものも大きいのです。

・何をストレスだと感じているか?

まず、ストレス原因が何かを探りましょう

たとえば、平日は体調が悪くなるが、休日だとよくなる場合、ストレス原因が職場にあると推測されます。

特に出社前に体調が悪くなる場合、知らず知らずに抱えているストレスが顕在化し、本人も自覚しないところでサインとなって表れていると考えられます。

こういった黄色信号を見過ごしてはいけません。サインを見過ごすと、いずれは日常生活を送れなくなるくらいの大病へとつながりかねません。

ストレスを感じたらまずは、なるべく早く原因を探しましょう

・ストレスを無くすためにはどうすればいいか?

ストレス原因が分かったら、そのストレスを無くすためにどうすればいいのか、自分ができる行動を考えてみましょう。

いつの間にかストレスをため込む考え方をしていないか、自分の思考パターンを分析することも有効です。

ストレスを減らすための対策は次のようなものがあります。

<ストレスを減らすための方法>

(1)自分の感情と向き合う

感情を押し殺していると、どこかで心のバランスを保とうとストレスが噴出してしまいます。ストレスとは、見て見ぬふりをすればなかったことになるわけではありません。ありのままの感情を受け入れることがストレスを減らす第一歩です。
自分が何をどう思っているか向き合い、紙などに書き起こすといいでしょう。日記をつけるのも効果的です。

(2)ストレスをためやすい思考パターンを変える

「断ると悪いと思って、嫌なことでも引き受けてしまう」「いやなことでも我慢してやらなくてはいけない」「社会生活では感情を表に出してはいけない」など、あなたの思考パターンがストレス原因になっている場合もあります。
長年染みついた思考パターンは簡単に変えることが難しいものでもありますが、訓練によって変えることもできることがわかっています。
「認知行動療法」という思考パターンの偏りを無くす治療法がありますので、専門のクリニックを受信したり、本を読むなどし、ストレスをためない考え方を身につけるといいでしょう。

(3)ストレス原因から距離を取る

職場がストレスの場合、できれば環境を変えるのが一番いいでしょう。例えば部署の異動願を出したり、転職をするなどです。ストレス症状がひどい場合は、医師に相談し、休職することも視野に入れたほうがいいケースもあります。

(4)好きなものを食べる

適応障害や、うつ病にはセロトニンと言う脳内ホルモンの減少が大きな原因となっていることが分かっています。セロトニンとは、幸せを感じるホルモンで、心の病気になるとこれが適切に放出されなくなり、幸せを感じることができなくなってしまいます。
この幸せホルモン「セロトニン」は、美味しい食事をとるときにも出ることが分かっています。
病気になる前に、美味しいものや好きなものをたくさん食べ、セロトニンを出す環境をつくりましょう。

(5)体を動かす

運動は、体の病気だけでなく心の病気の予防にも効果があることが分かっています。
運動をすると、新陳代謝が良くなり代謝が上がることで、免疫力が向上します

ストレスがたまりやすい人は思考の偏りがないか自分を振り返ってみよう

ストレスは環境が原因ですが、環境を変えることは容易ではありません。

しかし、同じ環境でもストレスがたまりやすい人とそうでない人がいます。

思考パターンによって、ストレスが溜まってしまうか、ストレスを消化することができるのかが変わってきます。

環境は変えにくいですが、自分の思考パターンは訓練で変えることができます。

まずは、自分の思考パターンの癖を知ることが大切です。

認知行動療法は、テキストでも学ぶことができます。下の本はレッスン付きで、おススメの一冊です。

まとめ

ストレスフルな現代社会では、ストレスの元自体を断つことはなかなか難しいです。

適切なストレス対策は、自分の感情や思考と向き合うこと。

無視をし続ければ大きな病につながります。

自分で自分のことを受け止める時間も必要です。

自分の思考パターンを変えるだけでは対処しきれないくらいのストレス環境であれば、そこから逃げ出すことも考えたほうがよさそうです。

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