離婚後、私の生活がどうなったか、そして私はこれからどうしていきたいかを綴りました。
独り言のような内容ですので、お時間のある方どうぞ。
虐待をでっちあげたことの謝罪はなかった
離婚が成立しましたが、離婚調停で相手から出された「虐待問題」について、相手から謝罪は一切ありませんでした。
もちろん、謝罪の気持ちがあれば、夫のほうから慰謝料の支払いだって考えたでしょう。しかし現実は、「自分が正しい!」と、離婚の原因はすべて私にあるというスタンスを崩しませんでした。
虐待については、調査を経て私が子どもたちに虐待をしていなかったことが認められ、親権を取ることができました。
夫はずっとこの先も虐待をでっちあげたことは認めないでしょう。
そして、私自身も謝罪を相手に期待する必要もないと考えています。
調停員や弁護士から言われた相手に謝罪をさせることの無意味さ
嘘をつかれて名誉を傷つけられたら、多くの人は相手に謝罪を要求するでしょう。
私も、この「虐待でっちあげ」がどうしても許せず調停の場で謝罪を求めました。
しかし、弁護士も調停員も「それは難しいでしょう。」と言う返答でした。
特に弁護士からはこう言われました。

こういったケースで調停や裁判で相手に謝罪を求めることは良くあります。しかし、それは非常に難しい。
本当に悪いと思っている人は自ら謝罪をしてくる、悪いと思っていない人に悪いということを自覚させる方法はありません。
いくら裁判でも、謝罪をさせることはできません。お金で解決するしかない。だから慰謝料があるのです。
ここでハッと気づきました。
私は、まだ、モラハラ夫に期待をしてしまっているのだと。
調停員も弁護士も、私のケース以上にひどいケースをたくさん見てこられています。
「あなたのケースもひどいですが、まだマシな方です」と言われました。
確かに、私は身体的な被害は受けていませんし、被害もそれほど大きくはなく病院にも通っていません。モラハラ期間も5年で終わりました。
暴力、借金、不倫のオンパレードと言う人もいるそうで、そういう人をたくさん見てきている調停員や弁護士は謝罪を期待することを最初っからしていませんでした。
謝罪を要求するということは、自ら非を認めて誠実な対応をしてくれる人物であるという期待があります。
そういう人ではない、と自分自身も分かっていたはずなのに、まだどこかで「謝罪してくれるのではないか」という期待があったようです。
お互いに食い違う主張は、離婚ではよくあること
モラハラを受けて、夫から離婚を言われ、すぐに家を追い出されました。その時に夫に言われたのは、「お前は家族ではないから家を出ていけ」「すぐに家を売って住めなくしてやるからな」「お前のせいで離婚になった。おまえは母親失格だな」「お前に財産分与を請求する」という言葉だけでした。
それが、私の離婚に至るまでの私側の認識でした。
しかし、夫には夫なりの離婚のストーリーがあったのだと思います。
調停に出てきた相手の主張文は、私の認識と全く異なるものでした。
まず、私が勝手に家を出て行ったことになっていましたし、モラハラを受けていたのは夫になっていました。そして、私が子どもを虐待しており、そのせいで夫は病気になったと書かれていました。
どこまで本気でその内容を書いたのかは分かりません。
しかし、弁護士を通じて出てきた文章でしたので、弁護士にもそのままを話しているはずです。
そしてその内容を調停の場でも語ったということは、それが夫にとっての真実の(でなければ困る)内容だったのでしょう。
離婚によって得たもの
価値観は人によって違うもの。全世界の人と価値観を共有することはできませんし、見ず知らずの人と価値観をすり合わせる必要もありません。
私の場合、価値観のすり合わせをできない相手が、元夫だったというだけです。
これが家族であれば、気持ちの上でも生活を共にする上でも、そうはいかないでしょう。
家族である以上、話し合いをして、価値観のすり合わせをしなくてはならない場面もたくさんあります。
しかし、他人であればその必要はありません。
夫婦は離婚をすれば赤の他人です。その相手と価値観が違うことを悲観したり、相手に怒ったりする必要はありません。
離婚して一番得た利益は、モラハラ加害者と価値観のすり合わせをしなくてもよくなったことだと思います。
これからどうするか
私も、過去の結婚生活にいつまでもとらわれてはいけない、前に進まなくてはと思っています。
時間が経つにつれ、相手から人格まで否定されたことや、ありもしない罪を押し付けられたことなどの傷も癒えていくでしょう。
私がこの先も気にしなければいけないことは、夫はそういう人間であるということ。
私が結婚前に夫の性格を見抜けなかったのは、「そんなことをする人が自分の身の回りにいるわけがない」と言う甘い考えが元になっていたと思います。
この先、夫が反省したそぶりを見せたり、同情を引くようなことを言ってきても、それは本心ではなくこちらを騙す目的があるということを見抜かなくてはなりません。
そうして、これから未来へのモラハラ被害を無くしていくことこそ、私がやるべきことであると思っています。