「離婚をして不幸」だと考える人は「離婚しなくても不幸」だった!?

離婚をして不幸な人は離婚をしなくても不幸だった!?

今回は、人間はどのように幸せを感じるのかから「離婚は不幸」なのかを考察します。

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「○○でさえあれば幸せ」と考えると不幸に嵌まる!?

ゆうメンタルクリニックさんのサイトでは、心理学を学べるwebマンガが公開されています。

第60回「今すぐ幸福になれる、たった一つの方法」トップダウン説・ボトムアップ説では、「いいできごとの総数が多いほど幸せ」のボトムアップ説と、「できごとそのものよりも個人の考え方が幸福度を決める」のトップダウン説の幸福論が紹介されています。そして、多くの議論の結果では、「トップダウン説が正しい」という結論を指していたそうです。

このことから、漫画の主人公(?)の癒先生は、「幸福な人間はどんな状況においても幸福であり、不幸な人間は何を与えても不幸なんです!」と言い切っています。

ポイントなのは、「いいできごとの総数」が幸福度を決定するわけではないというところで、「悪いできごとの総数」は不幸度に関係する可能性はありますね。マンガの中では悪いできごとの部分については触れられていないので、真偽は不明です。

まぁ、癒先生のセリフは極論であるにしても、考え方ひとつで「幸せか不幸か」が決まるというのは分かる気がします。同じできごとがあってもそれを「幸せ」だと感じる人もいれば、「足りない。もっともっと」と思ってしまう人もいますしね。幸せを感じやすい人と幸せを感じにくい人は間違いなくいると思います。

結局これも考え方の癖みたいなもので、ないものに目を向けてしまう人は「不幸」を感じやすく、あるものに目を向けることができる人は「幸せ」を感じやすいと言えるでしょう。

こういった考え方の癖はなぜ生まれる?

では、「〇〇であれば幸せ」だという考え方をなぜしてしまうのでしょうか?一番考えられるのは、こういった考え方をしている人が身近にいるということです。

たとえば「世の中は甘くない」という考え方をする親に育てられた子どもは同じように「世の中は甘くない」という価値観をもつそうです。反対に「世の中は生きやすい」と考えている親に育てられた子どもは「世の中は生きやすい」という価値観をつくります。

このように思考パターンというのは、親から子へ受け継がれます。それ以外にも友人など近しい関係の人からも影響を受けます。

もしあなたが、「〇〇であれば幸せ」だと考えていれば、おそらく子どもも同じように「〇〇であれば幸せ」という考え方を受け継ぐ可能性は非常に高いのです。

できごとと幸福度は無関係だとしたら?

ここで注目すべきなのは、できごとと幸福度は無関係であるということ。

つまり、周りからも「ひとり親で可哀そう」とか「離婚は子どもを不幸にする」という認識は間違っていることが分かります。

しかし周りから「可哀そう」だと言われることで、本人が「私って可哀そうなんだ」と思い込んでしまう可能性はあります。思考パターンは親からだけではなく身近な人からも影響を受けるからです。

もし「離婚=可哀そう」という考えを吹き込んでくる人がいれば、子どもとは距離を取ってもらったほうが良いでしょう。

その考え方を聞かされる方がよっぽどかわいそうです。

考え方を見直してみよう!

このことから、もしあなたが「離婚さえしなければ幸せだった」と考えていれば、たとえ離婚をしなくても「結婚さえしなければ幸せだった」、「他の人と結婚していれば幸せだった」と考える可能性は高いと言えます。

そしてその考え方は自然と子どもにも受け継がれ、同じように不幸を感じやすい考え方をしてしまうようになるでしょう。

あなた自身がこういった思考パターンにはまっていないか一度見直してみることが大切です。

考え方を変えるときは心身の体調がいいときに限る!

しかし、思考パターンはアイデンティティと密接な関係があります。思考パターンの一部はアイデンティティでもあるからです。

思考パターンだけ変えてアイデンティティを変えないということはできませんし、もし思考パターンだけをメッキを塗り直すように変えてしまったら、アイデンティティとのギャップからまた別の生きづらさを抱えなくてはいけなくなります。たとえば、「何をやりたいか分からない」人が「人生は充実している」という考え方だけを取ってつけることはできないわけです。

つまり、思考パターンを修正するときはアイデンティティにも影響を与えるということ。アイデンティティを修正するということは、今の自分を否定することでもあります。それは心身に余裕のないときには難しいことです。

気持ちの余裕ができたときで大丈夫

特に、気持ちの余裕のないときにはこういったマイナスの思考パターンに陥りやすく、それを無理に修正しようとすることは大きな負担になります。気持ちが落ち着くまではネガティブな思考であってもいいと個人的には考えています。

無理やり明るく振舞おう、笑顔になろうとすることはかえってネガティブな気持ちが増加することも知られています。

また、考え方がどうしても変えられない場合は、それも含めて自分だと認めてあげることも大切です。

まとめ

  • できごとではなく考え方で「幸福度」は決まる
  • よって、考え方を変えれば幸せになることができる
離婚をして不幸な人は離婚をしなくても不幸だった!?

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