モラハラ夫と亭主関白の違い モラハラ夫の恐ろしさとは?

モラハラと亭主関白の違い モラハラ夫の恐ろしさとは?

古風な考え方を持ち、「男は仕事をし、女は家庭を守る」と考えて、家の中で横柄にふるまう人のことを「亭主関白」と言います。家庭で君主のようにふるまい、家族に命令をして従わせているような振る舞いは、一見したら「モラハラ」のように見えることもあります。

しかし、モラハラと亭主関白は「男尊女卑」の考え方には近いものがあるものの、その実態は全く違います。

モラハラと亭主関白の違いをまとめました。

目次

亭主関白とはどんな人のことを言うの?

モラハラ加害者は、「亭主関白」と言われる家庭内で威張っている夫とは似ているようで異なっています。

亭主関白とは、家庭内で亭主(夫)が関白のように威張っていることを指します。たとえば、家事・育児は女性の仕事だと決めて家の中では一切の家事や育児をしなかったり、自分が家庭内で一番であるようにふるまい、パートナーが逆らうことを許さないといった特徴があります。また、頑固でプライドが高く、自分の意見を絶対に曲げません。

自分が一番のようにふるまったり、パートナーが逆らうことを許さない、プライドが高いなどモラハラ夫との共通点も多いようにも思えます。

では、モラハラ夫との違いは何でしょうか?

モラハラ夫と亭主関白の違いは?

私は夫との生活で、夫の言動の不一致が気になっていました。夫は、言っていることがコロコロ変わり、人によってルールや態度を簡単に使い分けていました。それに、「家族のため」「子どものため」のようにものすごく耳障りの良いきれいなことを言っているのにも関わらずその実態が伴っていないちぐはぐ感を常日頃から感じていました。

表面に出てくるきれいな言葉と、裏側にひそむ真逆の性質がモラハラ夫がモラハラ夫たるゆえんだと思っています。

1.信念のある亭主関白、信念のないモラハラ加害者

亭主関白の人は、男はこうあるべき、父親はこうあるべき、女はこうあるべきと言った固定観念が強く、その観念が「当たり前」であると思っていると考えられます。

女性はこうあるべき、母親はこうあるべきという考えがあるため、家のことを女性に任せようとします

一方、自分自身にもルールを敷いていることが多く、男らしくリーダーシップのある振る舞いをします。

固定観念はいわばその人の信念のようなもので、頑固ですが一貫した信念があり、芯の通った人だとも言えます。

相性のいい女性であれば、夫を立てて世話をすることで家庭がうまくいくこともあります。また、女性の中には、あえて男らしい亭主関白な男性を選ぶこともあるようです。

一方、モラハラ加害者は、一貫したルールがなく、コロコロと自分の都合に合わせて考え方を変えます。昨日と今日で言っている内容が正反対であったとしても、それをおかしいとは思いません。

指摘されれば「お前は柔軟さがない。もっと臨機応変に生きなくてはいけない」などといって、相手の方に非があるように話します。

一定のルールがないため、パートナーはモラハラ夫の機嫌によって振り回されてしまいます

また、感情を高ぶらせることもありますが、その原因が決まっておらず、本人の機嫌次第で突然怒鳴られたり、突然手のひらを返したように機嫌がよくなることもあります。

こちらの記事怒りっぽい配偶者はパートナーの寿命を縮める)にも書いてありますが、怒りの予測ができない配偶者と居るといつ何時危険にさらされるか分からない恐怖の中で生きなくてはならず、パートナーの寿命を縮める可能性があると考えられています。

モラハラ加害者には信念やルールが存在せずに、自分の機嫌や都合によって変わるため、どういったことで怒り出すのか、どういったことで機嫌が直るかなどを周りの人が予測をすることができません。時と場合によってコロコロと変わる予測できない人と一緒に暮らしていくことは困難を極めるでしょう。

2.悪意のあるモラハラ加害者

また、モラハラ加害者はパートナーを貶める為だけにマイルールを作ることもあります。もちろん、パートナーが困る姿を見たかったり、パートナーをコントロールするための悪意のある行為です。

モラハラ夫が家でモラハラをする最大の理由は、妻や家族をコントロールするためではありますが、それと同時に、自分の振る舞いで妻や家族が困ったり悲しんだりするのを見たいのです。

そこには、イジメにも似た「悪意」があることは間違いありません。

亭主関白の場合は、高い理想の女性像がいるため、パートナーへのルールを課すことがあります。たとえば、家の中が常にきれいでなくてはいけない、常に化粧をしており、身ぎれいにしていなくてはいけないと考えており、それができないとパートナーにダメ出しをします。しかし、そのダメ出しにはパートナーを貶めようとする意図はなく、女性はこうあるべきという理想像との比較から行われます。

3.ルールを変えて、自分が決めたことでも妻の責任にする

たとえば、モラハラ夫は「経済的に厳しいから働いてほしい」と言いながら「子どもが小さいうちに働くなんてひどい母親だ」と言います。そして「あなたが働いてほしいといったんでしょう」と言うと、「でも働くと決めたのはお前だろう!何でその時に子どもが小さいから今は働きたくないといわないんだ!子どものことを考える母親ならそういうはずだ!」と言ってパートナーを責める材料にします。

モラハラ夫にとってはたとえ自分が決めたことにおいてもその責任を妻に押し付けることができるため、妻はどういう選択をしても(たとえモラハラ夫が希望する通りにしたとしても)モラハラ夫から責められるのです。

モラハラ夫の恐ろしさ

亭主関白の人であれば、「首尾一貫した(古い)考えを持っている人」だという認識をすることができます。

しかし、モラハラ夫は信念がなく、時と場合によってコロコロ変わるため、その人となりを理解することができません。さらに、本当は悪意のある振る舞いをしているのにもかかわらず聞こえのいい言葉を使ってくるので、「いい人」なのか「悪い人」なのかもハッキリとしません。

 人と話をすれば相手の考え方が分かり、相手のことがよく見えてきます。

しかし、体のいい言葉ばかりで飾り付け、平然と嘘を吐き、隠そうともしない悪意を正当化し、時と場合によって都合よく意見を変えるモラハラ加害者は、詐欺師のようにいい人のふりがとても上手なのです。

一貫した信念がないため、話をすればするほど、妻は混乱し、夫のことが分からなくなります。

最悪なことにモラハラ夫には良心がありません

最初っから悪人だと分かっていれば、ほとんどの人は逃げ出し、近づかずに身を守ることができます。しかし、いい人のふりをしているためになかなか相手が「悪人」であることに気が付きません。それは、一番近くにいる被害者(妻)ですらそうなのです。

気付かぬうちに、ターゲットにされた妻は、何もかもを搾取されてボロボロになっていきます。

モラハラ加害者の恐ろしいところは、「悪人なのに悪人だと分からない(わかりづらい)」ことです。

まとめ

亭主関白の人との結婚生活は、家庭的で世話好きな女性であれば、夫を立てることで結婚生活がうまくいくでしょう。

しかし、モラハラ夫の場合はたとえどんな人であろうともたいていの場合は、結婚生活が破綻します。

残念ながら、彼らとうまく生活できるという人はほとんどいません。

そのことに気が付かずに、「自分が悪いんだ」と自分を責めながら、悪人との生活を続けるのはやめてください。

あなたの隣にいる人は、「いい人のふりをした詐欺師」ではありませんか?

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