モラハラ加害者と言い合いになると必ず「言った」「言わない」の水掛け論が始まります。「言った」「言わない」で争うことほど、不毛なことはありません。
もし、モラハラ加害者が言ったことを「言ってない」と主張し、無意味な言い争いが始まってしまったらどのように対処したらいいのでしょうか?
モラハラ加害者は嘘つきである 作り話を真剣に聞く価値はない
モラハラ加害者は、簡単に嘘をつきます。よくもまぁ、そんなにも次から次へと嘘をつけるな、というぐらい嘘をつきます。その姿も「嘘をついている」と感じさせないくらいとてもナチュラルです。
モラハラ被害者はこの嘘に振り回され、さらには嘘のせいで加害者にまで仕立て上げられることもあります。モラハラ加害者のつく嘘は人を貶めるほど悪質なものです。
私は、モラハラ加害者との話し合いは基本的に意味がないと思っています。なぜなら、嘘には聞く価値がありません。そして、嘘をつき続ける人の話は、話している内容すべての価値を下げ、聞くに値しないからです。
本人の都合によってコロコロ変わる一貫性のないその場しのぎの提案も、真実とは真逆でかつ誰かに責任転嫁する創作ストーリーも、まったく聞く価値が無いものだと思っておきましょう。
「言ってない」は創作話 そこに重点を置いて話しても無駄
そして、モラハラ加害者は簡単に嘘をつくため、自分が言ったことも「言ってないこと」にします。さらには、自分が吐いた暴言を被害者が言ったことにすらします。
あなたがモラハラ加害者の口からきいたことに対しても、平然と「言ってない!」もしくは「いや、お前が言ったことだ」と真実を捻じ曲げます。
話しをすればするほど、モラハラ加害者のどうでもいい話によって真実は揉み消され、時間と感情を浪費するだけです。
「言った」「言ってない」は証拠がなければ、争うだけ無意味です。モラハラ加害者が「言った」「言ってない」と言い始めたら、冷静な思考ですぐにその話題から抜け出しましょう。
モラハラ加害者の思惑とは?
モラハラ加害者はなぜ、言ったことを言わなかったとにするのでしょうか?
その理由は、自分は良い人間、相手は悪い人間ということにしたいからです。
モラハラ加害者が言ったことが良い結果をもたらしたとしたら、それは「言ったこと」にします。
反対に悪い結果をもたらしたら、それは「言ってない」もしくは、「(被害者が)言った」ことにするのです。
結果が良ければ、それは別の人が言ったことであっても、「自分が言った」と主張することすらあります。
いい結果の時は自分の手柄に、悪い結果のときは被害者に責任を押し付けます。
また、自分が良い人間でいられないような言動は無かったことにし、相手が言っていたことにします。
彼らは、自分の悪いところは相手に押し付け、他人のいいところは横取りすることを目的にしています。
モラハラ加害者は、自分が得をするために「言った」「言わない」を使い分けているのです。
モラハラ加害者の「言った」「言わない」の対処法
モラハラ加害者が嘘をつき、平然と「言った」ことを「言っていない」ことにするのであれば、その対処法はひとつ、それ以降の話をシャットアウトすることです。
「では、もう結構です」
とさっさと話を切り上げましょう。
また話しをぶり返そうとしてきたら、「その話はもう終わりました」と明確に線引きをしましょう。
もし、その「言った」「言わない」のせいで次のトラブルが発生するようであれば、そのときは別の人に相談しましょう。
そもそも「言っていない」と簡単に責任逃れをするような人が責任を取れるはずがありません。モラハラ加害者に責任を取らせようとしても相手にはその能力がないのでできません。
ひどい場合は、さらに別のトラブルを連れてきて悪化させます。
モラハラ加害者を外して、別の人たちと一丸となってトラブルを解決する姿勢が必要です。
モラハラ加害者は責任を取ることができないので、トラブル解決には彼らへの働きかけではなく、周囲に理解や協力を求めることが必要。
モラハラ加害者の多くは、断固とした態度を取る人に弱いです。彼らは上下関係や有利不利といったことに敏感であり、「この人は、モラハラをしても動じない」と思わせる人からは逃げていく傾向にあります。下克上のように下のものだとモラハラ加害者が(勝手に)思っていた人から反旗を翻されれば、あっという間に姿を消すことも共通しています。
そのため、
- さっさと話を切り上げる
- 相手のモラハラに動じない
- モラハラをされても言うことをきかない
という態度はモラハラを抑止する力になります。
また権力や後ろ盾にも弱いため、あなた自身が拒絶する態度を取りにくい場合は、モラハラ加害者が苦手とする上の立場の人に相談し、味方になってもらうことも有効です。力のある人がバッグについているだけでコロッと態度を変えてきます。
嘘をつく人にはその程度の価値しかないという態度も有効
また、モラハラ加害者があなたのパートナーや友人である場合、簡単に嘘をつくことに対して、「嘘をつく人にはその程度の価値しかない」という態度を取ることも有効です。
具体的には、
- 話を真剣に聞かない
- 相手の提案を採用しない
- 話し合いを手短に終わらせる
といったことです。
モラハラ加害者は、本人としては筋の通った話をしようと、長々と説教を交えて話してくることがあります。そういったときにハッキリと「以前のように、話が変わるなら聞いても無意味だ」と告げてください。
また、相手が熱が入って話しているときに、「分かった」と一言だけ言って離席し、あなたのタイミングで話し合いを終わらせることも有効です。
嘘を交えた話は聞く気がないということを態度で示しましょう。
※職場の場合は、パワハラだと見なされる可能性もあるので、態度には注意が必要です。
「言った」「言わない」が金銭トラブルなど大きな問題に発展していきそうなときは証拠を集めることが必要
「言った」「言わない」でいくら争ったところで、消耗するだけです。
証拠がなければ、第三者もどちらが正しいことを言っているのかという判断を下すことはできません。
自分を守るためにも、トラブルが続く相手との会話はあらかじめ録音をしておくといった対処をすることが望ましいでしょう。
また、メールなどを残しておく、他の人がいる場所で話をする(他の人に証人になってもらう)、相手の言ったことを日記をつけておくといったことも有効です。
まとめ
「話しをすれば分かってもらえる」という考えは捨てましょう。いくら言葉で正当性を主張したところで、相手の心に響くことはありません。その前後のいきさつを話したり、思い出してもらうための努力をしたところで無意味です。
なぜなら、相手は本当は言ったことを覚えているのに、それを言うと不利になるのでわざと嘘とついているからです。彼らは意図的に嘘をついています。
長々と嘘の話にとらわれていては、いつまでたってもトラブルを解決することはできません。思考を切り替え、周囲に相談をしたり、周りと連携してトラブルの対処にあたってください。
また、「言った」「言わない」の水掛け論になっているときは、お互いが自分の主張を証明できないときです。もっと言えば、証拠さえあればどちらが正しいこと言っているのかをハッキリとさせることができます。
法的な力を使いたい場合は、証拠を押さえておくことを忘れずにいてください!
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