モラハラを治すことが逆効果になるタイプの人の特徴とは?

モラハラを治すことが逆効果になるタイプの人の特徴とは?

モラハラを治そうとすることが、必ずしもいい結果になるとは限りません。(※ただし本人がモラハラを止めたい、治したいと思っている場合は当てはまりません。)

モラハラを治そうとした結果、かえってモラハラがエスカレートしたり、はたまたうつ病などの精神的な病気を発症したりする場合があります。

どんなタイプのモラハラ加害者ほど、治すことが逆効果になりやすいのかをまとめました。

目次

モラハラを治そうとすると、かえって事態の悪化を招くケース

1.モラハラ加害者がモラハラ親から支配されている

一つ目は、モラハラ加害者がモラハラ親から支配され続けている場合です。

モラハラ加害者が大人になっても親の言うことに従順である、なにかあるとまずは親に報告する、特別なイベントでも親と一緒に過ごしたがる、といったケースでは親からの精神的支配が続いていると言えます。

大人になってまで支配が続いている背景には、

逆らおうとしたときに大きな力で押さえられた経験がある

そもそも支配に気づいていない

のどちらかがあります。

モラハラ加害者がモラハラを治そうとするときには、自分が受けたモラハラを「良くないこと」だと認識する過程が必要です。つまり、モラハラ親を「良くない」と否定することです。

しかし、モラハラ親の支配が続いている場合は、モラハラ親を否定することは大きな恐怖をもたらします。なぜなら、いままでにも否定しようとするたびに大きな力で押さえつけられてきたトラウマがあるからです。その経験があるからこそ、「また良くないことが起こるのでは」と強い恐怖にかられます。

支配に気づいていない場合は、親に従順に生きてきたケースです。親の庇護下にあれば何の責任も負うことなく、道に迷うことなく生きてこれましたが、自立して一人で生きていこうとすると、突然ひとり暗闇に立たされたような恐怖を感じます。親に従って生きてきた場合、徐々に自立していくという過程を取ることなく、未熟のまま放り出されるようなものです。

それは時に生きていけなくなるほどの強い恐怖を伴うでしょう。

さらには、モラハラ親を否定することは自分の人生までも否定することにつながります。自分の人生の否定は、年を重ねれば重ねるほど、大きな喪失感、挫折感を味わうことになります。

支配が続いている場合は、今までの人生の全期間を否定することになります。生まれてから今までずっと「モラハラのある人生」だったからです。

そして、否定されたところで今までの人生をやり直すことはできません。

一度に襲ってくる恐怖、喪失感、挫折感に心がぽっきりと折れてしまい、悪い結果になってしまう可能性は十分に高いと言えます。

支配の期間が長く、深い場合は、支配から抜け出した後の反動が大きく、モラハラ環境にいるときよりも不調に見舞われることがあることを覚えておかなくてはなりません。

2.モラハラ加害者が好む環境がモラハラ環境である

不思議なことに、モラハラ加害者がモラハラ親を嫌っている場合であったとしても、同じようなモラハラ加害者と友人として付き合っている場合があります。

また、友人に対してモラハラをしている場合もあります。

たとえば、

  • 人を見下したり、馬鹿したりする。
  • 文句や愚痴が多く、いつも一方的に話をする。(こちらの話は聞かない)
  • やたらとあれこれとプライベートなことにまで口を出してくる

のようなモラハラ加害者が友人関係では被害者になっているパターンと、

  • 友人がみなイエスマン。
  • 穏やかで言い返すことがない人ばかりと付き合う。
  • 毎回、友人に対して説教をする。

のように、友人関係でもモラハラをしているパターンです。

どちらの人間関係おいても、平等な関係を築いてはいません。

このように、モラハラ加害者は自分が選べる人間関係であったとしても、やはりモラハラが成立する環境を好むことが多いのです。

モラハラ環境を好む理由は、その方が安心して居心地がいいからです。モラハラが当たり前なモラハラ加害者にとっては、モラハラ環境こそ理解でき、また自分を真に理解してもらえる場所でもあります。

こういったケースでは、モラハラ加害者はモラハラをしない環境の方が「怖く」「普通でない」と思い、不安になります。

モラハラ環境がなくなってしまうと、「誰も自分を分かってくれない」「自分は孤独だ」と捉え、かえって精神の悪化を招きます。

3.モラハラ加害者が別の問題を抱えている

モラハラ加害者が抱えている問題がモラハラだけとは限りません。時には、DV、不倫や浮気、借金、アルコール依存症、薬物依存症と言った別の問題も抱えていることがあります。

DVは一種の依存症であり、不倫や浮気はセックス依存症、借金は買い物依存症やギャンブル依存症です。これらの依存症は、脳機能の障害が原因であると考えられています。

モラハラ加害者がモラハラ以外の別の問題を抱えている場合、こういった状態では、人からモラハラ加害者だと突き付けられたときにそれを受け止められるほどの力はなく、強いストレスにさらされた結果、心の病を発症したり、モラハラがエスカレートしていく危険があります。

モラハラ加害者が依存症患者である場合は、まず依存症の治療を優先させなくてはいけません。

まとめ

長期間のモラハラは必ず精神を蝕みます。モラハラ加害者もまた、かつて被害者であった時の被害に苦しんでいるとも言えます。モラハラを治そうとした結果、モラハラは出なくなったけれどほかの依存症になった、もしくは他の依存症がひどくなったということであれば本末転倒です。

モラハラを治すのには、努力と、強い精神力が必要です。

決して楽な道ではないことを周囲も理解しておく必要があります。

モラハラを治すことが逆効果になるタイプの人の特徴とは?

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