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【自己心理学】自覚のないモラハラ加害者のモラハラを治療する3つの方法!

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【自己心理学】自覚のないモラハラ加害者を治療する3つの過程!

投稿日:2019年4月30日 更新日:

いままでは、本人が治したいと強く希望した場合についてのモラハラの治し方を解説してきました。今回は、本人が無自覚のケースの治療法です。

ここでは、モラハラ加害者を治す人を治療者とします。

コフートは、自己愛性パーソナリティ障害の人を治療するためには、「自己愛転移」が起きたときに、治療者が適切な対応をすることで改善されていくとしています。自己愛性パーソナリティ障害の人は、自己が欠けているため「転移」が起きやすく、転移が起きるときに、モラハラ加害者たちのどの部分が欠けているかがわかるのです。(自己愛転移の詳しい記事はこちら→モラハラ夫がモラハラをする目的は4つ!被害者の特徴は?

コフートは転移が起きたときに治療者から適切な対応をすれば、自己愛性パーソナリティ障害の人の欠けている部分や足りない部分を埋めることができるとし、治療によって自分を補うことで、自分をしっかりさせることができるとしています。

欠けている自己を埋めることができれば、転移は改善されていき、そのままモラハラも治まると考えられます。

今回はモラハラ加害者の心理を読み解きながら、モラハラを治療する方法について説明します。

普通の人の「自己」と自己愛性パーソナリティ障害の人の「自己」の違い

私たちは、時と場合、相手によって様々なキャラクターを使い分けることができます。しかし、それぞれのキャラクター同士は隣合ったり、延長線上にいるようなもので、あまりにかけ離れたようなキャラクターを作ることはありません。

一方で、自己愛性パーソナリティ障害の人は、時と場合によって真逆ともいえる両極端なキャラクターを演じ切ることができます。

これを例えるのであれば、普通の人の自己が、大きな一つの幹から延びる枝のように分岐しているようなもので、一方、自己愛性パーソナリティ障害の人の自己は、竹のように幹そのものが分岐していると言えます。竹は、地中では繋がっているものの、それぞれの幹はそれぞれの場所で垂直に伸びています。地上では、竹と竹どうしはつながってはおらず、まったく別の存在のように見えます。

竹は、ひょろりと伸びる性質を持っています。一方で木は、太い幹を持ちます。この幹の太さはいわば「自己の安定さ」を指しています。自己愛性パーソナリティ障害の人は、一本一本の自己が垂直に別れて細いため、どれも不安定です。

そして、自己愛性パーソナリティ障害の人は、一番大きく青々と成長している竹(理想の自己像)のみを自分の幹だと錯覚し、他の幹が自分だと気づいていません。そして、その幹が自分であることを受け入れることが難しいというのも彼らの特徴です。

彼らにとって、理想の自己像から見た他の幹は、まさに他人です。自分とは異なる場所から生えている異なる存在のように見えています。そして、その「弱くて貧弱な自己」や「愛されなくてみじめな自己」を周囲の人間のものだと誤って認識しているため、自分の欠点を人に押し付けるのです。

モラハラを治療する①欠けている自己を分析する

自己愛性パーソナリティ障害(モラハラ)の人は、自分の別のキャラクターが自分から別の存在のように見えるため、それを周囲の人間の性質であるかの如く認識しています。

そして一部を他人に「投影」します。

つまり、モラハラをするときに周囲に責任を押し付ける内容は、そのまま彼らの欠点であるといえます。

また、彼らが「理想化転移」をする対象は、彼ら自身が持ち合わせていないものを持っている人です。その対象を分析することで、欠けている自己がなんであるかを読み解くことができます。

コフートは、「自己愛転移」から、患者(モラハラ加害者)の歴史や自己を抑圧している両親への怒りなどを分析することが必要だとしています。

この分析は、モラハラを治療するには欠かせません。

モラハラを治療する②彼らの怒りに共感する

モラハラ加害者たちの怒りは、幼いころに両親に受け入れてもらえなかった怒りです。怒りは抑圧されているため、両親への怒りが本質であることに本人は気づいていません。

私たちは、1歳半~3歳ごろに発達の過程で「第一次反抗期」を迎えます。いわゆるイヤイヤ期と言われる時期です。この時の子どもは、親へ怒りをぶつけるかごとく自己主張しているように見えます。親は、子どもの嫌だという気持ちを受け入れてあげることが必要です。(この時期が過ぎれば、なんでもかんでも反抗的な態度を取る時期はひとまず終わります。)

モラハラの場合でも、同じように幼いころの両親への怒りを「共感してあげる」ことが治療に必要です。

コフートはなんでもかんでも彼らに共感すればいいのではなく、彼らの怒りを分析することが必要だとしています。つまり、1の段階を踏んで分析をしていなければ、「共感」しても無意味に終わってしまいます。

そして、私たちモラハラ被害者が「共感」を求める相手が、同じような「モラハラ被害者である」のと同様に、モラハラ加害者たちもまた、同じような境遇によりモラハラ加害者になってしまった人たちの方が「共感」の効果があると言えるでしょう。

同じ気持ちを共感しあえるのは、単に表面的に共感するしぐさを見せることではなく、同じような体験から真に分かり合えることが必要だからです。

私自身も、モラハラ被害を体験している人に向けてブログを発信していますが、かつてはモラハラ被害者体験ブログや本を読み漁り、体験談に強く共感したことで少しずつ心の傷を癒し、被害から回復することができました。

加害者にとっては、その対象が同じような加害者であるということです。

生まれ持った境遇が正反対の人の場合、いくら相手に共感してみせたところで、相手の心が動くかどうかについては難しいところです。

モラハラを治療する③欠けている自己を埋めるための新たなメンタリティをつくる

彼らは、欠けている自己を「理想化転移」対象に求めます。その時に、理想とする人物の安定的な自己を自己愛性パーソナリティ障害の人に取り込んでもらうことが必要です。

この段階で重要なのは、単なる情報として知識を取り込むのではなく、相手の人格や能力を複製する(模倣する)ことです。

つまり単に知っているだけではなく、自分のものとして消化吸収することが必要です。そのためには、インプットとアウトプットを繰り返し行いましょう。

インプットで「理想化転移」対象の人格、考え方、能力について知識を入れた後に、アウトプットでその知識を経験に変えます。

そこでまた、「理想化転移」対象と違うところがあれば、フィードバックし、再度インプットアウトプットを繰り返していくうちに「理想化対象」の人格や安定した自己を取り込むことができるようになります。

モラハラを治療するときに注意するべき点

その①「双子転移」の対象が適切かどうかを見る

モラハラ加害者になる原因には様々なものがありますが、中でも親がモラハラ加害者であった場合、彼らと親は価値観が近いと言えます。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、「双子転移」といって、自分の価値観に近い人が自己愛を満たしてくれるため、モラハラ加害者の価値観に近い人のそばにいることを好みます。

「双子転移」の対象が、同じようなモラハラ加害者である場合は、その人のそばにいることで、いつまでたってもモラハラの影響を受け続ける可能性があるということです。

彼らの怒りを分析し、共感をして自己を回復させようとしても、いつまでたってもモラハラが正しいとする環境に引っ張られるようであれば、改善は見込めません。

また、「双子転移」の対象を、「同じような境遇でモラハラ加害者になったが治療を希望し努力している人」もしくは「治療できた人」にすることで、自己愛を強く満たし、劇的な改善につながる可能性もあります。

その②「理想化転移」対象にも至らないところがあることに気づかせる

私たちは、「完璧な人間がいない」ということをよく知っていますし、どこかダメなところがあったとしてもそれを受け入れて人付き合いを続けることができます。しかし、部分対象関係しかない自己愛性パーソナリティ障害の人にとっては、ひとつの欠点がその人の評価全てに繋がり、欠点を見つけるとすぐに「こいつはダメな奴だ」とレッテルを貼ってしまうため、人付き合いが長続きしません。

「理想化転移」の対象である人が間違いや失敗をしたときに素直に謝ることで、「どんな人間にも悪いところと良いところがある」ことに気づかせ、部分対象関係から全体対象関係へと考え方を変化させていきます。

まとめ

世間には、モラハラ被害者の人の本やブログはあふれていますが、反対に「自分は元加害者だったけれど治った」という人の話はあまり聞きません。もし、治すことができた方の本や講義などがあれば非常に参考になるとは思いますが、その機会はなかなかないものですね。(⇒ありました!DVを治した人の体験談「DVはなおる」にモラハラを治すヒントがあった!

さて、私たちは誰しも「自己愛転移」をします。そしてそれは、本人が傷つき、不安定になっているときによく起こると言われているように、私自身もモラハラ被害が深刻な時に、他のモラハラ被害者の人の体験談から「自己愛」をもらい、回復することができました。

「自己心理学」の考え方は、何もモラハラ加害者にだけ通用するものではありません。

知っておけば、モラハラ被害者の方もまた自分を回復させるために役に立つときがあると思います。

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