私は、夫の病的な言動(机に頭を打ち付ける、床に寝そべって子どものようにいやだいやだをする、奇声を上げる、物や壁を殴る、蹴る)の原因が分からず、クリニックに行っても治らず、最終的に義両親に相談をしました。
しかし、それは大間違いで、夫の言動が治ることもなく、夫の様子を義両親が心配するわけでもなく、トラウマになるほどの暴言を浴びせられただけで終わりました。
私は絶対に、モラハラ夫の相談を義両親にするべきではないと考えています!
そもそも夫のモラハラの原因が親(義両親)である可能性が高い
モラハラの多くは、生育環境において身についたものだと考えられています。
もしあなたの配偶者がモラハラをする人であれば、その原因が義両親である可能性は高いと言えます。(中には、親はまともだというケースもあるので一概には言えませんが、被害者の方のエピソードや体験談からは、義両親も同じようなモラハラ加害者であるケースが圧倒的に多いです!)
- 支配的である
- 同じようなモラハラ加害者である
- 無責任である
- 母子癒着をしており、何があっても息子を庇う
- 暴力やモラハラを受け入れている(普通のことだと考えている)
相談したときに義父母の返事って?
実際に相談したときに義両親から言われるであろう言葉は次のようなものが考えられます。
「家庭内で起こるのは夫婦の問題」「二人で話し合って」
暴力的な息子について一切の関与をしない場合もあります。
中には息子の暴力的な部分を分かって黙っていて、結婚を機に家を出てくれたことが義両親にとっても厄介払いだった可能性もあります。
あなたの我慢が足りない、あなたが我慢すればいい
「私はお父さんに同じことをされたけれど我慢してきたのよ」と義母の体験談を聞かされることもあります。
男性は暴力をふるうもの、怒鳴るものという価値観があり、女性は男性の暴力を受け入れるもの、我慢するものという価値観の下で義両親も生活してきた可能性があります。
嫁であるあなたががすべて悪い!
モラハラをする人の心理というのは、「加害者は悪くない、被害者が悪い」というものです。
「怒らせるあなたが悪い」「言い返すあなたが悪い」という言葉を平気でかけてきます。
あの子は優しい子だから、そんなことするはずがない
そもそも被害を信じてもらえないこともあります。
モラハラ家庭では、子どもの自我が芽生えてくると抑圧し、子どもが自己主張したり、自分の世界を持つことを禁じます。そのため、小さいころからモラハラ親の前ではいい子を演じていたケースもあります。
モラハラ親にとっては「出来のいい息子」でその固定観念を変えることは難しいと考えられます。
手のひらで転がしなさい
本当は本人が自分の意思で自分の暴力性をどうにかしなければいけません。暴力やモラハラは本人の問題だからです。
しかし、モラハラを生む親は、夫の暴力性をコントロールするのが嫁のシゴトだと思っている場合もあります。
あなたが気にしすぎなのよ、あなたが神経質なんじゃない
夫の行動を問題視する嫁の性格に問題があると捉えられてしまう場合もあります。
【体験談】私が義両親に夫の相談をしたら
元夫の両親は、いわゆる過干渉タイプ。あれこれと夫や私に指示をしてくるタイプの人たちでした。
そして、義両親の意図に反することをすれば、兄弟や親戚の力を借りて大勢で説教をして、思いとどまらせようとすることもありました。夫は就職先を選ぶときにも、「実家から通える範囲でなければいけない」ということで、県外の会社に就職することが許されませんでした。(元夫は結婚する前まで実家で暮らし、離婚してからも実家に戻っています)
この支配的な義両親に育てられた夫もまた、支配的な人間だったのです。
結婚生活で夫のモラハラの原因が分かっていなかった私は、義両親であれば、我が子のことだからきっと親身になって考えてくれるはずだ、とか、この状態を知った義両親が夫に何かいい働きかけをしてくれるかもしれない、と思っていました。
「夫さんが怒鳴ることで困っている。どうしたらいいですか?」
すると義母からは、
「あの子は怒鳴るところがあるからよろしく!」と明るく言い返されてしまいました。
結婚前には「とても優しくていい子」だと言っていた義母からまさか同じ口で「怒鳴るところがある」と言われるなんて…。
夫の異常ともいえる言動を相談したときも、「昔からしていたが、何が問題なんだ?」との返事。そもそも私が夫の行動を問題視することが問題であると取り合えってもらえませんでした。
さらには、「それを受け入れられないのであれば、あなたには妻の資格はない」とまで言われてしまいました。
夫はかばわれ続け、夫の行動の責任はすべて私のせいにされたのです…。
まとめ
義両親への相談は余計な傷を増やすだけで解決に至らないことがほとんどだと思います。
余計な言葉でさらに傷つき、私は義両親に相談した後、世界で独りぼっちのような孤独感を味わいました。
義両親への相談を私はオススメしていません。
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