モラハラ親は「毒親」です!モラハラ系毒親の特徴は?

モラハラ親は「毒親」です!モラハラ系毒親の特徴は?

「毒親」という言葉をご存知ですか?

この言葉が世に出てきたとき、ものすごいパワーワードが出てきたな、と衝撃を受けたのを覚えています。
世の中の風潮として、子どもが親のことを悪く言うことは「悪」だという認識があったからです。
それなのに親のことを「毒」だと言いきる、これは毒親を持った子どもにとっては勇気のいることでもあり、同時にこの言葉が世に出たことによって被害を受けてきた人たちが勇気をもらうきっかけになったのでは、と思っています。

モラハラを行う親は、間違いなくこの「毒親」に該当しています。

毒親の特徴を見ながら解説していきます。

目次

「毒親」とは?

スーザン・フォワード氏の書いた本のタイトル「毒になる親」から生まれた言葉です。文字通り、子どもにとって毒になる親のことです。

スーザン・フォワード氏は「毒になる親」を次のように提唱しています。

  • 「神様」のような親
  • 義務を果たさない親
  • コントロールばかりする親
  • アルコール中毒の親
  • 残酷な言葉で傷つける親
  • 暴力を振るう親
  • 性的な行為をする親

毒親に育てられた人は、「親」「家族」「家庭」に対して、ポジティブなイメージを持つことが難しくなります。他人への「基本的信頼感」を育たないため、人と一緒にいるときに安心できなくなります。私たちは、生きて行く上で社会のあらゆる人と過ごさなくてはいけません。そもそも人に対して不信感を抱くように成長してしまうと、社会のあらゆる場面で生きづらさを感じるようになってしまいます。さらには、人格否定、侮辱、暴言といった言葉を日常的に聞かされてたことにより、自分を愛することができずに自己否定感に悩まされ苦しみます。

モラハラ系毒親の特徴とは?

1.親の言うことが「絶対」である

モラハラ系毒親は、親の言うことは絶対である、そして子どもに親の言う通りにしなければならないと植え付けてきます。毒親の居る家庭では、いくら毒親が間違っていたとしても子どもはそれを正すことはできません。毒親が言ったことによって世界の方が正されます。毒親がポストは青いと言えばポストは青いのです。

自分が子どもに求めることが、子どもがやりたいことと一致しなければ強く批判をします。

子どもは、親の言いなりになるために自身の感情欲求人間性世界観を捨てなくてはならなくなります。

自分の本当の気持ちが分からない、自分でものを選べない、誰かに決めてもらわなければ不安だ、といったことは子どもの頃に価値観を否定され黙殺され、さらに毒親の価値観を上書きされたことによる弊害です。

2.子どもを支配し、自立を妨げる

モラハラ系毒親は、子どもに自分を投影し、自分の身代わりにさせます。子どもに自分の人生を歩ませるために支配します。子どもが自立して自分の人生を歩んでしまうと困るので、自立に繋がるものは徹底的に排除します。交友関係が広がってしまうとコントロールが難しくなるため、モラハラ系毒親は子どもの交友関係を把握して、友人づきあいを制限させたり、家にすぐに帰ってくるように厳しい門限を定めたり、習い事などの予定でスケジュールをいっぱいにしてプライベートな時間を持てないようにしたりします。自立できないようにわざと特定の家事を教えないなどの情報制限を加えることもあります。

こうして育てた子どもが自分の思い通りの成果を収めると、それが自分の力によるものだとアピール(自己の持ち上げ)し、自分の手柄にしますが、反対に子どもの成果が伸び悩むと「お前はなにをやらせてもダメだ」と子どもをこけ下ろします。

「コントロールばかりする親」は、自身も幼少期に親からコントロールをされて育ってきているといわれています。そして自分自身の人生に対する不満と、子どもから見捨てられることへの不安があり、その気持ちを自分の子どもへぶつけています。

コントロールばかりする親の行動

  1. 子どもに与える愛情には条件が付いている
  2. 子どもの人間性を尊重しない
  3. 親子の間にコミュニケーションがない
  4. 子どもは感情を持つことが許されない
  5. 子どもは嘲笑される
  6. しつけに対して厳格、もしくは一貫性がなくルールがころころ変わる
  7. 子どもの内面の世界を否定する
  8. 社会との結びつきを否定する

具体的な内容が「不幸にする親 ダン・ニューハース著」に掲載されています。

3.過干渉である

子どもに過度に干渉し、コントロールしようとします。モラハラ親は非常に自己中心的で、子どもの意志やプライバシーを尊重しません。

こういった過干渉は、子どもが大人になってからも続くといわれています。たとえば、すでに成人済みの精神に不調を抱えた人が親と一緒にクリニックに診察に来るケースで、その患者本人ではなく、親が本人に代わって症状を話し、子どもは黙って聞いているだけと言うようなケースには、幼少期からの過干渉が見て取れるそうです。

4.子どもを傷つける

例え、身体的暴力を伴っていなくても、暴言でも人を傷つける暴力行為です。特に、自分を守り愛してくれるはずの親から投げかけられる暴言は、他の人の言葉よりも何倍も大きなダメージを与えると私は思います。

さらに幼い子どもは、親からの言葉に逆らったり抗ったりすることが難しいため、聞き流したり、反発したりすることができずに、子どもの中にはその暴言がまるで「事実」のように残ります。そしてその言葉は時とともに薄まるどころか呪いのように強く残り生涯を通じて苦しむことも少なくありません。たとえば、親から醜いと言われ続けて育った人が、人に顔を見せることが過度に怖く「醜形恐怖症」になってしまうケースもあります。また、「デブ」「太ってる」と言われたことで過食嘔吐や摂食障害を発症するケースもあります。

毒親に育てられた子どもは自分の限界が分からずに頑張り続けてしまう人が多くいるそうです。幼いころに投げつけられた否定の言葉のせいで、どんなに頑張っても自分の心が満たされることがないからです。親の言葉に歯向かうように頑張り続けて、結果的に心や体を壊してしまいます。

毒親チェックリスト

こちらの本では、あなたの親が毒親かどうかをチェックする66項目の質問項目が掲載されています。

また、「コントロールばかりする親」の具体的の行動が掲載されており、非常に参考になります。

また、下の1冊とあわせて毒親のバイブルともいえる本なので、興味のある方はどちらの本も一読することをオススメします。

毒親に育てられた子どもはどうなる?

毒親に育てられた子どもは、毒親から離れて大人になってからもさまざまな問題に苦しむことになります。しかし、毒親だけではなく、被害を受けた当の本人も自分の抱えている生きづらさが親のせいであることに気づいていないことが多いのです。

自分が抱えている怒りの感情の原因が何かわからないまま、周囲にその怒りをぶつけながら生きているため他人とのトラブルも多く、抑うつ状態や結婚生活のトラブルなどでクリニックに通うことになった時に初めて、医師から指摘されて原因が幼少期のトラウマにあることに気づくケースが増えているそうです。

  • すぐに腹が立つ
  • 原因が分からないが情緒が不安定である
  • 感情がコントロールできない
  • 自分の子どもが学校や集団生活で問題を抱えている
  • 強い無力感におそわれることがある
  • 周囲とトラブルを起こしやすい
  • 自分の気持ちが分からないことがある
  • 自分の行動を決めるときに人の顔色をうかがう
  • 他人が信用できない
  • アルコールや薬物に依存している

成人してからの様々なトラブルの根底には幼少期のトラウマがある場合が少なくありません。このような考え方は、欧米では一般的になっています。

毒親は親になる資格のない人

きびしい言い方になりますが、私自身は、毒親は本来は親になるべき人ではない人が親になってしまった結果だと考えています。

もちろん、幼少期のトラウマを抱えたのは本人のせいではありませんが、そのトラウマが原因で自分の人生を生きることにいっぱいいっぱいな状態で、子育てをするには十分な余裕がないのではないでしょうか。

また、本人のせいでトラウマを負ったわけではなくても、子どもに自分のキズを癒してもらうことを求めたり、自分の抱えるキズのため子どもに対してマウントを取って自己を保つ行為は、本人そのものが悪いと言って間違いないでしょう。

そして最も悪いことは、毒親自身は子どもを虐げている自覚は全くなく、「子どものためにやっている行為」であると正当化しているということです。

まとめ

私たちは、義務教育で学問を学びますが、親になる上での必要な知識、お金のやりくり、子育てのしかた、しつけのしかたについて学ぶ機会はありません。

毒親が継承されやすいのは、自分の経験した親からのしつけしか知らないために、それを次の世代(自分の子ども)にも行ってしまうからだと考えられます。

毒親は、すべて自分が正しいという価値観を持っており、そのことに疑問を投げかけることができません。なぜなら「自分もこうやって育てられたのだから」。

毒親も幼少期のトラウマが元で毒親になっており、さらに毒親に育てられた場合自身の子どもが問題を抱えることが多いと本には書かれています。

こうやって、親から子へ、子から孫へ、連鎖的に毒が継承されていくということは、なんとも恐ろしいことです。

「毒になる親」が提唱されたように、本人が毒を受けて育ってきたと気づいたときに、ようやく次の世代に毒を継承せずにすることができるのではないでしょうか。

義務教育で教えてもらえないことは、自ら本を読んだり知識を探求するしかありません。

そうして、自らの学びを通じて自分の認識が世間とずれていることに気づくことが何よりも大切です。

モラハラ親は「毒親」です!モラハラ系毒親の特徴は?

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