離婚を後押しして欲しい人に贈る10の言葉

離婚を後押しして欲しい人に贈る10の言葉

『離婚をしようかしまいか、迷っています』

そういうときは本当は離婚をしたいと強く思っているけれど、先々の不安や世間体、子どもやお金のことなどあらゆる問題がネックになって踏み切れないということが多いのです。

離婚経験者である私が、離婚を後押ししてもらいたい人へ伝えたいことをまとめました。

目次

1.思ったよりシングルマザーへの風当たりは強くない

離婚を迷う理由で多いのは「片親であることが原因で、子どもが差別や偏見を受けたり、学校でいじめにあったりしないかどうか」ではないでしょうか。

離婚率が上昇し、今では3組に1組が離婚する時代だと言われていますが、クラスの3人に1人が片親であるわけではありません。

特に子どもが小さければ小さいほど、片親である可能性は低くなっていきます。なぜなら、子どもが小さいうちに離婚をすることは経済的な面で難しいために躊躇しやすく、よほどひどい場合であったとしても、「今は我慢しよう」と離婚を踏みとどまることが多いからです。

離婚というのはある日突然するものではなく、経済的な自立や、子どもの進級、進学などの区切りに合わせてすることが一般的です。

そのため離婚届けが出されるのは一年の中で3月が一番多いと言われています。

子どもが小さいうちは、何とか踏みとどまろうという意識が働くために、周囲を見渡しても片親である家庭はほとんどありません。地域差もあると思いますが、1クラスに1、2人くらいではないでしょうか。

少数派であるがゆえに、それだけ世間からも風当たりが強いのではないか?と思われるかもしれませんが、私の経験上、「シングルマザー」として周りから差別をされることはほとんどありませんでした。

その理由を私なりに分析してみましたが、おそらく本人が離婚をしていなかったとしても、友人や親族に離婚経験者がいるというケースが多く、離婚が身近なものになってきているからなのではないかと考えます。つまり、離婚を経験している人はそれほど多くないものの、親しい人が離婚を経験していることは多いため、離婚への偏見が少ないのです。

地域差もあり、いまだに風当たりの強い地域もあるようなので、一概には言えません。

しかし、世間の流れとしては「離婚は受け入れられつつある」と断言しても良いと思います。

2.苦しい結婚生活を続けることは、苦しさのない人生が減るということでもある

私自身は、夫からモラハラを受け続け、結婚生活はとてもみじめで苦しい時間でした。精神的にもボロボロになり、「死にたい」と考えるほど追い詰められていました。

今現在は回復して幸せな日々を過ごしています。

もし、今の結婚生活が非常に苦しく辛いのであれば、人生の大切な時をその「苦しい時間」に奪われていることになります。

人の寿命が決まっているとするならば、「不幸せな時間」の分「幸せな時間」は減ってると言い換えることもできるのです。

苦しい時間が続くことは、幸せな時間をその分奪われていると考えてもいいでしょう。

時間は永遠にあるようにも思えますが、実際はそうではありません。

有限な時間をどう過ごすのかを考えなくてはいけません。

3.やり直すなら早い方が、やり直しができる

専業主婦にとって、離婚でネックになってくる「経済面」。これも若ければ若いほど選択肢が増えますし、就職先を探すのも容易になります。年を取れば取るほど、働いていない期間がのびればのびるほど、就職は困難になります。

いまは、売り手市場と言われるほど「労働力が不足」していますので、就職できないことはありません。しかし、条件面では以前よりも厳しい状況が続いています。シングルマザーでは貧困率が一般家庭と比べて圧倒的に高く、その割合は55%にも上ります。一般家庭では15.1%なので、シングルマザー家庭が貧困に陥る可能性は一般家庭の3倍以上です!

シングルマザー家庭の貧困率が高い原因は、「非正規雇用」です。つまり、アルバイトやパート、派遣といった働き方が貧困につながる原因になっているのです。

アルバイトやパートでは、働いた分に応じて給料が支払われるため、子どもの病気などで仕事を休めば、その分の収入は減ります。また、働いた年数に応じて昇給することもほとんどありませんし、家賃補助や扶養手当なども出ません。福利厚生面でも正社員に劣ります。

貧困に陥らないためには、正社員で雇用されるかどうかが大きなターニングポイントになります。そのため、できれば正社員を目指して就職活動をするべきなのです。(病気など様々理由で正社員雇用が難しい場合もあります)

正社員で雇用してもらえるかどうかは、「年齢」が大きくかかわってきます。

35歳以上で正社員になれる可能性は、
  • 年齢が高いほど少ない
  • 女性の方が男性より少ない

と言われています。

若さは武器!と言われていますが、「正社員雇用」に関してはまさしくこの法則が当てはまります。

若いうちに離婚をし、就職をすることは「貧困から脱出」できる可能性が高まるということです。

4.夫婦喧嘩は子どもの脳を傷つける!争いのある家庭で育つ子どもへの悪影響を考えよう!

もし、あなたの家庭内で頻繁に夫婦喧嘩があったり、暴力や暴言があったり、長期間の無視があったりした場合、その割を一番食らうのは、あなたの「子どもたち」です。

夫婦喧嘩が子どもの脳を傷つけることが、最近の研究から分かってきました。

そして、目の前で両親が罵り合う姿を見て育った場合、脳が傷つき委縮し、キレやすい性格になったり、学業不振に陥ったり、不登校になると言った悪影響があることも分かってきています。

夫婦喧嘩は夫婦間だけの問題ではありません。

子どもに一生消えないキズを残したり、生涯にわたって生きづらさを抱える原因を作ったり、社会に適応できない人格をつくる可能性があります。

子供の将来を親がつぶしてしまってはいけません。

5.人はいつ死ぬか分からない

平均寿命は、必ずその年齢まで生きられるという保証をしているわけではありません。それ以前に交通事故に遭ってしまったり、病気で若くして亡くなってしまう場合もあります。

そして、死は必ず、どんな人にでも平等に訪れます。それが明日なのか、それとも10年後なのか、50年後なのかは分かりません。

常に死ぬかもしれないことを考えて、今の時間を大切に使って過ごしている人はあまりいないでしょう。死を考えながら生きることはそれだけ、「生」を考えることでもあるのです。

もし、離婚に迷ったときは、ふと立ち止まって自分の人生の生き方をかんがえてみてはいかがでしょうか?

離婚に迷っている時というのは、「人生の岐路に立ち、選択を迫られている時」でもあります。

自分の人生を大切にして生きるためには「どういう選択をしたらいいのか」ということに焦点を当てて考えてみてください。

おのずと、答えは出てくるはずです。

6.あなたのことを想ってくれている人の意見にも耳を貸そう

あなたが苦しんでいることを知っている人はそばにいますか?

あなたが心の支えにしている人はそばにいますか?

その人たちが、何を考えているのか知っていますか?

あなたの大切な人たちは、あなたが今の生活で苦しんでいるのをしっていたとしたら、あなたのことを支えたり、助けたりしたいと考えていることでしょう。

子どもですら、「どうして離婚をしないの?」と親に聞いてくることがあります。

親が辛いのを見るのは、子どももやはりつらいのです。

離婚経験者の中には子どもに背中を押してもらって離婚を成立させたという人も多くいらっしゃいます。

あなたが想っている人は、同じくらいあなたのことを想ってくれているでしょう。

その人たちにも意見を聞いてみましょう。

7.離れると関係が回復することもある

距離が近い相手のことは良く見えるために、嫌な面もよく見えることがあります。

『友人の旦那さんはあんなにもいい男なのに、どうしてうちの旦那は…』

『憧れの上司のような人と結婚したかった…』

もしかしたら、その友人や憧れの上司にも大きな欠点があるけれど、ちょっと距離が遠いから気づいていないだけかもしれません。

旦那さんは、ただ近いから遠くにいる理想の相手よりも悪く見えるだけかもしれません。

目の前の人を誰かと比べることは意味のないことです。距離が違えば、見えてくる面も違います。

少し距離を開けてみると、相手の良いところに再び気が付くこともあるかもしれません。

家庭内別居や別居によって夫婦仲が回復したということもあるようです。また離婚をしたら、険悪だった関係が仲のいい友人のような関係になったというケースも珍しくはありません。

離れてみることで見えてくることもあります。

一度距離を置いてみると、パートナーに対し冷静な気持ちで接することができるようになるかもしれませんね。

8.離婚をしない努力をしていませんか?努力の方向を間違うと関係はこじれる

夫婦仲がこじれたときに、「離婚をしないように努力」をしていることはありませんか?それがかえって余計なストレスを生み、より相手のことを嫌いになったり、許せなくなったりすることに繋がることもあります。

本当は、仲を回復するために努力をしなくてはいけないのにもかかわらず、相手の機嫌を取ったり、許せない罪を許そうと努力することは間違っています。かえって傷を深くすることもあります。

「私さえ我慢すれば離婚にならない」と考えているのであれば、間違った努力をしているということに気が付いてください。

9.理想の夫婦像は捨てよう

夫婦の形はイロイロです。

必ず同居をしていなくてはいけないわけではありませんし、籍を入れていなくてはいけないわけではありません。

別居婚、事実婚といった様々な形の夫婦像があります。

もし、今のパートナーとの関係が辛いのであれば、それは世の中の理想に合わせた夫婦を演じているからかもしれません。

世の中の人はあれこれと「夫婦はかくあるべき!」という価値観を押し付けてきます。そして、その価値観に沿って生きたほうがラクに生きられることも事実です。

特に自分よりも目上の人たちは、「結婚したら片目をつぶってみろ」「結婚は我慢だ」「離婚は世間体が良くない」という価値観が根強く、中身よりも結婚の外側ばかりが見られてしまいます。夫婦関係がいかようであったとしても、形ばかりを整えることを強いられてしまいがちです。

結果として、世間の風当たりを優しくしたいばっかりにあなたの考え方を捻じ曲げてはいませんか?

世間の風当たりは、時代の流れによって変わります。離婚率の上昇もその一つです。これからますます時代は変わっていきます。10年後、20年後、時代が変わった時に「あの時にあれを選んでいれば」と後悔をしても遅いのです。

10.離婚は一時のこと!離婚が終われば次第に落ち着く

「離婚」をすることは勇気のいることです。周囲からどう思われるのか気になりますし、離婚によって受けるデメリットもあるかもしれません。

ですが、「離婚は一時のこと」です。辛い時期を乗り越えてしまえば、あとは頑張るだけです。離婚は一時的には大きなストレスがかかりますが、多くの場合は短期的で決着がつくのも早いです。

一方で、結婚生活はずっと続きます。

パートナーとの関係がうまくいっていない場合は、ずっとざわざわした気持ちで関係を続けなくてはいけなくなります。

離婚をした場合、時が経てば「結婚生活」も「離婚」も過去のことになります。

それは離婚をした私が言うから間違いありません。

新しい人生を踏み出す過去の分岐点であったというだけで、それからの人生は「離婚」に引っ張られることはありません。

あなたの人生がよりいいものになるように願っています。

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