モラハラ加害者の末路は?幸せか不幸か、実例を紹介

モラハラ加害者の末路は?幸せか不幸か、実例を紹介

このサイトに訪れている人は、モラハラ加害者に悪感情を抱いている方ばかりであると思います。そして、私自身もその一人です。

モラハラ加害者は、被害者から見れば、あの人が幸せな人生を送れるはずがない、いつか因果応報でひどい目に遭うのでは、と思う気持ちがあるでしょう。

では、モラハラ加害者はどういう末路を迎えるのでしょうか。

私が実際にあったモラハラ上司の例を挙げて解説します。

目次

1.入社した会社で出会ったハラスメント課長の人生

私が入社した会社で、最初に所属した部署の課長がセクハラ、パワハラ、モラハラを行うハラスメント上司でした。

(1)ハラスメントを助長した密室という職場環境

一つの部屋にこの部署しかなく、そこを統括する人がこの課長。つまり密室の中で一番偉いのがハラスメント課長だったのです。

他の部署は同じフロアにはありますが、扉の向こう側。こちらからすればいったいどんな人がどんな仕事をしているのかもわからないくらい距離がありました。おそらく他の部署からしても私のいる部署は不透明な部署だったことと思います。

何故か、会社で行われる飲み会なども私たちの部署だけ参加せず、そもそもそういったお誘いすら聞こえてくることがありませんでした。

他の部署の人とコンタクトをとることをハラスメント課長は良しとせず、窓口はすべてハラスメント課長のみが行って、私たちは直接会うことを禁じられていました。他の部署の人がこの部屋に来ると、ハラスメント課長は「アポイントがない!」という理由で追い返していました。

そうやって、会社から隔離された私たちの部署は、ハラスメント課長がルールを決め、まるで王様のように君臨する部署になっていったのです。

(2)数年で10人もの人が辞める

この部署は私が入った時に正社員が6人、その他アルバイトの人が数人で構成されていました。

しかし、実は、私が入る以前のわずか3,4年で10人もの人が辞めるという人の入れ替わりが激しい部署でもありました。

もちろん、原因はすべてハラスメント上司です。

ですが隔離された空間にいたため会社の上層部はハラスメントの実態を知らず、過去の先輩方は上にも本当の理由を言えずに辞めていきました。

(3)表面化しないハラスメント

月に一度ほど、ハラスメント課長の直属の上司にあたる部長が部屋の様子を見に来ました。部長は、ハラスメント課長より上の立場なので追い返されない唯一の人でした。

ハラスメント課長は、部長には、へこへこしていつもとは違った態度。その時だけはハラスメントをしていないため、部長もまさかこの空間で日常的にハラスメントが行われているなんて思いもよらなかったと思います。

しかも部長が話すのは課長のみ、そして課長が必ずいる前では私たちも何も訴えることなどできません。

このように、隠されている密室のハラスメントは、把握することが難しく、外から見れば『ないのと同じ』だったのでしょう。対応が取られるはずもありませんでした。

(4)人が辞めても、繰り返されるハラスメント

ハラスメント課長は、ターゲットを決めて、そのターゲットに執拗にハラスメントを繰り返していました。

ターゲットになった人には、大勢の前で何時間にもわたる説教をするということが日常的に行われていました。説教をするために残業をさせるということすらありました。

ハラスメントのターゲットとされる人には何ら落ち度はありません。その人に問題があってハラスメントが行われているわけではないので、ターゲットが辞めた後は次のターゲットを探してハラスメントが繰り返されました。

長年繰り返されてきたハラスメント。次から次へと被害者が増え、一人、また一人と確実につぶされていく人材。

そして、私が入社した後も私の先輩にあたる人が2人も辞めていきました。

(5)部長に訴え、結果、即日退社したハラスメント課長

このままでは、被害を繰り返し、やめていく人が増えるだけ。もし仮に私たちが辞めた場合、新しく人が入っても、またその人に被害がいくだけ。そう思い、ハラスメント課長以外の全員で団結し、ハラスメント課長の行いを部長に訴えることにしました。

今までのやめていった先輩たちにも話を聞き、協力をしてもらい、たくさんの証言をもらうことができました。

そうして部長に辞めた人もあわせて話をしたことが功をなしたのか、部長も即日対応してくださいました。

部長から課長に話があったのは業務後。しかし、課長はそのまま退社し、引き継ぎも何もなく突然会社からいなくなりました。部長から話があった後、私たちに一度も姿を見せることなく、会社を去ったのです。

(6)ハラスメント課長のその後

実は、このハラスメント課長、その後のエピソードもあります。

そのあとはまた別の同業種会社に就職したようですが、そこでも何かしらやらかしたのか退社し、入社退社を繰り返すうちに正社員での雇用枠がなくなり、今は非正規で働いているようです。

ハラスメント課長は今や50代。もちろんこの先も正社員で雇用されることはないでしょう。安定した職を失い、収入を失い、社会的地位も失ったハラスメント課長。

ハラスメントをした代償は、きっちり払っているようです。

2.ハラスメントを無くすためには

私のいた部署から分かることはハラスメントは密室で行われやすく、また密室と言う状況がハラスメントを助長したり加速したりする、ということです。

家庭内で行われているモラハラも同じように、家の中や車の中などの密室で行われます。モラハラ加害者は、閉鎖された空間の中で一番自分が力がある、といった状況でモラハラを行うのです。

ハラスメントを無くすためには、ハラスメントを表面化、顕在化する必要があります。多くの人の目に触れさせることで、ハラスメントが行われにくい環境を作り出すことができると思います。

3.社会がハラスメントを許さない風潮に

モラハラやパワハラを行う人の中には。社会的地位の高い人がいます。

しかし、それはもしかしたら過去の話になるかもしれません。

(1)どんどん表面化するハラスメント

いまや、ハラスメント問題で社会的立場の高い人が訴えられ、それがテレビなどのメディアを通じて私たちの目に届くようになりました。

SNSの普及などで個人が発言権を持ち、弱い立場のいち個人でも企業や社会に対し、ハラスメントを訴えることができる風潮に世の中が変わってきています。

かつては耐えたり、逃げ出すことしかなかった弱者が上のものに対して訴えることが出来る力を持てるようになってきたのです。

(2)ハラスメントを許さない社会へ

また、社会の目も厳しくなっています。

昔は「そんなことくらいで」と思われていたであろうハラスメントも大きな問題として取り上げられるようになりました。また、弱いものが我慢するべき、辞めるべきといった考え方も少しずつなくなりつつあります。

立場が弱くても、会社内や社会的な立場が上の人に対して、訴える権利があるとみなされ、社会も被害者に同情的です。

社会全体の価値観が変化してきています。おそらくこの変化はここ10年くらいのものでしょう。昔は被害者側のほうが風当たりが強く、被害者も二次被害を恐れて黙るしかありませんでした。しかし、ブラック企業、モラハラ、パワハラなどの言葉が生まれ、強い立場のものから弱い立場の者への理不尽な扱いを社会が許さない風潮に変わってきています。

(3)企業にも求められるハラスメント対策

そして、企業側も仕事が出来るがハラスメントをする人材が会社の利益につながらないことが分かるようになってきました。また、こうした社会の流れを受けて、企業側もハラスメント対策をしなければならなくなってきているのです。

ハラスメント課長が社会的制裁を受けることになったのは、このような社会の変化も背景にあると思います。

フランスでは、こういったハラスメントが企業の業績にも影響することから、法律でハラスメントをした社員に罰則を加えることができるようになりました。もしかしたら近い未来に日本でも同じような法律ができるかもしれません。

4.まとめ

私は、モラハラ(パワハラ、セクハラなどのあらゆるハラスメントも含む)を行う人はからなずその代償を受け、幸せな人生を歩むことはできない、と考えています

ハラスメントを表面化させることで、自分の身の回りから遠ざけたり、なくすことはできます。しかし、モラハラ加害者の中から無くすことは不可能です。このことは、ハラスメント課長が職を失ってもハラスメントを改善することが出来ず、その後も退社を繰り返すことからも分かります。よって、モラハラ加害者はかならず破滅的人生を歩みます

そうして、もう一つ気をつけなければいけないことは、モラハラ加害者と家族である場合、加害者が背負う代償は配偶者であるあなたにも降りかかってくるということ

人生を切り開く

その人生を共にしますか?それともあなただけでも幸せになりますか?

モラハラ加害者の末路は?幸せか不幸か、実例を紹介

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる