モラハラ加害者はなぜ報復されないのか?私の黒い気持ちを吐き出してみる

モラハラ加害者はなぜ報復されないのか?私の黒い気持ちを吐き出してみる

モラハラやDVに遭った被害者の人は、加害者に何らかの報復を与えようと考えている人は少ない傾向にあります。それは、相手への恐怖を抱えているのも理由の一つですが、その他にも理由があります。

今回は、言葉の暴力と報復について焦点を当てながら、モラハラ加害者がなぜ被害者から報復を受けないのかについて読み解いていこうと思います。

目次

言葉の暴力と殺意について

侮辱の報復行為は人を殺すことすらある

人が他人に殺意を抱く理由の中で、最も多いのが「侮辱されたこと」によるものであるという調査結果があります。人に暴言を吐くことは、時に命の危険を伴うほどの報復行為を受けることがあるのです。

モラハラ加害者はいろんなところで人から恨みを買って、いつ報復されてもいいような気がします。しかし現実には、周囲から人は去っていくことの方が多く、報復を受けるほどのことはあまりありません。

それはなぜでしょうか?

モラハラ加害者は、自分に報復しない人を意識して被害者に選んでいる

モラハラ加害者はもともとはモラハラを受けてきた被害者であることが多く、日常的にモラハラを受けてきたことにより周囲の反応にとても敏感です。なぜなら、相手の顔色をうかがうことに長けていなくては、モラハラ加害者の機嫌次第で自分が被害に遭わなくてはいけなかったからです。幼いときからどうすれば自分がいかに被害に遭わずに済むかを考えながら生きてきたため、周囲からの評価や周囲の人の性格や力関係を把握する力が備わっています。

モラハラ加害者は相手がどんな人であるかをよく見抜きます。自分よりも強いのか弱いのか怒りをどの程度で感じて怒りを感じたときにどんな反応をするのかをよく観察しています。そのため、試し行動のようなことをすることもあります。

(※詳しくは、こちらの記事をご覧ください。↓)

モラハラ加害者は怒りを感じにくく優しい人を被害者に選びます。そして被害者の人はたいてい怒りを外に出さないおおらかなタイプの人が多いのです。

モラハラ加害者は、相手から恨みを買わないようにうまく被害者を攻撃する

人は侮辱をされたことで相手に恨みの感情を持つことがありますが、モラハラ加害者は相手から恨みを買わないように上手に人を侮辱してきます。上手に侮辱するというのは何ともおかしな日本語のようですが、これからの話をまとめるとその言葉の意味がよく理解していただけるかと思います。

なぜ人は侮辱されることに怒りを感じるのか

まず、人が侮辱されることに怒りを感じる理由を説明しましょう。

人間が生きていく上で密接な関係があるのは社会とのかかわりです。人は、家庭、社会、地域などの集団の中で生きており、その中での評価というのが生きていく上で重要な役割を果たします。

たとえば、人前で「お前は嘘つきだ!泥棒だ!」と侮辱されたとします。もしその侮辱に反論しなければ、その内容が嘘であっても周囲からは「あの人は嘘付きで泥棒だ」とみなされてしまう可能性があります。「嘘つきだ」と思われてしまえば何を言っても周りから信用してもらえなくなりますし、「泥棒だ」と思われてしまえば犯罪の犯人に仕立て上げられてしまうかもしれません。そして、そんな「嘘つきで泥棒な悪いやつは出て行け」とそのコミュニティから排除されてしまう可能性もあります。

最近ではSNSなどで悪い噂の広まった店舗が廃業に追い込まれるといったことも起きています。噂には尾ひれがつくものなので、その中のすべてが真実であったかどうかは分かりません。しかし、悪い評判はいともたやすく店1軒をつぶすことができてしまうのです。そして廃業に追い込まれた人は、苦しい生活をしなくてはならないでしょう。

このことから、人前で侮辱することは、「コミュニティの中で生きていくことに異議を唱え、排除する」力があることが分かります。

つまり私たちは、周囲からの評価によって、コミュニティの中で生きていけるかが決定するのです。それは時には暴力以上に自分の命を脅かすものになりかねません。自分の命を守るために、侮辱に対して過敏に反応するのです。

モラハラ加害者が人を侮辱するときは、「常識がない」「みんながおかしいと思っている」など集団の力を借りる

私たちは、侮辱に対して身を護るために反応し、時には報復すら考えることがあります。そして人を侮辱しながら生きている人は常にその報復の被害に遭う可能性があるのです。しかし、モラハラ加害者はそうした報復を避けるために「自分が被害者を攻撃しているように見えない構図」を作り上げることに長けています。具体的には、「常識」「みんな」という言葉を使うことで、攻撃対象を自分からその他大勢に変えるのです。

被害者はこうした発言によって怒りや報復の矛先をどこに向けていいのかが分からなくなります。(ましてや自分自身が本当に間違っていると思い込むことすらあります。)

モラハラ加害者はモラハラによって恨みを買わないようにうまい言葉を選び、人から攻撃されるのを未然に防いでいるのです。

まとめ

モラハラ加害者は頭のいい人が多い

モラハラ加害者のなかにもさまざまな人がいますが、中にはターゲットの心理をよく把握し、コントロールするために自分がどういう行動をとればいいのかをよく知っている人がいます。

実際に、DVやモラハラ加害者は高い社会的地位にいる人が多いといわれており、知恵や頭が回る人が多いのでしょう。さらに、モラハラが「生活必需品」であるタイプにとっては、どうやってターゲットを苦しめるのかについて常に思考を巡らせており、徹底的にプランだてられたモラハラに普通の人が立ち向かうのは難しいと言えます。

将来的にはモラハラ加害者への社会的制裁ができるようになってほしい

自分が被害者だと気づいたら、加害者に報復行為をしていいということではありません。できれば報復など考えずに心穏やかに暮らしていくことの方が何倍も有意義な人生が送れるはずです。

しかしこういった理由から、モラハラ加害者は誰からも報復されずに、今ものうのうと生きて、さらに被害者を増やしてしまうことにもなります。

DVのように何か社会的な制裁を加えることができるようになってほしいですね。

モラハラ加害者はなぜ報復されないのか?私の黒い気持ちを吐き出してみる

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる