私のモラハラ体験談⑤モラハラの向こうに見えた夫のトラウマ体験

モラハラ夫が謝る姿から分かった真の意味

モラハラ夫とあなたが衝突したときに、モラハラ夫が謝ってきたことはありますか?私の場合、元夫は謝らない人でしたが、ごくごくたまに謝ってくることがありました。(それも5年間のうちに1回、2回程度のことですが)

しかし、元夫の謝罪は普通の人の謝る姿とは、程御遠い違和感を感じました。

私が体験したことからモラハラ夫の謝罪の真の意味について考察し、まとめました。

目次

謝罪その① 形ばかりの謝罪

~私の体験談~

元夫は、私の嫌がることをやってくる人でした。たとえば、子どもの使用済みのオムツを「臭いだろ~」と言いながら、わざと私の顔に押し付けるのです。それも「大」であろうと、「小」であろうと関係なく。

私はあまりにもひどい行為に怒り、大きな声で「そういうことはやらないでほしい」とはっきりと伝えました。

すると、夫は「そんなことで怒鳴るなんてお前は神経質だ!こんなことで怒られて俺はとても傷ついた!」と言い、別室にこもって義両親に電話をかけ始めたのです。元夫はいつも私といさかいがあると真っ先に義両親に電話をしていました。私の悪口を義両親に言うためです。

そして、しばらく電話が終わった後、すっきりとした顔でニヤニヤしながら近づいてきて「俺も悪かったよ」と言いました。

「俺も」というのは、夫は私に非があると考えており、私が夫に対して怒って抗議したことが夫を傷つけ、この騒動の中でそれが最も悪いことだという考えでした。

夫の中では「傷つけられた!」と思いから爆発的に怒りが生じて義両親に電話を掛けたけれど、一通り悪口をいい終わったことで気持ちが落ち着いたのだと思います。そして、謝ってはいるもののその本心は、「本当は自分は悪くはないが、妻をなだめるために大人の振る舞いをする自分」と思っていたようです。

話しを聞いてみると、夫は、妻が怒っているのは妻(私)の機嫌が悪いせいで、その機嫌の悪いときに話しかけたから自分に怒りの矛先が向いたのだと思っていました。そして、悪いことをしていないのに怒鳴られたことで自分の方こそ傷つけられたと思っていたのです。

こちらが「(使用済み)オムツを顔につけられたことに傷ついたし、腹が立った」ことを伝えても、夫は「オムツを顔につけられたくらいで怒るはずがない」という考えを曲げませんでした。そして「自分が悪いことをしたから妻が怒った」という原因と結果という因果関係を理解することができなかったのです。

夫がする謝罪というのは、真に自分の非を理解したものではなく、その場を収めるための形ばかりのものでした。そして、相手が怒る原因は相手の機嫌が悪いからであると思っていたようです。

さらに夫は、自分自身が怒ったことに対しても、怒った原因を「会社で嫌なことがあったからイライラしていた」とか「妻(私)の態度が悪いから(イライラさせられた)」と言っていました。夫自身も、自分が怒る原因はイライラする感情や機嫌のせいであると思っていたのです。

つまり夫は、私の怒りだけでなく、自分自身の怒りについてもその原因が真にわかっていないようでした。

夫が自分自身の感情さえも正しく理解できない理由…

それは、「自分」を押し殺してきた弊害でないかと私は思います。

謝罪その② 突然の土下座とその後の怒り

~私の体験談~

以前にも書きましたが、理由はもうよく覚えていないケンカをしたときの話です。まずは夫が私に「離婚しよう」と言ってきたので、私も夫に「冷却期間を置きたい。しばらく別々に暮らしたい」と言ったときのことでした。夫は慌てて土下座をしました。しかし、それでも私の態度が変わらないと分かると今度は反対に激怒し、「お前のことが分からない!」と怒鳴りだしたのです。

言葉では謝罪をせず、いきなり土下座をし、さらにまた激怒する夫の姿はちぐはぐなように目に映りました。

しかし、この姿はあることを思い起こさせました。

お菓子売り場でほしいお菓子をねだる子どもが、親から「今日は買えないよ」と言われた時、子どもは泣いたり大きな声を出して「買ってよ!」とさらに要求をします。しかし、それでも買ってもらえないと分かると、今度は「お母さんなんか嫌い!」といって怒り出します。これは2~3歳ころの子どもに見られる姿です。子育てを経験したことのある方はこういった子どもの癇癪に辟易したことがあるのではないでしょうか。

夫の姿は、まさに2~3歳くらいの子どもが癇癪を起こしたときのようだったのです。

ですが、普段の夫が2~3歳くらいの精神年齢であったかというとそうではないとハッキリと言えます。それに、夫はどちらかと言えば知識が豊富で人に合わせて話ができるようなタイプで、商談をするときにもその知識量と巧みな話術で相手を説得することに長けていました。なので、言葉に困って話ができないということもあまり考えられません。(だからこそ私は自分自身の伝え方に問題があり、うまく伝わらないことが原因だと結婚生活中は思っていました。)

では夫の行動は何だったのでしょうか?

私は、これは一種の『退行』ではないかと考えています。

退行とは、wikipediaにはこうあります。

心理学において退行とは、精神分析家ジークムント・フロイトによれば防衛機制のひとつであり、許容できない衝動をより適切な方法で処理するのではなく、自我を一時的または長期的に、発達段階の初期に戻してしまう事である。

(参照:wikipedia – 退行

私たちの身近にある「退行」には、赤ちゃん返りがあります。赤ちゃん返りとは、妹や弟が生まれるときに、上の子が母親を取られる不安(母子分離不安)や、下の子への嫉妬などから赤ちゃんのような行動を取ることです。

よく知られている「退行」は子どもの赤ちゃん返りですが、「退行」は子どもだけではなく大人にも起こりうることです。

上の体験談では、夫は何らかの理由で脳が一時的に2~3歳のころに戻ってしまったのではないかと私は考えます。

2~3歳のころの子どもは、①叱られた内容を確実に理解できるかどうかといえばそうではありません。②ただ叱られたことは分かるので、謝ることはできます。③そして2~3歳であれば、たいていのことは謝れば許されます。

このことに当てはめてみると、

①夫は、私の怒りの原因を理解することはできなかった

②しかし、私が怒っているのは分かったので土下座した

③そして土下座すれば許されると思ったけれど、許されなかったので理解できずに怒った

のだと推測できます。

モラハラ行為に透けてみえるトラウマ体験

また私は、普段の生活の中で夫のモラハラがひどくなる瞬間が2パターンあることに気づきました。

それは、

  • 私が感情を表に出したとき
  • お互いの価値観が合わなかったとき

です。

なぜこの時にモラハラがひどくなるのか。

それは、おそらく夫自身が「自分の感情を出したとき」と「親と価値観が違ったとき」にひどいモラハラを受けてきており、それがトラウマになっていたからではないかと思います。そしてそのトラウマが呼び起こされることで、幼いころの苦しい経験をしたときの自分に逆戻りしてしまうのではないかと思うのです。

そして、夫が家庭の中で最もモラハラをしていた理由も、(生育)家庭に対してのトラウマがあり家庭がトラウマを呼び起こす原因だったからだと推測します。

結婚生活で感じたことは、結婚してからの夫は私が尊敬していた人ではなく全くの別人になってしまったということでした。私が一緒に暮らしていた相手はもしかしたら、私がよく知っている大人の夫ではなく、子ども時代に退行した夫の姿だったのかもしれません。

まとめ

なぜ夫が私の怒りが自分がやったことが原因だと分からなかったのか。

なぜ突然土下座をしたのか。

なぜ土下座をした後に怒り出したのか。

あの時には分からなかったことが、モラハラを調べていくうちに心理学に行きつき、知識を学んだことで自分なりの結論を出すことができました。

もちろん、今でも自分が受けたモラハラ行為を許すことはできません。今後も許せる日が来るとは思えません。

しかし、当時はよく分からなかったモラハラ行為について、自分なりに結論を出せたことは、今後モラハラ被害から立ち直る力になると思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

これは私なりの考察であり、学術的な根拠に基づくものではありません。また、すべてのモラハラに当てはまるものでもありません。

モラハラ夫が謝る姿から分かった真の意味

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