私のモラハラ体験談⑯離婚の話し合いはなぜか義両親と…話し合いを打ち切るべき?

私のモラハラ体験談⑯離婚の話し合いは義両親と…子どもの親権は?

夫から切り出された離婚。そして私自身も離婚を考えており、夫からの申し出を受け入れることにしました。

離婚はお互いに同意をしたものの、離婚には、財産分与、子どもの親権者、面会交流の方法や頻度、養育費などいろいろと条件を決めなくてはいけません。

(その他にも、慰謝料や年金分割なども含まれます)

離婚の同意後、離婚の条件について話し合うことになりました。

目次

夫から言われたのはたった一言「お前にお金を請求する」

離婚の話し合いで、夫からは一言だけ。

「お前にお金を請求する」

と言われました。

その一言で財産分与は片付けられ、共有財産の預貯金がいくらあるとか、どんな保険に入っているという話は一切出ませんでした。夫がすべての家計を管理していたので私はどんな財産がいくらあるのか把握していませんでした。こういうときのために夫は私に財産を明かさなかったのかもしれません。

夫婦のお金は私が稼いだものは夫に渡していたため、夫名義の通帳のなかに夫婦の共有財産が入っていました。しかし夫は私の方が夫に対して財産分与でお金を払うことになると思っていたようです。

おそらく夫は、それぞれの名義のものはそれぞれの財産だと思っていたのではないかと思います。夫婦の共有財産はすべて自分の名義になっていたため、(夫はやたらと自分の名義にこだわっていました)その財産は自分のお金であり、分ける必要のないものだと思っていたのでしょう。さらには、私が専業主婦時代には夫の稼ぎのみで暮らしていたため、その時に支払ったお金を私に請求できると思っていたようでした。調停でもそのような主張書面が提出されました。

子どもに親を選ばせようとする夫と義両親

子どもの親権については、私は決して譲るつもりはありませんでした。

いくら夫や義両親が私に対して強い言葉で脅し、「母親失格だ」「お前が子どもを育てられるわけがない!」「親権を主張するのなら、自分の親に一切頼るな!すべて一人で家事も育児も仕事もやれ!」と言われても、ひとりで子育てするのがどのくらい大変か想像できないほどだったとしても、それでも親権を諦めるつもりはありませんでした。

さらには「言うことを聞かなければ無理やりでも子どもを連れて行く!」とも言われました。

財産分与がどうのこうのより、まず子どもの親権。最悪、夫にすべての財産を奪われたとしても、子どもの親権だけは譲らないつもりでした。

すると夫は、子どもに対して「どっちと住みたい?お父さんとお母さんどっちの方が好き?」と聞きだしたのです。

私は子どもに両親のどちらかを選ばせるようなことは最もしてはいけないことだと思っていたので、あきれるのをすっ飛ばして夫に強い怒りを感じました。夫の表情はニヤニヤと笑っていました。きっと自分が選ばれる自信があったのでしょう。

子どもは、夫の顔色をうかがいながら「お父さん…いやお母さん」と答えました。子どもがとても答えにくそうにしていたのがとても申し訳ない気持ちになりました。

夫は、お母さんと言い直した子どもに対しても、「初めにお父さんと暮らしたいといったから親権者は自分だ!」という主張をしてきました。

そもそもまだ未就学の子どもに親を選ばせるなんて残酷過ぎます。どちらか一方の親を選んだ子どもは、もう一方の親と暮らせなくなった原因は「自分が選ばなかったからだ」と葛藤を抱えることになるかもしれません。本当は、両親の離婚は両親の問題であるのに、自分の発言で家族が離れ離れになったと罪悪感を抱いてしまうことになります。

こういう夫の軽率で不適切な行動は、離婚の話し合い中に特に目に余りました。離婚は子どもに影響を与えます。「その影響を最小限にする配慮」や「子どもを尊重する」、「子どもが苦しまないよう言葉を選ぶ」といったことが全くありませんでした。

ここぞという場面でひどい言葉を投げかける夫の悪い部分が、ますます浮き彫りになりました。

モラハラ離婚での注意点

モラハラ離婚では、離婚の話し合いの最中にモラハラが加速する危険性が高いです。言ってはいけないことをあえて言い、意図的にパートナーや子どもを傷つけようとする可能性が非常に高いのです。第三者や弁護士などを挟むことができないうちは離婚の話し合いをしないほうがいいでしょう。

両親のいさかいに巻き込まれた子供が大きな心の傷を抱える子になってはいけません。また、言質を取られ「払うと言ったじゃないか」と根拠のないお金を要求されたり、親権を諦めるよう促すために「母親失格」という言葉を繰り返し言われる可能性もあります。

モラハラ離婚では、当事者同士が話し合いをする前に行政や弁護士に相談し、子どもや自分の安全を確保することを優先させてください。

子どもの親権について、義両親からの驚くべき要求!

夫ですら、我が子のことより親の意見を優先!

親権者を決める話し合いの最中、時には返答に困り、私ではなく義両親の顔をじっと見つめる夫。その視線に気づいた義両親が、何も答えない夫の代わりに返答するという状況に「このまま離婚の話し合いをすすめていいのだろうか」という気がしてきました。

夫の一番の理想は義両親の望むままの形の離婚であり、子どものことは何にも考えていないように見えたからです。

そして子どもの親権についてはどうにも決まりそうになかったので、私は「離婚の話し合いは子どもがいない場を改めてつくって話しましょう」と提案しました。両親が離婚でもめて怒鳴りあいになる姿は子どもにも見せたくないし、聞かせたくありません。

すると義両親は「子どもは夫婦で半分に分ければいい!」「上の子は息子(夫)が、下の子はあなたが引き取ることにしよう」と言い出したのです。

夫も「それはいい案だ!」と乗り気でした。義両親の望む形での離婚になれば、夫にとっても最適な離婚条件だったのでしょう。

子どもは2分割すればキレイに分けられる?信じられない発想!

私は子どもの将来にも係るような問題を、2分割にすればきれいに分けられる財産分与のように軽く扱われたことにビックリしました。

「この人たちは、子どもを物か何かのように考えているのだろうか?」

経済的な理由でどうしても子どもを別々に引き取らなくてはいけないケースもあるでしょう。しかし、夫は稼ぎが十分にある身。なぜ上の子だけ引き取り、下の子は引き取らないのでしょうか。子どもを別々に引き取るという理由が親の方にはあったとしても、子ども自身は「自分は親から選ばれなかった子」だと思ってしまいます。なぜ自分は選ばれず、兄弟は選ばれたのか。親子が断絶するだけではなく、兄弟間の仲まで断絶する行為です。

義両親も夫も、子どもを2分割にして引き取ればきれいに離婚を清算できると思っていたのだとしたら、私にとって全く理解できない価値観を持った人たちです。

子どものことを考えられない夫と義両親には絶対に子どもを任せてはいけない!

この時「この人たちに子どもの親権を奪われてはダメだ!」と強く思いました。だって彼らは、自分たちさえ気持ちのいい離婚条件であれば、子どものことなんて全く配慮しない提案が平然とできるのですから。

夫は自分の方が有利な状況であると確信したのか、その日はそのまま寝てしまいました。(実際に私は不利な状況でした。)

そして、義両親と夫から「明日には出ていくように」と念を押され、私は少しの身の回りのものをすぐに持って出て行けるように準備を始めました。

夫が寝た後、私は離婚が決まったこと、そして事のあらましをすべて近所に住んでいる友人や、昔から親しくしてくれている友人、そして両親に連絡しました。そして何としてでも子どもだけは守れるよう、すぐに行動をし始めました。

モラハラ夫との離婚条件は調停で決めよう!

その場で結論を出すのはNG!

モラハラ夫との話し合いは、こちらに不利な内容であればあるだけよく、常識から外れたことや子どものことを考えない提案も平気でしてきます。今回の非常識な提案にきょうだいが別々になるくらいなら、親権を渡そう…と譲歩してしまってはいけませんし、子どものことを考えた発言ができないのであれば、早々にその場での話し合いは打ち切るべきです。

「今はお互い頭に血がのぼっててまともな話し合いができないのでは?お互いに考えがま止まっていないところもあるので、後日あらためて話し合いの場を作って、それまでにお互いの考えを整理してはどうでしょうか?」と冷静に対応しましょう。

もし、あなたの方から離婚を切り出すのであれば、あらかじめ弁護士などに相談し、依頼する弁護士が見つかってから離婚を切り出したほうがいいでしょう。

特にモラハラに強い弁護士は、離婚の話し合いの進め方についても熟知しているので、安心して任せられるでしょう。

私のモラハラ体験談⑯離婚の話し合いは義両親と…子どもの親権は?

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