モラハラ夫が突然優しくなるのは「反省」ではない!

モラハラ夫が突然優しくなるのは「反省」ではない!駆け引き次第でモラハラを改善させるチャンス!

優しい時もあるけれど、夫が怖い。モラハラを受けているかどうかわからない。

そう思っていらっしゃる方はいませんか?

意外に思われるかもしれませんが、モラハラ夫は褒め上手な人が多く、妻に対しても「好きだ」「愛している」と過剰な愛情表現をするケースもあります。

私の元夫は、不動産会社の方にビックリされるほど、やたらとエスコートをしたり、車のドアを開けるといったことをする紳士的なタイプの人でした。こういった根回しは驚くほどうまく、人から評価されるだけではなく、私自身も「良いところがある」「誰よりも素敵な人」だと思っていた時期もありました。

モラハラ夫は飴と鞭を使い分けることで、モラハラを受けている被害者ですら「本当はいい人」「モラハラをしなければいい人」と強く思っていることがあります。

こうした使い分けによって、夫と妻の間には「モラハラを受けている被害者、加害者の間柄であるのに離れられない」共依存の関係を作り上げるのです。

しかし、モラハラ夫がやたらと妻を褒めたり、突如として優しくなるのにはある理由があります。そして、その理由があるからこそ、夫が愛情表現をしてきたときこそ実はモラハラ改善のチャンスでもあります。

目次

モラハラ夫が優しくなる理由は?そのタイミングを見ればよく分かる!

1.モラハラをした直後にやさしくなる

長期間の無視、長時間の説教、物に当たる、そういったモラハラをしてすっきりしたり、被害者がモラハラ夫の言うことを聞いた後、機嫌を良くしたモラハラ夫は、態度が一変します。

「俺の言うことを聞いておけばいいんだ」

「そうすれば何もかもうまくいく」

のようにリーダーシップのある人物のようにふるまうこともありますし、

「本当はお前を愛している」

「こんなことはしたくないから素直に言うことを聞いて俺に怒鳴らせないでくれ」

などと言って愛をつぶやくことで自分のモラハラを正当化しようとします。

さらには、

「お前のことがどうしても心配だから」

といってモラハラ自体が愛情表現であるかのように嘯くことさえもあります。

モラハラ体験談

モラハラ被害に遭われた方の中には、「もう関係を終わらせようかな」というタイミングで自分が前から欲しかったCDをプレゼントされるといった飴のおかげで何年も結婚生活が続いたという人もいらっしゃるようです。

その方は、パートナーのことを「ものすごく気が利く人」だと思っていて、贈り物自体の意図は分かっていても「やっぱりやり直せるかも」と信じ、長年、離婚に踏み切れなかったようです。

モラハラ夫の意図

妻が離れていかないようにここぞというタイミングで優しくなり、妻を褒めたり愛情表現をする。

2.モラハラ夫の機嫌がいいとき

モラハラ夫の機嫌が良いときには、やたらと周囲の人間を褒めたり、妻に愛していると言うでしょう。

たとえば、

「お前と結婚できたからこんなにいい結婚生活を送れるんだ」

「日ごろの感謝をこめてケーキを買ってきたよ」

といって妻を褒めたり贈り物をすることもあります。

また、記念日を大切にする人もいて、節目節目で祝われることで「どこの家庭でもなんだかんだ争いがある中で、結婚生活を我慢して続けているんだ」と思い、「これだけで離婚は早計かも」と思い離れがたくなります。

モラハラ夫の意図

機嫌が良いときの姿を本当の姿だと錯覚させ、妻を翻弄する。

受けているモラハラを、どこの家庭でも行われている一般的なものだと誤認させる。

3.周囲に人がいるときは別人

家の中ではケチョンケチョンに妻をけなしていたとしても、一歩外に出れば「いい夫」「いい父親」を演じて、妻に従う夫に変貌する人もいます。

モラハラ夫には、人前では妻をけなすタイプの人と、妻をやたらと褒めるタイプの人がいます。(その両方を併せ持った人もいます。)

けなす人は、妻を従属化に置いていることを周りにアピールしたい人、褒める人は、妻の味方となる人には「いい夫」をアピールしたい人です。

「妻を支配する夫」と「いい夫」は真逆のように思えますが、どちらも同じ意図があります。

自分が妻にとって必要な人間であることをアピールするためからです。

モラハラ体験談

私の夫の場合は、夫親族の前ではけなされ、私親族の前では褒められるという使い分けをしていました。私親族の前で私をけなせば、自分の方が不利になることが分かっているからでしょう。

この見事な使い分けによって、夫親族の前では私は悪者に、私親族の前では夫は素晴らしい人間だと認識されていました。

離婚を決断した後も、私親族からは「あんなにいい人がまさか…!」と最初は夫の本性をなかなか信じてもらえませんでした。

モラハラ夫の意図

誰からも非難されない「理想の自分」をアピールし、周りからも「いい夫」となることで妻の味方を無くす。

モラハラ夫は優しくすることで妻を引き留める

そして、モラハラ夫が、定期的に愛情表現をしたり、モラハラ直後や人前で妻を上げる行為の裏には、彼らの強い「人間不信」が隠れていると思われます。

モラハラ夫は、他人が信用できないので、妻の愛も信用できません

それと同時に、「自分はすごい人間だ!」という万能感を持ち合わせてはいますが、「誰にも愛してもらえないみじめな自分」も持っています。

モラハラをしているときには「妻よりも偉い人間」に酔いしれることができますが、満足してふと我に返った時に、「こんなことをしてしまったら妻が自分から離れていってしまうんじゃないか」という強い不安も襲ってくるのです。

そこで、妻が離れていってしまう不安から、彼らは妻を褒めたり持ち上げたり、愛情表現をすることで何とか気持ちが離れることをとどまらせようとするのです。

しかし、「妻が自分を見捨てるはずがない」とも思いこんでいるので、(妻は自分の一部だと思っているため)妻が離れていこうとすると激怒します。心理的には、毒親が子どもが離れていこうとすると激怒するのと同じです。

「妻が離れていくことが耐えられないため」激怒という形で不安、苛立ち、焦燥感などを表現します。

怒りが強ければ強いほど、モラハラ夫は妻がいなくなることにとんでもなく大きな不安を抱えているといえます。

言ってみれば、愛情表現は「孤独になる不安」から来るものであり、モラハラ夫は「いなくなってしまう不安」のある相手には、愛情表現をしたり、褒めたりして機嫌を取る特性を持っているということです。

逆に言うと、モラハラ夫にとって価値がないと見なされれば、「愛情表現」をする必要がなくなり、ただ捨てられます。浮気などで別の依存相手を見つけた場合は、簡単に妻を捨てる可能性が高いのもモラハラ夫の特徴です。

モラハラ夫が妻に愛情表現をしているときは、夫にとって妻が必要だと思っている時です。この時期であれば、モラハラ夫へ適切な対応をすることで、モラハラがエスカレートしない可能性があります

モラハラ夫が優しくなったときにモラハラを止めさせる方法

モラハラ夫のモラハラをエスカレートさせない方法とは、モラハラ夫が反省したそぶりを見せたり、先ほどとは打って変わって優しくなり「愛している」と言ってきたときに、

妻の方から次にやったら別れるから」と告げることです。

もし、夫が「次はもうしないから」と言ってきてもそれを信じることは無駄です。嘘つきな彼らの言葉には何の価値もありません。価値があるのは、嘘をつかない妻の言葉のほうです。

だからこそ、あなたの方からハッキリと「別れる可能性」を宣言することが必要です。

さらに、脅しではなく、本当に妻が思っていて、実行できなくてはいけません。

これが単なる脅しになってしまえば、「どうせ言っても妻は別れる気がない」と見下され、モラハラ夫の嘘のように何の価値もない言葉になってしまいます。だからこそ、言ったことは必ず有言実行してください

モラハラ夫への対策として、別居をする方法があります。これは、多くの弁護士のサイトでも見られるモラハラ夫への有効な手段です。

しかし、別居を単なる「冷却期間」としてしまえば、同居が始まるといずれ元のモラハラ夫に戻ってしまいます。

そのためには、

何のために別居をするのか

別居を解消するためには夫側がどういう行動を取らないといけないのか

をハッキリとさせ、夫側に危機感を持たせることが必要です。

「別居」や「離婚」を宣言された時に、モラハラ夫が劇的に改善された例はインターネット上でも時々見かけます。

それは、妻側が夫に強い意志を示し、モラハラ夫に誇大な妄想ではなく現実を見せれた時に初めて効果があるのではないでしょうか

そして、モラハラ夫が他のターゲットを見つけたり、利用価値が無いものだと妻を見捨てるときには、別居や離婚は何の危機感も無いものです。その時には、別れを選択することが一番の解決策でしょう。

◆この方法の注意点◆

この対処法を使うときには、必ず別居や離婚の準備が整ってからにしてください。単なる脅しで言ってしまえば、「どうせできないだろう」と高をくくったモラハラ夫がさらにモラハラをエスカレートする可能性が高いからです。

もし、あなたがモラハラ夫とまだ別れを選択できないというときには、この方法は使わないでください。準備ができたら使う、最終的な切り札として取っておいてください。

なお、この記事は、「治る可能性のあるモラハラ」を前提としています。

あなたの身近にいるモラハラ加害者が治る可能性があるのかどうかは、下の記事をご覧ください。

モラハラ夫が突然優しくなるのは「反省」ではない!駆け引き次第でモラハラを改善させるチャンス!

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