モラハラ加害者は被害者のことを「お前は出来損ないだ」「お前のような奴は世間に出たら到底やっていけないぞ」と言ったりします。
どれだけ被害者に落ち度があり、それによって自分がどれだけ迷惑をかけられているかを語ります。
しかし、実際はモラハラ加害者はモラハラ被害者をうまく利用しており、利用価値があるからモラハラをしています。
例えば、
モラハラ加害者には、家事の不出来を指摘し、どれだけふがいない妻なのかを責める人もいます。
「そんなに文句を言うのなら自分でやればいいじゃない」と言おうものなら、
「それがお前の仕事だろ!」とか「お前の料理の腕を上げるためにあえて手を出さないんだ」「俺がやるとお前のためにならない」と言ったりします。
実際は妻の料理を食べ、妻が洗濯した服を着て、妻が掃除した家でくつろいでいます。
モラハラ被害者はより頑張って家事をするので、家の中は快適に保たれています。
被害者を責めているわりに、ちゃーんと家事の恩恵を受けているのです。
モラハラ被害者はモラハラ加害者にとって利用価値のある人
実は、モラハラ加害者は「自分にとって利益になる人物」に対してしかモラハラをしません。
では、もしモラハラ被害者が病気になったり、重度の障害を負ったりしてモラハラ加害者の役に立たない人物になったらどうなるのでしょうか。
答えは簡単です。
ゴミを捨てるかのようにモラハラ被害者を捨てるだけです。
自分にとって役に立たないものは、「いらない」といって捨てることができる良心のない生き物がモラハラ加害者です。
陰で悪口を言う相手はモラハラ加害者にとって利用価値のない人
モラハラ被害を受けない人は、モラハラ加害者にとって単に利用価値がないとみなされている人です。
モラハラ加害者にとって利用価値のない相手には、モラハラ加害者は自分の時間を使ったりしません。せいぜい「自分の不幸を演出するための人物」として話に登場させるくらいです。
一度は近づいても「利用価値のない」と判断した相手との縁はあっさり切って、次にモラハラをできる相手を探します。モラハラできない相手には会わないようにしたり、連絡手段を断ちます。
モラハラ被害を受けている人がモラハラ加害者を遠ざけるには、「利用価値のない相手」と思われることが必要
実はこの法則は、モラハラ被害をすでに受けてしまっている人についても例外なくあてはまるのです。
モラハラ加害者との関係を断ち切るためには、モラハラ加害者に「利用価値のない人間」であると思われればいいのです。
そうすれば、モラハラ加害者自ら、無駄な時間を割くことなくあっさりと関係を断ち切るでしょう。
ただし、夫婦であれば相互扶養義務と言ってお互いが助け合いながら生活していくことが義務付けられています。「理由がないかつ専業主婦なのに家事を全くやらなかった」ことが離婚時に不利になる可能性もありますので、注意が必要です。
一方、病気になって「家事ができない」ことは、離婚時には不利になりません。正当な理由があるからです。
そのため、正当な理由を見つけて、モラハラ加害者に無価値な人間であると思わせることが大切です。
自ら離れようとすると執着するので注意が必要
しかし、「利用価値があるのに相手が離れていこうとする」と判断された場合は、ストーカーのように執着する可能性があります。
こちらからモラハラを理由に離婚を切り出すと、モラハラ加害者は「そんなことはなかった!」「コミュニケーション不足が原因だった」と言って絶対に離婚をしない構えを見せてきます。
離婚について争いがある場合は、裁判離婚になります。
そうなるとなかなかすぐには離婚できない上に、お金もかかり、精神面でもかなりの負担を強いられます。
穏便に(?)離婚に進むためには、必ず先に「利用価値がない」と思わせ、モラハラ加害者側から離れていこうとする環境を整えることが必要です。
本当に病気になったり、働けなくなる前にやらなくてはならない
この作戦は非常に有効ですが、本当に病気になったり、働けなくなったときは、まさに「捨てられます」。
手助けが必要な時に手を貸してくれることは絶対にありません。
なので、あなたが自活できる状態のうちに、この方法を取ることが必要です。
モラハラ加害者のためにせっせと働いて、体を壊したら、最後にごみのように捨てられる・・・そんなことがあってはいけません。
アメリカの研究データには次のようなものがあります。(引用:https://acsjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cncr.24577)
離婚のリスクは癌患者にとって低くないことがすでに分かっていましたが、性別による影響がどれほどあるのかを調べたデータがそれまでにはなかったそうです。患者が女性である場合と男性である場合と離婚についてどれほど差が生まれるのかを調べた研究です。
合計515人の既婚患者が最初にこの研究に参加し、その内訳は、悪性原発性脳腫瘍(N = 214)、癌(N = 193)、またはMS(N = 108)のいずれかでした。 254人の患者(53%)は女性でした。60組(11.6%)のカップルは、深刻な病気の診断後、別居または離婚のいずれかで終了しました(中央値、6か月、範囲、1〜14か月)。別居・離婚は、性別と有意に相関していることがわかりました。女性が患者である場合、20.8%が関係が終了しましたが、男性である場合は2.9%にすぎませんでした。別の言い方をすれば、別居・離婚に至ったカップルの88%は患者が女性でした。
癌になった既婚患者が女性である場合、男性である場合と比べて約7倍離婚のリスクが高まることが分かりました。
もしこの記事を読んでいるあなたが女性である場合、「いらなくなった」と見なされれば捨てられる可能性は男性よりもはるかに高いことを覚えておかなくてはいけません。
さらにこの研究では、別居・離婚に至った患者とそうでなかった患者のその後についても追っており、結婚したままの患者の場合はいくつかの利点があったことが分かっています。
~(略)~結婚したままの患者にはいくつかの客観的な利点があることに気づきました。抗うつ薬の使用が少なく、臨床試験への参加が多く、入院率が低く、自宅で死亡する可能性がはるかに高いこと~(略)~
離婚に至った患者は、生活の質やケアの質が大きく下がること、入院率や死亡時の場所などにも影響があることが分かっています。
離婚後の対応
離婚後は、モラハラ加害者にとって再び利用価値のある人間にならないようにしなくてはなりません。
モラハラ加害者はとても鼻が利くので、利用価値のある人間だと判断すると再び近づいてきます。
できるだけ物理的な距離を取ること、こちらの情報はなるべく明かさないようにすること、会わなくてはならない場合は、利用価値のない人間のそぶりをすることです。
そうすれば離婚後も、もしかするとモラハラ加害者は友人などに、いかに元妻がひどく自分の結婚生活が良くなかったのかを語ることはあっても、再びあなたに近づいてモラハラをしようとはしないでしょう。
まとめ
これは、家庭以外でも友人関係や職場関係でモラハラ加害者がいる場合にも使える手です。
モラハラ加害者に利用されない、モラハラをされないために、無価値な人間を演出しましょう。
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