モラハラ被害者の人は、モラハラ加害者と決別した後にも会っているでしょうか?
私の場合、直接は会わないと分かっていても面会交流の場に行くことすらしんどい思いをしています。(第三者機関を利用しているため、面会交流でお互いが顔を会わせることはありません。)
私は、モラハラ被害にあった人は、二度とモラハラ加害者に会わないほうがいいと考えています。
1.モラハラ被害は本人が思っているよりも深刻で、かつ長くトラウマを引きずるから
モラハラ被害に遭った方は、誰が何と言おうと魂の殺人ともいえるひどい被害に遭っています。
本人が自覚をしていなくても、被害は深刻で、心身共にストレス症状がみられるケースが非常に多いです。(私の場合は、慢性的な腹痛症状がありました。)
モラハラ環境にいる間はサバイバル環境を生き抜くために症状を麻痺させ、本人も被害を感じていない場合があります。
しかし別居や離婚をするなどしモラハラ環境から決別した後、時間が経ってからモラハラの言葉が呪いのように被害者を苦しめることもあります。
モラハラは人の弱点に付け入ることがうまいため、被害者が一番言われたくないところをピンポイントについてきます。そのため、モラハラ加害者の言葉を何度も思い出しては苦しめられます。
私の場合は、「母親失格」だという言葉を何度も浴びせられていました。今でも、子育て中にフッと夫からの言葉を思い出し、苦しめられることがあります。夫が子育てにダメ出しをするのは、そうすると私が自分のことを言われるよりも苦痛を味わうことを知っていたからです。人間は頑張っていることを否定される方が、頑張っていないことを否定されるよりも傷つきます。夫は私が子どもを大切にしていることをよく知っていたので、「ダメな母親」だと言えば私を一番傷つけることができると分かった上でこの発言をしていました。
2.会うことでトラウマが呼び起こされ、精神状態の悪化や身体への悪影響が懸念されるから
トラウマの出来事を疑似体験することでトラウマ状態の心理を自己処理でき、早くトラウマから解放されるそうです。
しかし、トラウマを植え付けた本人と会うことは疑似体験ではなく、トラウマ体験そのものです。
トラウマ被害が深刻な場合、モラハラ環境にいたときと同じような心理状態に引き戻されてしまいます。
場合によってはせっかく回復してきたストレス症状が悪化し、元の状態に戻ってしまうことも考えられます。
私の場合、面会交流の度にストレス症状がぶり返しています。そして、その症状が重いときは、面会交流自体を中止してもらうこともあります。実際に過去に数度、体調不良を理由に面会交流を取りやめています。今後も、自分の体調を考えながら面会交流を実施していく予定です。また、どうしても面会交流が難しくなった場合は、そもそも面会交流自体を無くすことも考えなくてはいけないと思っています。
3.モラハラ加害者に粘着され、未来にかけてモラハラ被害に遭う可能性が高まるため
モラハラ加害者の中には、離れていこうとすると粘着し、ストーカー化するタイプの人もいます。
こういったケースでは、離婚すること自体も一苦労ですが、離婚に至ったあとでも再びモラハラ環境に連れ戻そうと圧力をかけてくることが非常に多いのです。
もし、ストーカー行為が見られた場合は、裁判所から接見禁止や面会交流の中止などの措置もできますので、必要な手を打ちましょう。
過去にストーカー行為が理由で面会交流が中止になった判例もあります。
また、モラハラ夫との面会交流では、
- 連絡をとるときに暴言を吐かれる
- 相手の予定がころころ変わり、振り回される
- 取り決めた面会交流の約束を守らない
- ストーカー化し、付きまとわれる
- 子どもにこちらの様子(生活状況、再婚の有無、職業など)を聞いて把握しようとする
- 子どもを通じて金の無心をする
といった行為が行われる危険性があります。
モラハラ加害者と面会交流をしなくてはならない場合は、第三者機関の利用もしくは間接交流をオススメしています。
4.会わなかった期間にモラハラが治ることは絶対にないため
加害者に久々に会うと、モラハラ行為をしないまっとうな人間に戻っているような錯覚を受けることがあります。
物理的な距離が開くとモラハラ行為が見えにくくなるためです。
しかし、モラハラ加害者の本質は何も変わっていません。
例えば、あなたと結婚する前や付き合う前にモラハラ行為をしていなかった期間があったとしたら、その時のように「よそ行き」の顔を使い分けているだけです。
モラハラが見えにくくなっただけで治ったわけではないので、治ったと思って近寄ることがあれば、またモラハラ行為が再発します。
私は、調停期間中にたった一度だけ、夫の様子を見たことがありました。
その時はモラハラ加害者とは全く別の顔で、一瞬「モラハラは治ったのか?」「あれは悪い夢だったのか?」と思いました。
しかし、その後の調停でも、嘘の主張書面が提出されたり、嫌がらせ行為は続き「やっぱり治ってはいなかった」と考えを改めました。
モラハラ加害者は、離れていると普通の人間に見えますが、被害にあって彼らの裏の顔を知っている人でさえ同様の錯覚を受けることがあります。
本質は全く変わることはないので、騙されてはいけません。
5.再び被害を受ける可能性はものすごく高い
一度彼らのターゲットになると、彼らから逃げたとしても再度標的にされる可能性があります。
被害者は彼らの「ターゲットリスト」の中にストックされており、彼らの人生がうまくいかなくなったときにはこのリストのメンバーに餌を撒いたり、復讐心を再熱させて再び執着を始めます。
一度ターゲットから外れたことは安心材料にはならず私は二度と会わないのがいいと思っています。
まとめ
会ったり、連絡を取り続ける限り、モラハラ行為に悩まされ続ける可能性は非常に高いのです。
会わない、直接連絡をしない、こちらの様子を伝えない
ことは非常に大切です。
モラハラ被害に遭われたみなさん、心穏やかな日々が一刻も早く来るように祈っています。
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