モラハラ夫(妻)と離婚を考えている場合に必須なのが決定的な証拠集めです!
DVと違って傷や跡が残らないモラハラは証拠を残しにくいと言われています。また、モラハラは、家の中や車の中など第三者のいない密室で行われることで、証言も得にくいのが特徴です。
相手から言われたことを文章で主張するだけでは不利に働く場合もあります。
モラハラ夫(妻)は必ず自分を正当化し、モラハラがあったことは「そんな事実はない」と言ったり、「あったことは認めるが、妻(夫)の態度が悪かったからだ」「言われたから言い返しただけだ」と責任を押し付けてきたり、ましてや、自分のほうがモラハラの被害者であると嘘をついてくる場合さえあります。モラハラ加害者は絶対にモラハラを認めません!
そこで、ボイスレコーダー(もしくは動画)でモラハラの様子を残しておくことが、何よりも大切になります!
1.モラハラ夫は離婚を拒むか、離婚を前提に徹底的に争うかのどちらか
(1)ボイスレコーダー(動画)が役に立つ
モラハラ夫(妻)の特徴として、「そんな事実はない」とモラハラを否定し、離婚を拒むというケースが多く存在します。相手が離婚を拒んでいる場合は、離婚が出来ない可能性が出てきてしまうのです。
モラハラ加害者は、モラハラを行うことで自分の存在価値を確かめ、優れている自分を作り上げることで安心します。誰かを貶めることでしか自分の存在価値を確認できないからです。自分に優越感を与えてくれる被害者を簡単に手放そうとはしません。
また、モラハラ加害者は自身がモラハラをしているという自覚はないため、被害者が「モラハラ」があったと訴えても決して非を認めません。「そんなことはなかった」といってモラハラの存在自体を否定する場合もあれば、被害者の悪い部分を直すために教育をしてやっている、正しいことをしていると主張することもあります。
そして今まで被害者が我慢してきた分、モラハラ加害者にとっては家庭内は快適だったことでしょう。
モラハラ加害者にとって被害者から離婚を言い出されるのは、青天の霹靂。離婚理由もないのに不当に離婚を迫られていると思っています。
モラハラ離婚では相手が離婚を拒むケースが多く、婚姻関係の破綻を証明するためにも、ボイスレコーダーは確実な離婚の道への必須アイテムです。
(2)離婚を前提に争うケースでボイスレコーダー(もしくは動画)が役に立つ理由
もう一つのモラハラ夫(妻)の特徴は、離婚を前提として、その他の条件面で徹底的に争うパターンです。私自身の離婚はこちらに該当しました。条件面というのは、例えば、慰謝料、財産分与、子どもの監護権、親権、養育費、面会交流の条件です。私たちは弁護士や調停員も驚くぐらいすべての項目で争いがありました。
・モラハラ加害者は慰謝料の支払いを拒む
先ほども述べたように、モラハラ加害者は自身がモラハラをしている自覚がありません。そのため、モラハラをしていたとは決して認めず、ましてや慰謝料を自ら払うはずもありません。モラハラ加害者に慰謝料を支払わせるためには、決定的な証拠が必要になります。
・モラハラ加害者が慰謝料を請求してくるケースも多い
モラハラ加害者は自身はモラハラをしていないと訴えて、逆に被害者にモラハラをされていたと慰謝料を請求してくるケースもあります。本来ならば、慰謝料をもらえる立場であるのにもかかわらず、逆に慰謝料を払う羽目になってしまっては、傷口に塩を塗られる気分で、さらに気持ちが傷つきますよね。
また、これによって相手に「妻が悪かった」と公言できる理由を与えてしまい、その後も被害者の人生を蹂躙されかねません。
・慰謝料を支払う=加害者に非があったことが明確になる
モラハラ加害者は病的な嘘つきであるため、周りには妻(夫)が悪くて離婚になったと吹聴します。
もし、「慰謝料の支払いをした」という結果が残せたら、明らかにモラハラ加害者の非によって離婚になったという証拠になるため、今後の人生において加害者が嘘をついても簡単に反論することが出来ます。
2.しかし被害者は証拠を形に残すのを嫌がる場合もある
モラハラ被害者にとって相手のモラハラを録音したり、相手から送られてきたメールやLINEはそもそも恐怖の対象です。それを持っているだけで、うっかりとみてしまうだけでトラウマが蘇り、心身に不調をきたします。
そのため被害者の多くは証拠を残すのを嫌がります。
さらには「もし証拠を残していることが相手にバレてしまったらどうなるんだろう」という恐怖も付きまといます。それは、今までの経験から「もし見つかった場合は何かしら報復を受けるであろう」ということが思考パターンで染みついているからです。
(1)スマホがあればスマホで録画し、親しい人に動画などを送付
端末に証拠を残しておくと、モラハラ夫(妻)に見つかってしまう、という恐怖が付きまとうためできるだけ撮った証拠は親しい人に送るなどし、端末からは削除するという方法を取ると良いでしょう。
端末に残さないことでモラハラ加害者に見つかる可能性が低くなりますし、もし見つかって証拠を相手に消されてしまう心配がありません。
(2)ボイスレコーダーが入手でき、証拠を確保できる環境があれば、ボイスレコーダーが確実
スマートフォンでの録音は、録音の際にボタンを押さなければならず難易度が高いと考えられます。今現在発売されているボイスレコーダーには、何十時間もの長時間録音ができるものもあり、一度ボタンを押しさせすればその時間の証拠を確保することが可能です。
また証拠は、あればあるほどいいと言われており(何が証拠として有効か分からないため)、1回のみの録音・録画よりも複数回にもわたって記録が出来るといいでしょう。たくさん証拠を確保するには、やはり長時間の録音が可能なボイスレコーダーが最適であると言えます。
ポケットに入る小さなサイズの音楽プレイヤーのようなボイスレコーダーもありますので、コッソリと忍ばせて、日々の証拠を確保しましょう。
3.私の体験談
私自身も、まさかそんな嘘はつかないだろう、と思っていたことが現実に起こりえました。
私は、夫と義父から家を追い出されて別居を開始しています。
夫や義父から「明日にでも家を出ていけ!」「明日にでもマンションを売りに出して住めないようにしてやる!」と言われました。実際に夫はその場で不動産屋に査定を依頼。そして、義父がいる中、荷造りをし、見張られた状態で追い出されました。
それにもかかわらず、夫弁護士から送られてきたFAXには、「妻が勝手に出て行った」と書かれていました。
完全な嘘でした。
モラハラ加害者は、たとえ事実と真逆なことであっても自分に有利になる(もしくは事実が自分に不利になる)のであれば平気で言ってきます。
なぜなら、普通の人が嘘をつくときに抱く罪悪感をモラハラ加害者は全く抱かないからです。
モラハラ加害者は病的な嘘つきであるケースが多く、離婚時にはお互いの主張が真っ向から衝突し、長引く傾向にあります。
結婚期間中も、おそらく私自身が気づいていないだけで、あらゆる場面で私の不利益になる嘘を他人や親族に向けて言われていた可能性があります。
4.モラハラ夫(妻)との離婚は確実に証拠を集めることから
一緒に暮らしているうちには見えなかった、相手の本性がようやく離婚の話し合いで見えてくる場合もあります。
「そんな人だと思わなかった」「認めて謝罪してくれると思った」「離婚できると思った」
こういった考えをモラハラ加害者に対して持っていても傷つくだけです。現実は、その反対のことが起こりえます。
あとから「あの時にああしておけばよかった」と後悔するのだけは絶対に避けてほしいです。
そのためにも、必ずボイスレコーダー(もしくは動画)で日々の暴言、脅し的な態度や行動を記録しておきましょう。
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こんにちは。男女逆ですが、私もモラハラ妻に苦しんでいます。葛藤さんの記事を読んで、ウンウンと頷くばかりです。今の生活を守るべきか考える毎日です。