私たち夫婦は、調停離婚でした。そして、世間で強く使われるような「円満離婚」からはかけ離れた、熾烈な離婚戦争を繰り広げた末の別れ。
終わった時には自分でもよく頑張ったなと思ったほどです。
私の場合、夫から離婚を切り出され別居を始めました。別居後に調停を申し立てました。調停は申し立てをしてから最短で1カ月後、長いと2か月後に第1回調停が開かれます。別居をして調停で話し合うまで間がありました。
そして私は、その間に離婚を決め、それから一度もぶれることなく離婚へと突き進みました。
夫の方は、離婚を迷っていたようでした。(詳しくはこちらの記事へ→【モラハラ離婚調停】調停委員から言われた衝撃のヒトコト! )
今回は、なぜ私が離婚を迷わなかったのか、そして離婚を迷っている方にぜひ勧めたいことについてお話します。
今、離婚をしたいと考えている人や離婚を迷っている人の参考になれば幸いです。
離婚をするときってどんな時?
たとえ離婚をしたいと思っていたとしても、離婚を決断するのは難しいと私は思っています。ほとんどの方は、離婚後の生活に不安があります。また、子どものことを考えると、自分の気持ちだけで離婚を選んでいいのか、子どもを巻き込むことになるのではないかとも考えます。
「離婚したい」と「離婚する」には決定的な違いがあります。
「離婚したい」では、パートナーや結婚生活への不満から離婚をしたいと思うときはあるが、お金のこと、子どものこと、老後のことなどを考えた結果、離婚をしないことを選んでいます。
一方、「離婚する」では、離婚したいと思うだけでなく、実際に離婚をするために行動を始めています。時間はかかったとしてもその先にあるのは「離婚」です。
このように、人が離婚を決断するときは、「離婚したい」と思っている時ではありません。
「離婚する」と思ったときです。
私が離婚を迷わなかったのは、「別居」をしたからだと思う
私自身、別居をした後も「離婚していいのだろうか」「子どものことを考えたら、もう少し結婚生活を続けたほうがいいのではないか」「私さえ我慢をすれば…」とも思っていました。
しかし、別居をしたことで私の生活は一変しました。なぜなら別居をしたことで、
モラハラ夫から受けていたストレスがゼロになったからです。
夫に怯えていた結婚時代から一変、自由な別居生活へ
私は結婚時代、夫の顔色をうかがって生活をしていました。噴火のような怒り方をする夫が、いつどんな理由で怒りだすか分からないため、細心の注意を払って接しなくてはいけませんでした。
また夫のモラハラで周りの人に迷惑をかけてはいけないと、外にいるときにもピリピリと緊張した状態が続いていたのです。
そんな夫が生活からいなくなりました。
途端に、私は抱えていた余計な荷物が肩から降りたようなそんな感覚に襲われたのです。そして、自由に外を出歩けたり、自由に買い物ができたり、誰の機嫌もうかがわなくてもいいし、誰かの許可を取らなくても自分の行動を決めることができるようになりました。
これが、私の中で劇的な変化だったのです。
普通の生活を送っている人であれば、そんなことは当たり前だろうと思うようなことも、結婚時代にはできていませんでした。
そしてそれを私自身がおかしいと思っていなかったということに気づいたのです。
別居を経て、無自覚のうちに洗脳されていた自分に気がついた
そのことに気づいてからは、私はあの生活に戻ってはいけないと思うようになりました。
結婚生活で、私は夫のことがとても怖かった。
しかし別居してからは、洗脳されていた自分自身のことも怖いと思いました。
モラハラを受け続けていたために、私は自分の自覚なしにおかしくなっていたのです。
そして私も子どももあの環境には二度と戻ってはいけないと、離婚を決意することができたのです。
モラハラ被害者は無自覚のマインドコントロールを受けている
洗脳やマインドコントロールは当たり前のことですが、被害者に自覚がありません。
「自分は大丈夫」
「自分はモラハラ夫のことをおかしいと思っている」
「被害者としての自覚はある」
果たして本当にそうでしょうか?
もし、いまモラハラ夫との離婚を迷っている人がいらっしゃれば、ぜひ別居をオススメします。
モラハラ夫を生活の中から消してください。
モラハラ夫が消えた後、そのときがあなたの本当の考えが分かるときです。
あなたに離婚を迷う理由があるとしたら、それはもしかしたらあなたの意志ではないことが原因かもしれません。
離婚のときに必要なのは、被害者自身が強く「モラハラ夫と決別する」と思うこと!
私は、モラハラ夫と離婚をするときは、本人が離婚をすると強く希望をしたほうがいいと思っています。
周囲があまりに可哀そうな被害者を見かねて、離婚をすすめたり、なし崩し的に離婚に持っていってしまえば、本人が強い気持ちで「モラハラと決別する」という意志を持てないからです。
モラハラ被害というのは、半永久的に継続して続く可能性があります。
離婚をした後でも、子どもを使って妻の様子を探ったり、家の周りをうろついたりするといったストーカー行為をするケースもあります。
また、「もうモラハラはしないから!」と反省した様子を見せて、再度、親密な関係に戻ろうとするケースもあります。
別れるときにキッパリと夫とは決別するという意思を持ったうえで離婚を選択しなければ、相手が甘い誘惑の言葉を吐いてきたときに惑わされてしまうからです。
離婚時には明確なモラハラ夫という敵がいることで、実家や友人が懇意にしてくれたり、盾になってくれていたとしても、離婚後生活が落ち着いてくると1人で自活できるように促されたり、実家でも慣れない共同生活で親とケンカになったりするようになります。
また、シングルマザーの生活は決して楽ではありません。トラブルに女性1人で対応しなくてはならなかったり、1人で心細く子育てをしてきたときなど、離婚後の夢見ていた生活と現実が違うように感じられる時があります。
そういったときにモラハラ夫はあなたの心の隙に入り込もうとしてきます。
モラハラ夫自身は離婚をしたからと言って何も変わっていないことがほとんどです。真に反省し、モラハラをもうしないと思っているのであれば、簡単に被害者の前に姿を現せられるはずがありません。
初めのうちはいい関係が続き、「もしかして、モラハラ夫は変わったのかも?」と期待するかもしれません。しかし、これこそが巧妙な罠で、そうやって距離を近づけてきたモラハラ夫に気を許してしまえば、再びモラハラ被害者となってしまうことは避けられないでしょう。
まずは別居をしてみよう
誰かに勧められるまま離婚をするために家を出るよりも、まずは別居をしてゆっくりと今後の身の振り方を自分自身で考え、決めることが大切だと思います。
離婚を迷っている人には、ぜひ別居をオススメします。
別居をすると、
- 結婚生活を続けるべきか否か
- 離婚後の生活がどうなるのか
- あなたの本心はどう思っているのか
が見えてくるでしょう。
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