熟年夫婦だけじゃない!若い夫婦も襲う「夫源病」とは?

夫源病とは

タレントの上沼恵美子さんが発言したことにより話題を集めている「夫源病」。

「夫源病」とはどんな病気なのでしょうか?

その症状やどういった人に起こるのかをまとめました。

目次

「夫源病」とは?

「夫源病」とは、その名の通り、夫が源(原因)となって引き起こされる病です。

夫の言動がストレスとなり、妻の体や心に様々な不調を引き起こします。

※「夫源病」は医学的な言葉ではありませんので、病院に行って体調不良を訴えたときに、医師から「あなたの症状は夫源病ですね」と言われることはありません。

妻に起こる症状とは?

ストレスにより、自立親権やホルモンのバランスが崩れ、心身に症状が現れます。

症状は以下のものが挙げられます。

・めまい
・頭痛
・耳鳴り
・動悸
・息切れ
・胃痛
・不眠

症状だけを見れば、中年女性に起こる更年期障害の症状と非常によく似ています。従来は更年期障害と診断されてきたものも、実は夫が原因の「夫源病」によるものだった可能性があると指摘されています。いつまでたっても更年期が終わらない場合は、「夫源病」かもしれません。

ストレス原因となる夫の行動とは?

すべての夫婦で「夫源病」が起こるわけではありません。
しかし、「夫源病」になりやすいタイプもあると言われています。
「夫源病」になりやすい夫、妻の性格や行動の特徴を紹介します。

<夫の特徴>

  • 外では愛想がいいが、家では常に不機嫌である。
  • 妻に対し上から目線。
  • 手は出さないが、「そのやり方はおかしいんじゃないか」「もっとこうしろ」と口を出す。
  • 自分の稼ぎで家族を養ってきたという自負が強い。
  • 感謝の言葉や謝罪の言葉を言わない。
  • 妻の行動や予定を把握したがる。
  • 妻が外出すると知ると、自分もついていきたがる(買い物など)
  • 仕事一筋で、趣味や交流できる友人が少ない(もしくはない)
  • 自分では、家事や子育てをよく手伝う「いい夫」だと思っている

<妻の特徴>

  • 「良い妻」「良い母」でありたい思いが強い
  • 家庭の愚痴を外で言わない
  • 完璧主義で、家事や仕事の手を抜かない
  • 人に言い返さない。
  • 我慢強い。
  • 良妻賢母タイプ

「夫源病」にかかる人はどんな人?

夫源病は定年退職後、夫が家にいる時間が長くなると発症しやすいため、50~60代くらいの女性に多く見られると言われてきました。しかし今は、30~40代の若い女性の中でも「夫源病」にかかる人が増えており、長期休みに入り夫が家にいる状態になったり、週末になると動悸がしてくる「週末型夫源病」の人もいると言われています。

夫婦ともに、「家族はこうあるべき」という固定観点にとらわれやすく、世間の目を気にして夫婦で行動しなくてはいけない・夫のことを立てなくてはいけないなど思い込んでいるタイプの人がなりやすいと考えられています。

「夫源病」のサイン

こんな症状が表われたら「夫原病」かも?

  • 夫が家にいる週末は体調が悪い。平日でも夕方になると頭痛がし出す。夫が帰ってくる時間になると体調が悪くなる。
  • 原因不明のめまいや耳鳴りが続いていたが、夫が長期出張になったら治った。
  • 夫がいる側の体の一部がしびれる。
  • 夫に怒鳴られてから、慢性的な腹痛が続くようになった。
  • (自分も働いている場合など)帰宅途中から徐々に体調が悪化してくる

夫がいない時間帯や、夫が不在であるときは症状が出ない、もしくは軽くなります。一方で、夫が長期家にいる年末年始などになると症状が悪化するなど、夫と過ごす時間の長さによって症状に変化がある場合は、夫源病である可能性が高いと考えられます。

こんな病名を言われたら「夫源病」かも?

  • 原因不明の高血圧(本態性高血圧症)
  • 突発性頭痛、突発性難聴
  • メニエール病(めまい)
  • うつ病

原因が特定できず、しかし身体には症状が出ている場合、もしかしたら夫源病が原因かもしれません。

どの病院に行けば良いの?

「夫源病」になってしまった場合は、何科を受診すればいいのでしょうか?

一番いいのは、心療内科にかかることだそうです。

心療内科とは「心が原因で、身体にも症状が出ている」ときに受診する科です。

夫源病の原因はストレス(心)で、めまいや難聴など身体にも症状が出ているので当てはまっていますね。

注意を強いなければならないのは、身体症状に効く薬をもらっても、原因がなくならなければ症状は治まりません

頭痛の痛み止めを飲んでも、薬が効いている間は痛みがなくなったとしても、薬が切れれば痛み出す可能性があるのです。

「夫源病」を治すには、原因となるストレスを改善することが必要です。

夫源病を改善するには?

夫源病を治すには、夫と居る時間をなるべく少なくすることが最もすぐに効果のある方法です。

別々に行動する

夜間少し出かける、週末は夫婦で別の予定を入れるなどし、別々に行動することに少しずつ慣れていきましょう。

長年、仕事一筋で働いてきた夫が定年後、趣味もなくひとりでやることがない場合、妻の予定についていこうとする傾向があります。

家の中で妻がいないことに慣れていないため、夫に「妻が不在」なことに慣れる練習をしてもらいましょう。

最初は夜間の短い時間に出かけることから始め、慣れてきたら時間や頻度を増やしていくといいでしょう。

1人で(もしくは友人と)旅行に行く

お互いが冷静になるためにも、3~4日旅行に出かけて、夫婦の距離を開けてみるのも有効です。近すぎると見えなかったお互いの大切さに気付くことができる可能性もあります。

妻が旅行に行っている間、夫は自分のことは自分でやらなくてはならず、普段やってもらっていることを自分でやる事で「妻のありがたさ」を実感できます。また、妻がいないほうが気楽であると思ってもらえれば、帰宅後の生活に変化が現れる場合もあります。

別居する

夫といることで不機嫌になり、夫婦仲がどうにもできないくらいこじれてしまった場合は、一旦距離を取るほうがいい場合もあります。

特に、「同じの空間で過ごすことすら苦痛」になってしまった場合は、別々に暮らすことも考えてみたほうがいいでしょう。

夫婦と言えども適度な距離感は必要です。別居をすることで、お互いのちょうどいい距離が見えてくることもあります。

※今は、熟年離婚ではなく「卒婚」を選ぶ人も増えているようです。夫婦がそれぞれ自立し、自活することで夫婦仲が改善する場合もあります。

まとめ

いつも近くにいる相手だと思っていると、相手に対する言動も粗末になりがちです。

夫婦で適切な距離を取ることで、お互いの関係に変化が生じる場合もあります。

自分の苦しさに向き合ったときにおのずと答えが見えてくるかもしれません。

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