モラハラの連鎖は「裏切りのトラウマ」の連鎖である

モラハラ夫と離れられない人はモラハラ世代間連鎖を知っておくべき!

モラハラを生むきっかけは、親との適切なアタッチメント(愛着)が育たなかったために引き起こされる「愛着障害」です。「愛着障害」が原因で生きづらさを抱えた子どもは、そののちにモラハラ環境にさらされることによってパーソナリティに問題が生じ、その結果モラハラ加害者になってしまいます。

モラハラを生んだ原因は多くの場合、生育環境にあると言えるでしょう。

ということは、モラハラ加害者を生んだ一番の原因はモラハラ親であり、モラハラ親に育てられるということが次のモラハラ加害者を生むということになります。

モラハラ夫は子どもが生まれたらモラハラ親になるでしょう。

我が子にはどんな影響が出るのでしょうか?

目次

モラハラは親から子へと世代間で連鎖する

被害者は多くの場合、加害者に転じる

残念なことに、被害者は多くの場合のちの加害者になります。特に親子間での連鎖はされやすく、その割合はおよそ3分の1以上であると研究から分かっています。

モラハラだけでなく、暴力や虐待についても連鎖が起こりやすいことが知られています。

かつては被害者の立場であった人がのちに加害者に転じる確率は高く、モラハラ加害者もかつては被害者の立場でした。つまりその親もまた被害者であり、親のそのまた親からモラハラ被害に遭っていたと考えられるのです。

次なる被害は加害者に向かわず、自分よりも弱いものへ向く

また、この時に向かう暴力は、自分に暴力をふるった相手ではなく、自分より弱い立場である別の相手に向かうことも良く知られています。被害の連鎖は強いものから弱いものに引き継がれやすく、親子間で連鎖が繰り広げられてしまうのも親子の力関係が圧倒的に違うためです。

部活であれば先輩から後輩へ、会社であれば上司から部下へ。悪しき連鎖が続いていってしまいます。

夫は、自分が受けたモラハラを今度は妻である私や子どもたち、また職場では後輩に対して行っていました。一方で自身の親や上司に対しては、決してやり返すようなことはありませんでした。

なぜ被害は連鎖してしまうのか?

なぜこのように高い確率で被害が連鎖してしまうのでしょうか?

まず、幼少期に親から虐待を受けていたようなケースでは、本当なら自分を養育してくれる、愛情を注いでくれる人から攻撃を受けているということです。本来なら愛着や信頼を育む関係の人から攻撃を受けたとき、「裏切りのトラウマ」を生じさせます。

虐待の連鎖は主にこの「裏切りのトラウマ」の連鎖だと言われています。

裏切りのトラウマは、幼少期は養育者から、成人以後はパートナーから受けることが多いと言われています。

裏切りのトラウマとは?

裏切りのトラウマ理論は、1991年にアメリカの心理学者であるジェニファー・フライド博士によって提唱されました。裏切りのトラウマを起こすのは次のような場合であるとされています。

  • しばしば安全や命の危険、恐怖を感じる環境にいる。
  • 親や養育者など、衣食住など生きていく上で頼りにしている人物や信頼している人物に裏切られる。

裏切りのトラウマを受けた人は、親との関係以外の人間関係においても人を信頼することが難しくなります。再び裏切りを受けることを恐れるようになるからです。

裏切りトラウマ理論によると、その関係性が自分の人生において必要であるほどトラウマに対し盲目(=何が起こっているか分からない状態)になることが分かっています。そのため、トラウマを認識できなかったり、自分の感情を抑圧するため「失感情症」に陥ることがあります。

失感情症とは…

自分の感情が自分で分からない自分の感情を言葉で表現することが難しいなどの症状を言います。失感情症の患者にも喜怒哀楽と言った感情はありますが、本人が感情の変化を認識したり、自分の感情がどの言葉に当てはまるかが分からなかったりします。

また、辛い環境を乗り越えるために「愛」の定義そのものを誤って覚える、もしくは書き換えられます。親から自分は愛されているはずだという期待を叶えるために、親からの虐待行為も愛であると信じるのです。

DV加害者専門カウンセラーであるバンクロフトによると、DV加害者は虐待を愛だと思っているケースが多いそうです。

次に、親からの行為を虐待であったと正しく認識ができた後も、傷が癒えていない場合には、人間関係で生じる場面でこの傷が癒しを求めて攻撃的になることがあります。

トラウマは自分でコントロールしようにも難しく、本人に自覚がある場合でもその行為をやめるのは容易ではありません。

裏切りのトラウマを受けた場合、「愛」を間違って覚えており、愛を与える相手に対して間違った行動をとることがある。

裏切りのトラウマの影響

またこの裏切りのトラウマ理論は、良好で健全な関係を築いているように見える親子が、養育者から密かに虐待を受けていることの説明がつきます。

子どもは生きるために養育者に依存をしています。子どもは本能的に養育者との関係を維持し、虐待や裏切りを認識しない方が、生き残る可能性が高くなると判断します。彼らの脳は養育者からの虐待や裏切りを無視します。

解離性健忘を発症することもあります。

このようにトラウマを受ける人は自立していない子どもであったり、特別な関係である(関係を断ち切ることが難しいポジションにいる)ことが多く、それがトラウマをよりひどいものにしていると考えられます。

虐待を受けながら、生きる上で依存している、この相反する事象を解決するために不健全な関係を正常化し、辛い記憶を補ったり書き換えたりします。さらにはこの状況を招いたのは自分に非があったからだと思い込み、自分自身を責める傾向にあります

私は、加害者に転じる前に被害者が「虐待の責任は被害者である自分にあると思い込む」ことは、加害者に転じたときにもやはり「責任は被害者にあると思い込む」ことに繋がると考えています。
虐待の責任が被害者に無いことを理解するのは、裏切りのトラウマを癒すことだけではなく、加害者に転じることを防ぐ効果もあると考えています。

モラハラ行為の責任は誰にある?

幼いころからモラハラを受けなくてはいけなかったことは、すべて環境が原因であり本人には何の非もありません。そのせいで長い人生において不利益を被ることになったのは可哀そうなことです。

しかし、モラハラ被害者もいずれ自身がモラハラ行為をしてしまえばモラハラ加害者です。そして当たり前ですが、その責任は親ではなくモラハラ・暴力行為をやってしまった本人にあります。自分のやってしまったモラハラの責任を自分自身で採らなくてはならないときがやってきます。

モラハラを連鎖させることは、決して報復ではありません。なぜなら、その被害の矛先は、モラハラをしてきた相手ではなく、関係ない第三者に向かうからです。その点で、私はモラハラ被害者がモラハラ加害者に転じてしまったら同情できないと思っています。

まとめ

モラハラ被害者がやらなくてはいけないことは、まず第一に被害を正しく認識し、自分の傷を癒すことです。被害を連鎖させないためには何よりも自分の回復に一番力を注ぎましょう

被害者は一番、モラハラの恐ろしさを知っています。その被害のせいで人生が大きく狂ってしまったのであれば、他の人にも同じ苦痛を味あわせてはいけません。

そしてなによりも、モラハラを嫌いになりましょう!

モラハラには遭いたくない、見たくない、やりたくない、そう思い続けることです。

もしモラハラをしてしまえば、さらに自分の人生を狂わしてしまうことにつながります。自分のためにもモラハラを連鎖させないでください。

そして、私自身もモラハラ被害者。子どもへモラハラ行為をしてしまわないように気を付けていかなければいけないと思っています。

  • モラハラの連鎖は「裏切りのトラウマの連鎖」である
  • 連鎖を防ぐために必要なことは、第一に被害を認識すること
  • 次に自分の気持ちを振り返り、感情に向き合うこと
  • 自分を癒すことに時間を使うこと
モラハラ夫と離れられない人はモラハラ世代間連鎖を知っておくべき!

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