モラハラ加害者は非常に演技がうまく、本性を出す前の期間にモラハラを見抜くことは非常に難しいと言われています。
私自身もモラハラを見抜くことができずに結婚をしてしまいました。
後から考えると、「あのポイントに注視していたら気が付けたかもしれない」と思うことがいくつかありましたので、自身の体験談をもとにモラハラに気づくポイントを紹介します。(必ず見抜けるわけではありませんので、ご注意ください。)
1.親から見て、幼少期に「いい子」であった
まず、前提として全ての「いい子」に当てはまるわけではありません。
モラハラ加害者の多くは幼少期に家庭内でモラハラを受けてきたもしくは、身近にモラハラ加害者がいた人物です。モラハラは世代間で連鎖しやすく、断ち切るのが難しいといわれています。
モラハラ親は、子どもを意のままに操ろうとしたり、自分の味方であることを執拗に求めます。それはモラハラ親自身も満たされないインナーチャイルドを抱えていて、子どもをコントロールすることで自身の心を満たそうとするためです。
モラハラ親は自分の意のままに子どもが行動すれば喜び、褒めます。そうして子どもも、親の望むようにふるまことに喜びを感じるようになるのです。
また一方で、子どもはモラハラを受けないように常に親の顔色を窺って生活をしています。モラハラ親を怒らせたり、機嫌が悪くなると自分に被害が及ぶからです。
そのためも親の機嫌を取るような行動をしたり、「いい子」を演じるようになります。
モラハラの原因である自己愛性パーソナリティ障害の人は、幼少期「いい子」であったといわれています。
パートナーの親がパートナーのことを「手のかからないいい子だった」とか「理想の息子(娘)」と賞賛している場合は注意が必要です。
2.友人などパートナーの周りにモラハラ加害者がいる
モラハラ行為はモラハラ加害者を引き寄せます。類は友を呼ぶとも言いますが、モラハラの場合もまさにそうです。なぜなら、モラハラ加害者はモラハラ環境を好むためです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
パートナーの周りにモラハラをしてくる人がいる場合は類友かもしれません。注意が必要です。
3.友人との関係がよそよそしい
モラハラ加害者の特徴の一つに「相談できる友人がいない」ことがあげられます。
DV専門カウンセラーであるバンクロフトによれば、DVやモラハラ加害者は一時的な関係やごくごく浅い関係以外の関係で加害を繰り返すことが分かっています。
そのためどんな人間関係においても、親しくなる、近くなると破滅してしまうことが多いと考えられます。友人関係がよそよそしく、あまり仲のいい感じがしない場合はもしかしたらそんなに深い関係を築いていないのかもしれません。過去に仲のいい友達がいたとしても、近くなったタイミングでモラハラをしてしまい、相手から縁を切られてきたかもしれません。
今残っている友人は、当たり障りのない関係であったためモラハラ加害者の被害者の関係にならず、破綻せずに済んだ可能性があります。
4.パートナーの親、親子関係が支配的である
モラハラ加害者は自分の利益のためなら、長い期間「いい人」を演じることができ、結婚前に見抜くことは困難ですが、親とのかかわりの中でその本質を見抜ける可能性は少なからずあると考えられます。
親が過干渉、過保護である
モラハラは生育環境によって身につくものであるため、モラハラ加害者の親もまたモラハラ加害者であることが多いと考えられます。彼らの多くは支配的な養育者に育てられています。
支配的な親は、外からは「過干渉」、「過保護」のように見えることがあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
パートナーの親を見たときに、「過保護だな」とか「なんだかちょっと自己中な人たちだな」と感じる場合は、注意をしておいたほうがいいでしょう。
しかし、すべてのケースに当てはまるわけではありません。
パートナーとパートナーの親を切り離して考えてはいけないケースは、パートナーとパートナーの親が親密な場合です。もし、相手の親が過保護であったり、自己中であったとしても、パートナー自身が自立して適切な距離を取っているようであれば問題はありません。
支配的、従属的な親子関係
また、モラハラ加害者の親も、結婚前は同じようにモラハラを隠す演技をしている場合があります。
注目すべきはパートナーとパートナーの親の関係です。パートナーが親に対して従順であったり、やたらと親に報告をしている場合は、親と子の間に支配関係がある可能性があります。
一般的な親子は、成人した子と親は精神的に自立しています。
パートナーの親がやたらと子どもを頼ったり、子どもの振る舞いに口を出してくるなどする場合は、気をつけましょう。
元夫は、付き合っている時からやたらと義両親、義姉から電話がありました。元夫は、実家暮らしだったので、帰ったあとに直接親と話ができるはずです。外出中にも、「今、どこで、何をしている」かの報告をしないといけないのは普通ではありません。
結局この関係は、結婚後も変わらず、毎日長い時は数時間、電話をしていました。
5.後輩、目下のものへの態度が傲慢である
職場は、1日のうちでも一番多い時間を過ごす場であり、仕事内容によっては、上司から命令を受けたり、周りの人と共同作業をしながら仕事を進めていかなくてはなりません。多くの仕事はチームワークが求められます。そのため、人間関係においてのほころびがよくあらわれる場所でもあります。
特に、
自分より立場の低い部下への態度はモラハラ度を測る尺度としてかなり有効です。
部下への態度が悪い場合は、高確率でモラハラを内包しています。
6.言っている内容が変わっている気がする
モラハラ加害者は、自分の経歴について嘘をつき、自分を大きく見せることがあります。
付き合っているときは、狙ったターゲットを落とすために、自分を魅力的な人物に見せかけます。彼らは、嘘を織り交ぜながら過去の話をしますが、その嘘はたいてい「その場限りの嘘」で、時が経てば本人も忘れてしまいます。そのため、話している内容にほころびが出てくることがあります。
過去のエピソードや職歴や学歴などの話をしたときは、その内容をよく覚えておいてください。
もし、前聞いた経歴と変わっている、つじつまが合わない、といったことがあれば、その人は嘘つきであり、なおかつ自分自身に満足できないために偽りの自分を生きている人かもしれません。
まとめ
自分以外の人との関係を知ることが、モラハラを見抜くポイントです。
結婚前はパートナーと良好な関係であると思っていても、他の人との関係が不自然だったり、威圧的、高圧的である場合は、いずれ自分がそのポジションに収まることになるからです。
モラハラ加害者は社会に一定数いると言われています。もしかしたら、あなたの身の回りにもいるかもしれません。
彼氏や彼女がモラハラをする可能性があるかどうか気になった方はモラハラ予備軍チェックリストを参考にしてください。
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