しつけと称した虐待が行われています。
そして暴力が伴わないからといって虐待でないわけではありません。
毒親はしつけと称して、子どもの人生を狂わせます。
1.しつけで「家から出ていけ」という親は毒親
「言うことが聞けないのであれば家から出て行け」という言葉は子どもにとって深い傷を残します。
それは、親の言うことを聞かない子どもはいらないし、育てていかないという宣言だからです。子どもは家から追い出されたら一人では生きていけません。親の言うことに従うほかありません。
これは、子どもは何の選択もできずに、強制的に服従するほかない言葉なのです。
しかし、親に反抗するに至った原因や子ども自身が抱えている問題はこの親の言葉によって消えるわけではありません。親に従うふりをしますが、心の中ではわだかまりが残ったままになっています。子どもが抱えている問題は見放され無かったことになります。
親は絶対的な圧力をもって子どもを封じ込めることに成功しますが、押し込められただけの問題は子どもが大きくなって力で押さえつけられなくなったときに再び爆発します。さらに、長年問題に向き合ってこなかったばかりに、こじれて解決が難しくなっていることが多いのです。
しつけにおいて子どもから生きる為の環境と引き換えに行動を操ろうとする親は卑怯な親です。自分の望む子どもでなければ愛せない、子どもをコントロールしようとする毒親です。
2.欧米では「家に残りなさい」と子どもの行動を制限する
欧米では、子どもが親の言うことを聞かなかった場合は、「家にいなさい」と言うそうです。
子どもは「自由に外出することができなくなる」「自分の行動が制限される」ことになります。
親の言うことを聞いて自由に行動する権利を得るか、親に反発したまま行動を制限されるかを子ども自身が選ぶことができます。どちらを選んでも、生きていけなくなることはありません。
「家から出ていけ」という言葉と決定的に違うのは、子ども自身が2つの選択肢からどちらかを選ぶことができるという点です。
子どもが親の言うことに納得がいかなければ、子どもは自分の自由と引き換えに反抗し続けることができます。
3.しつけにあらわれる親子の関係性
しつけ方法から読み取れるのは、親と子どもの関係性の違いです。
1のしつけ方法では、親は絶対的な立場であり、子どもの生死の決定権すら親にあります。
2では、親は子どもにルールや制限を課す権限がありますが、一方で子どもも制限された中において、自分の意思で自分の行動を選ぶことができます。つまり自分の行動を決定するのはあくまでも子ども自身であり、子どもの意思まで親がコントロールすることはありません。ましてや生死を引き合いに出すことは絶対にありません。
4.「家から出ていけ」といった親は子どもが大人になるとどうなるのか?
さて、1で「家から出ていけ」としつけをしていた親が子どもが大きくなると今度は何と言うかご存知ですか?
今度は、「家から出ていくな」と言うそうです。
大人にって自活できる歳になると、「家から出ていけ」と言われれば本当に家から出ていくことができます。つまり「家から出ていけ」という言葉では、子どもの行動を制限することができなくなります。
いつまでも自分の子どもをコントロールしたい毒親は、大人になった子どもに対しては、今度は出ていくなといい行動を制限させるのです。
他にも、住む場所や就職先にまで口を出してくることが多く、子どもをコントロールし続けようとします。
しかし大人になり、体格も大きく、パワーもあり、経済力もある人間を言葉や圧力だけでコントロールすることはできません。
すると、どうするのか?
つぎは毒親は、「今まで面倒を見てやった恩を忘れたのか?」「今までお前を育てるのにいくらかかったと思っているんだ」「親を見捨てるのか?」と言って子どもに罪悪感を植え付けてコントロールしようとするのです。
いつまでも子どもは親にコントロールされ、自分の人生を歩むことができません。そして多くの場合、不幸な人生になってしまうのです。
5.その他の毒親の特徴とは?
自分の親が毒親だと気づいたことで、生きづらさの原因が分かり心が軽くなったケースもあるようです。
しつけ以外にもあらわれる毒親の特徴とはどんなものがあるのでしょうか?
タイプや特徴、どう対処すればいいのかをまとめています。
まとめ
親の存在があなたの人生に重くのしかかっているのであれば、もしかしたらあなたの親は毒親なのかもしれません。
自分の人生を歩むためには、毒親との関係を清算する他ありません。
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