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【小4女児虐待死】DV・虐待に弱い社会を変えるために必要なことは何か

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【小4女児虐待死】DV・虐待に弱い社会を変えるために必要なことは何か

投稿日:2019年2月7日 更新日:

実の父親から虐待を受けてわずか10歳でなくなってしまった悲しい事件。どうすればこの事件を防ぐことができたのでしょうか。

ニュースでは、どこに原因があったのかを探る議論が繰り広げられています。アンケートを渡してしまった職員でしょうか?一緒に在宅していた母親でしょうか?

しかし彼らが、強い心を持って対応すれば防げたという問題ではありません。

今回の事件の問題点はどこだったのか?虐待親への脆弱性の原因

話は変わりますが、アメリカではほとんどの州で「反いじめ法」という法律が制定されています。そしてその中には「差別やいじめを報告した人のプライバシー、人権も保護される」ことが明言されています。もし、いじめを報告したことで今度は自分がいじめの対象になる可能性があれば、声を上げることは難しいでしょう。助けたいという気持ちがあっても「いじめを黙認してしまう」背景には、もしかしたら自分がターゲットにされるかもしれないという恐怖があるからです。

この法律が制定されてから、10年間でいじめの発生率は28%から22%へと減少しています。

つまり、被害者を守るべき働きかける第三者は自分の身の安全を確保できなければ、代わりに訴えたり、問題を報告することができなくなります。被害者を守ろう、助けようとする人たちも保護される制度が必要なのです。

今回の場合であれば、対応した職員は父親からこう恫喝されています。

「児相ではなく、職員個人を名誉棄損で訴える

職員が、個人的に訴えを起こされるということまで想定できたとは思えません。職員へのクレームがくることはあったとしても、まさか個人的に訴えを起こされることは、恐らく今までもなかったのではないかと考えられます。そして、相手の態度や語気からそれが脅しではなく、本当にやってのける可能性があると感じ取り、強い恐怖を感じたのではないでしょうか。

加害者たちは、相手の弱いところをピンポイントで突いてきます。もし、相手から訴えられたら、職を失う可能性もあります。職を失えば、収入がなくなります。そうすれば、自分だけではなくその家族も苦しむことになります。そうした犠牲への恐怖から、相手の脅しに屈してしまうことは理解できない話ではありません。

誰かを守りたい、何かを訴えたいときに、自らの犠牲を天秤にかけることになるとそれを躊躇してしまうことがあります。安心して職務を全うできるようにするためには、組織が個人を守らなくてはいけません。

被害者を守るためには、被害者を守る立場の人も一緒に守らなくてはいけないのです。

子を守れない母親は批判される!?

また、こういった虐待の事件では、「なぜ一緒にいた母親は子どもを守らなかったのだ」「母親は自分の身を犠牲にしてまで子を守るべきものだ」という母親神話が唱えられることもあります。しかし今回のケースでは、母親はDVにさらされていたことで正常な判断ができない心理状態におかれていた可能性もあります。長期的な命を脅かすほどのストレスを感じた場合、人は思考停止状態になり、物事の善悪を判断することができなくなります。

さらに虐待を止めようとしたことで虐待が加速することが分かると、「口を出さない方が被害が少なくなる」と学習し、ただ今の悪い状況をじっと耐えるだけになってしまうのです。

母親は虐待を止めなかったのか、それとも止めれなかったのか?
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極度の心理状態で、悪人に手を貸すのは誰にでも起こりうることだった

極限の心理状態が作り出す「ストックホルム症候群」というものがあります。これは、極度の恐怖に置かれた犯罪被害者が、犯人を手助けをするような行動を起こすことです。

以下、wikipediaより引用です。

1973年8月、ストックホルムにおいて発生した銀行強盗人質立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)において、人質解放後の捜査で、犯人が寝ている間に人質が警察に銃を向けるなど、人質が犯人に協力して警察に敵対する行動を取っていたことが判明した。また、解放後も人質が犯人をかばい警察に非協力的な証言を行った。

(引用:wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4)

「症候群」という名称ですが、病気ではないそうです。

被害者が加害者(犯人)の味方をするというのは不可解な行動のように思えますが、特殊な状況下で生き残るための合理的判断として、このような行動をしてしまうそうです。最近では、誘拐事件や監禁事件のみではなく、その他の事件においても「ストックホルム症候群」の表現が使われることもあります。

DV加害者との暮らしというのは、いつ何時いのちの恐怖にさらされるか分かりません。人は、寝ているときは無防備でいかなる攻撃にも対応できません。ひとつ屋根の下に暮らしているというのは、寝ている時ですら自分が命の危険にさらされる可能性があるということです。誘拐事件や監禁事件のように特殊な心理状況に陥ってもおかしくはありません。

そして、被害者が加害者(犯人)に協力的な行動を取ってしまうのは、今回のケースでもみられました。

父親が、心愛さん(10)の様子を母親に監視させ、LINEなどで報告させていたとみられることがわかった。

警察は、勇一郎容疑者が、なぎさ容疑者に心愛さんを監視させていたとみて調べている。

(引用:FNNニュース https://www.fnn.jp/posts/00411476CX)

まとめ

こういった悲惨な事件を考えるとき、「誰が悪い」「何が悪い」のを議論するのではなく、どういったことが背景にあって事件につながってしまったのかを検証しなくてはなりません。

人は万能ではないので、特殊な状況下では本来のパフォーマンスを発揮できないことがあります。

それを、安心安全な位置にいる人が「非人道的行為だ!」と批判することは本質から遠ざかることです。

私たちはこういった特殊な心理状況下にある人をどうやったら救えるか、そのための制度は何であるかを議論し、考えていかなくてはいけません。

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