これから在宅フリーランスで活動したいと考えている方の中には、「きちんと土日祝休みが取れるのか」という心配を抱えている人もいるかもしれません。
日曜日や祝日は保育園や学童もお休みのところが多いので、預け先を確保するのが難しいという問題がありますし、できれば土曜日だって、いろんな学校行事やイベントが重なることが多いので休みを取りたいですよね。
しかし、フリーランスは、「明確に休みの日が決まっていない」のも事実です。
とあるフリーランスの人は、会社員をやめフリーランスとして活動しはじめてから、金曜日のあの開放的な気持ちを体験できなくなったと語っていました。
いつ仕事をしてもいい、というのはメリットもありますが、「プライベートと仕事の線引きがしづらい」というデメリットもあるんです。
では、実際に私の土日祝休みは取れているのか、土日休みを確保するためにやっていることをまとめました。
フリーランス歴5年のシングルマザーの土日祝の様子
フリーランスで活動している仕事内容
さて、私がフリーランスで活動している仕事内容はというと、
- webライティングを含めたコンテンツ(中身)の作成(動画なども含む)
- データ入力
- サイトデザイン案の作成
- お客様やユーザーの要望に合わせたwebサイトの提案・現状分析
- webサイト更新マニュアルの作成
- SNS配信
といったものです。
かつてはちょっとしたhtml修正などもありましたが、現在ではwordpressやシステムを使ったwebサイトが多いため、htmlをいじることはなくなりました。
そして、ITの業界では締め切りがタイト(ギリギリ)ということも多く、私自身もIT業界で働いていたことで事情が分かるため、なるべくどんな仕事であろうとも締め切りに間に合わせるように仕事を進めています。
正直に言えば、数時間かかるような作業を「本日中に」とお願いが来ることもあります。もちろん、進めている仕事はそれ以外にもあるため、中には間に合わないものもありますし、徹夜しなくては絶対に終わらないこともあります。
急に飛び込んでくる仕事のため、締め切りがブッキングして大変なことになることもあります。
フリーランスの土日祝休みの状況は?
私の場合、土日祝は基本的に休みです。
かといって、金曜日に開放感があるとはとても言えません。土日のほうが、仕事をしているよりもやらないといけないことが多いため、仕事から解放されたとしても、別のことに拘束されるからです。これはフリーランスでなくても、子育て世帯の共通認識ではないでしょうか。
土日の過ごし方は、子どもたちを公園やプールに連れて行ったり、友人と遊んだり、たくさん洗濯機を回したり、子どもと一緒にお菓子をつくってみたり。
言ってみれば他のワーキングマザーと何ら変わりません。平日にもあらかた家事ができるため、土日に家事が溜まって…ということがないのは在宅フリーランスのメリットですね。
子どもが小さいため、旅行に出かけるということはありませんが、遊園地やお祭りに出かけることもあります。
土日祝は休みとして、仕事のことを気にしなくてもいいようにしています。
確実に土日休みをもらうために私がやっていること
納期を設定するときは土日祝を除いて計算する
仕事の依頼が来た時に、土日祝を除いた平日のみの作業で「いつに終わるのか」をまず算出します。
たとえば、60時間かかる作業量の仕事の場合、1日6時間働くとしたら10日かかることになります。しかし、土日祝はその日数に含めないため、実際の納期は、12~14日後に設定する計算になります。
基本的には土日祝の仕事は断る
そして、土日祝に作業をしなくてはいけない仕事が来るときもあります。たとえば、月曜日までの仕事を金曜日の夕方に頼まれた場合、明らかに作業時間から算出して土日祝にも作業をしなくては終わらない場合などです。
こういった仕事の場合は、仕事量を減らしてもらう(できない部分は別の人に振ってもらう)もしくは、可能であればこちらから可能な納期を提示するなどします。
大抵は、この方法で解決することがほとんどです。
もし、この方法でも解決できない場合は、断ることもあります。
仕事を断るときは、できるだけ早めに断りましょう。特に、一度引き受けた仕事ができない、納期に間に合わないということは一番やってはいけないことです。
「出来なければ断る」、「断るときのレスポンスは早く」がトラブルを防ぐために必要です。
作業量が30分程度のものであれば、土日祝にも受ける
作業の中には、10~30分ほどで完了できるものもあります。たとえば、ちょっとした修正、SNS配信、調べ物をしてサイトのURLだけを送ると言ったような作業の場合です。
短時間の作業であれば、子どもたちが遊んでいる時間に終わらせることができるため、土日祝でも引き受けています。
学校行事やプライベートのイベントはあらかじめ伝えておく
そして、確実に休みをもらうためには、自分の予定を担当者にも伝えておくことです。
フリーランスでは、いつに仕事が来るのかが分からないため、なかなかプライベートの予定を入れることができないという人もいらっしゃいますが、むしろ予定を先に入れておき、「その日は絶対に休む」としたほうが予定をうまく回すことができると思います。
特に、土日祝にはできないことでかつ、日にちが決まっていない予定(役所関係、資格関係、就職活動など)は後回しにしがちですが、こういう予定こそ先に終わらせておいたほうがいいでしょう。
ギリギリになってやろうとすると、書類が足りなくてやり直しになったときに対応できなかったり、仕事が急に振られて外出どころではなくなる可能性もあります。
資格の勉強時間はあらかじめキープ!
また、どうしても取りたい資格がある場合は、その勉強時間を1日単位で決めておき、それ以外の残りの時間を仕事時間に充てるように計画を立てることです。
たとえば、1日の全作業時間が8時間であった場合、1日2時間を勉強にあてるとすれば、残りの6時間が仕事可能時間になります。
これもあらかじめ、勉強時間を除いていたほうが確実に時間を確保することができます。
どこまでできてどこからができないというルールをハッキリさせて、前もって伝えておく!
私の場合、30分以内の短時間であれば土日祝の作業も可能、それ以外であれば断るというルールを決めて実行しています。そしてそれをあらかじめ担当者にも伝えています。
このように「ルールを決めてそれを共有する」ことで、確実に休みを確保することができますし、納期トラブルも防ぐことができます。
- ルールをコロコロと変えないこと
- 子どもの成長や家庭の事情等でルールが変わる場合は必ず共有すること
も大切です。
フリーランスは長期の休みは取りやすいって本当?
フリーランスでは月単位で休みを取ることができ、会社員とは違った超大型連休を取ることも可能と言えば可能です。
しかし、私の場合は元々の性格が不安や心配事を抱えやすいということもあり、長期休暇を取った後の仕事の確保やその間の収入などが心配になるため、基本的には、土日祝(ゴールデンウィークも含む)と夏休み、冬休みだけです。春休みは今のところは取ったことはありません。(子どもたちは保育園です。)
中には、1年のうちの9ヶ月だけをバリバリフリーランスで働き、3カ月を休みにするという働き方をしている人もいます。
フリーランスでは、仕事の予定さえ合えば、好きに休暇を取ることもできるのも魅力のひとつです。特に、仕事が早い人は、フリーランスになったほうが拘束時間も減り、収入も上がることが考えられます。拘束時間が減った分、同じ収入でも自由時間が増えることもあるでしょう。
ただし、いろいろな働き方が選べるからと言って、本当に休みをガッツリ取るかどうかは、結局はその人の性格次第だと思います。有給というものがフリーランスにはないので、休めばその分、収入は減ります。
長期休暇の間は無収入になるということでも大丈夫であれば、「長期休暇は取れる」ということです。
まとめ
フリーランスと言えども、取引先は、企業もしくは個人です。先方が土日祝休みであれば、土日祝休みが取りやすいでしょう。企業は土日祝休みのところも多いため、契約が企業のみの場合は、土日祝休みを取ることは何にも難しくありません。(ただし、IT業界はその限りではありません。)
気をつけなくてはいけないのは、子どもたちの時間を確保するためにフリーランスという働き方を選択したのに、結局土日祝も仕事に追われ、子どもとの時間が減るようであれば、「フリーランスのメリット」を何も享受できていないということです。
それであれば、普通にパートやアルバイトに出て働いたほうがいいかもしれません。
フリーランスを選ぶのであれば、フリーランスのメリットを受けられる体制で働き方を作る必要があります。
フリーランスについての記事は下記にまとめてありますのでよろしければご覧ください。
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