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マインドコントロールにかかっているときの被害者の心理状態は?

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マインドコントロールにかかっているときの被害者の心理状態は?

投稿日:2019年9月29日 更新日:

結愛ちゃん虐待死事件の母親への判決が出ましたね。懲役8年の判決を妥当だと思いましたか?それとも短いと思いましたか?

この事件では、夫から妻側への支配があったといわれています。この事件の様に虐待が起こる家庭には親と子だけではなく、配偶者間でも支配関係があることが多いといわれています。

そして、この事件に関して、「母親の罪の重さ」がどれほどのものだったかという議論がのぼっています。

亡くなった結愛ちゃんは、虐待による傷跡が実に170か所も残っていたということが分かっています。夫から子どもへの「暴力を知らなかった」、これは果たして本当なのか?また、子どもを命を張ってまで守らなかったのはなぜか?

この事件から多くの疑問がわいてきた方も多いのではないでしょうか。

私は、自分自身がマインドコントロールを受けていた経験から、このときの母親がどういった心理状態であったかがなんとなく分かる気がするのです。

当たり前のことが分からなくなる、自分の行動を決めることもできなくなるという恐ろしいマインドコントロールについて、実際に体験した立場から話をしたいと思います。

なぜ人はマインドコントロールにかかるのか?それは脳の仕組みによるものだった!

私たちは、自分の置かれている環境が多少変わったとしても、徐々に適応し生きていくことができるようになっています。

引っ越しや転職などで住む場所や生活習慣が変わったとしても、最初は不慣れですがひと月、ふた月とそこにいるうちにそれが当たり前になり、違和感もなくなっていきますよね。そこでの生活基盤ができれば、前の環境よりも今の環境の方が過ごしやすくなっているはずです。

また、私たちは、同じことを繰り返しインプットされることで相手に対して親しみを感じるようにできています。たとえば、初対面であった人とは緊張しますが、2回目、3回目と会っていくうちに緊張しなくなり、自然体で付き合えるようになるといったことです。同じことの繰り返しで対象に対して親しみを感じる効果は、たとえばTVコマーシャルやECサイトでも利用されています。

「どんな環境にでも適応できる能力」は誰にでも備わっている生まれつきのものです。

そして、マインドコントロールはこのような脳の仕組みを利用しているため、誰にでもかかる可能性があるのです。

繰り返しインプットされると、それが「正しい」と思い込むようになる

しつけと称して行われていた虐待を止められなかったのはなぜか。そこには、「お前たちのために怒っているんだ、感謝しろ」という言葉を繰り返し言われていたために、虐待行為が正しいと徐々にマインドコントロールされていった過程が伺えます。

最初に言われた時は、「それは違うでしょう」と思っていたとしても、それが10回、20回、100回と言われているうちに「私たちのためを思って怒ってくれているんだ」と刷り込みされていくのです。

マインドコントロールにかかってしまうと、善悪の価値観がいとも簡単にひっくり返ります。

虐待さえも「子どもを教育するためにやっている正しいこと」になってしまうのです。そして、正しいことを止めようとするのは、「悪いこと」になります。虐待を止めることもこの環境下では「悪いこと」にされてしまうのです。

特にこういったマインドコントロールは他からの情報が入ってこない環境では強くかかりやすくなります。社会とのつながりが薄く、相談する相手がいない場合は、誰か一人からの言葉に洗脳されやすくなるのです。

「おかしい」それを分かってもらえない恐ろしさ

マインドコントロール下にいたとしても、虐待行為は「辛いこと」に違いありません。

殴られることは痛いこと、怒鳴られることは嫌なこと。それは、本能的に知っていることです。

目のまえで行われている「正しいこと」に対して、本能は「おかしい」と警鐘を鳴らします。マインドコントロールされている価値観と本能の間に違いが出てくるので、それが違和感となって現れます。

そしてその違和感を訴えても分かってもらえない場合、強い絶望を感じるようになるのです。

私の場合は、夫が暴ってものを壊したり、奇声を上げ続けたり、壁に頭突きをしたりすることを義両親に相談したことがあります。しかし義両親は「なにもおかしくはない」「それを受け入れられなかったら、妻である資格はない」と取り合ってもらえませんでした。(詳しくはこちらの記事に書いています。→モラハラ夫を作り出す親てどんな人?義両親にモラハラ夫の相談は危険!

明らかにおかしいことを、他の人はおかしいと感じていない。義両親からは「それをおかしいということがおかしい!」と一蹴されるだけ。

この言葉を言われた時、分かり合える人はいなく、世界に一人だけであるような絶望的な気分になりました。

だって、物を壊してはいけないとか、人を殴ってはいけないとか、恫喝してはいけないとか、それって大人に説明するようなことでしょうか?みんなが共通して認識している当たり前のことではないでしょうか。そこから話し合わなければいけない、説明しなければいけないことではないはずです。

さらには、「夫の行動は普通」で「お前の方がおかしい!」と言われるなんて、全く予想ができませんでした。

私は、この時に感じている恐怖をどう処理して良いのかが分からなくなりました。そして、義両親にそれ以上言葉で説明する方法がありませんでした。

ナマモノ(筆者)
この時、この人との関係を続けるのは無理だ…と思いました。

この事件では、いくら言葉で伝えても分かってもらえなかったことで、母親は自分の髪の毛を引っ張ったり、色が変わるまで太ももを殴り続けたり、自分のほほをひっぱたいたりしたそうです。このときの「言葉で伝える術がなかった」という気持ちが私にはとてもよく理解できます。

言葉で止めることができない人を相手にした場合、何を武器に戦えばいいの?

「やめてほしい」と訴えられたとき、多くの人はその言葉で行動を止めることができると思います。しかし、私の夫のような人の場合、むしろ「やめてほしい」と訴えたことを率先的にやり、嫌がることをすることで支配しようとしてきました。

そういった人を相手の行動をどうやって制したらいいのか。

言葉以外の武器はあるのか?

あるとしたらそれは何なのか?

私は夫と離れてから、「話し合いができない人とは話し合いをせずに黙って去るほうがいい」ことを学びました。しかし、夫と結婚するまでは「話し合えば気持ちを分かってもらえる」と思っていました。夫と暮らして初めて、こういう人もいるのだということを知りました。

離れるという選択肢がない場合、やはりその関係を維持しようと努力をしてしまうものだと思います。

離れるしかない人もいる、ということは一度経験をしていないとなかなか理解できず、そして行動にもうつせないものであると思います。

そして無力で無価値な人間になる

マインドコントロール下では、被害者は加害者から恫喝、罵倒、否定といった罰を受けます。時には暴力を受けることもあります。

そして、すべてを否定される言葉を言われ続けます。

繰り返し言われる否定の言葉は、そのうち「正しいこと」だと脳にインプットされ、その通りの人間に成り下がっていくのです。

マインドコントロールにかかっている被害者の心理は?

マインドコントロールにかかっていたとしても、やはりこころのどこかで「おかしい」と感じていると私は思っています。

表現できない違和感を感じているからこそ、私のように体のいろいろなところが痛み、体からSOSが出てきたり、この事件の母親のように自傷行為で伝えようとするのではないでしょうか。

しかし、目の前の行動をおかしいと思いながらも、何の行動も起こすことができずにいます。

それは、自分が無力で無価値な人間だと思っているからです。自分の行動が加害者の行動を何も変えることができない、ただ否定されるだけの存在であり、どんな行動も起こすことができないと自分の行動を縛っています。

どうして止めないのか。なぜ盾にならないのか。

それは止めたりする力すら持たない「何の価値もない人間になってしまっているから」です。

簡単に脳はバグる だからこそいい環境を見極めて!

脳の特性で誰でもマインドコントロールにかかり、善悪の判断すら危うくなる時もあります。私たちは、いい環境に身を置かなければ、簡単に悪い方向に引っ張られてしまうこともあることを忘れてはいけません。

もちろん、被害者だからと言って、加害行為をしてしまえばその責任は本人にあります。自分を見失い、人生を台無しにしないためにも、身を置く環境を選ばなくてはいけません。

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