モラハラ加害者は、勝てない相手に戦いを挑むことはありません。自分よりも強い人間にはモラハラをしませんし、負けるのは嫌なので、負けそうになれば逃げて行きます。
苦手な人は避けて通り、自分にとって都合のいい相手を周りに従えます。
そのため、モラハラ加害者にとって都合の悪い相手、苦手な相手、嫌いな相手になれば向こうから避けてくれるようになります。
モラハラ被害に遭わないためには、モラハラ被害を受けにくい行動をとるといいでしょう。
モラハラ加害者の苦手なタイプの人間とは?
その① コントロールできない人
モラハラ加害者は、周囲の人間に過度に干渉をし、意のままに従え、コントロールすることを好みます。
親であれば子どもに過干渉になり毒親になりますし、上司であれば部下へのパワーハラスメントを行います。
周囲の人間を正す「指導者」としての対場に立とうとし、それを当然のことだと思っています。自分は人よりも偉く、賢く、優れているから、周囲の劣った人間を管理・コントロールできると思っているのです。
そして、モラハラをして人をコントロールすることに喜びを感じ、支配欲や所有欲を満たします。
一方、どうしてもコントロールできない人に対しては、強い憤りを覚えるとともに、自分の地位を脅かすかもしれないと不安を感じます。また、自分に恥をかかせる存在だとも思っています。
自分は集団の中に君臨する王様的立場だと思っているので、その集団の中で恥をかかされることは恐怖です。それは、自分が「王様」でもなんでもなく「ただの人」であることを突き付けられることですし、それをみんなの前で暴露されてしまえば「王様」の立場から引きずり降ろされるかもしれません。それはモラハラ加害者にとって一大事です。
そのため、コントロールできない人を排除しようとしたり、それができなければ避けようとします。
感情的な人が好き、冷静な人は苦手
コントロールできない人というのは、モラハラ加害者の意図をくみ取って行動しない人というだけではありません。
モラハラ加害者は自分の行いで周囲が喜んだり、悲しんだり、怒ったりすることで自分の存在意義を確かめようとします。相手から返ってくる反応は「ネガティブ」なものであったとしてもいいのです。
喜ばせたいときに喜ばせ、怒らせたいときに怒らせ、悲しませたいときに悲しんでくれたら、モラハラの支配欲を満たしてくれます。被害者の感情さえもコントロールしようとしますし、コントロールできれば相手を支配できた喜びを感じます。
そのため、モラハラ加害者がたとえどんなことをしても感情的にならず、「あなたのことは気に留めることでもない」とスルーする人はモラハラ加害者にとって厄介な人です。
自分が相手に影響を及ぼすことができない存在であるとみじめさを感じることになります。
その② 嘘や不都合なことを指摘してくる人
モラハラ加害者は、非常に嘘つきな人が多く、自分をごまかしたり、大きく見せるために日常的に嘘をつきます。発作的に嘘をつき続けるため、話の内容にほころびが生じ、矛盾がでてきます。しかし、本人はエピソードの整合性よりも、「今自分が気持ちいいこと」の方が大事なため、嘘をやめることができません。
嘘を指摘する人、不都合な事実を突きつけてくる人は、モラハラ加害者にとっては、「その場その場の楽しみを奪う人」です。また、嘘つきだという事実を暴露され、恥をかかせて来る人でもあります。
嘘を指摘されても反省したり、嘘をつかないように治そうとすることはありません。嘘を真実のように通せる別の環境を探そうとするだけです。
不都合なことから逃げ続けたいモラハラ加害者は、指摘してくる人を避けることで自分の身を守ろうとします。
その③ モラハラを暴露する人
モラハラ加害者は、モラハラという悪いことをしているのにもかかわらず、周囲からは高い評価を得て「いい人」でいたいと考えています。そのため、表と裏を使い分け、極端な二面性を持ち合わせているという特徴があります。
モラハラをするのは、あくまでも「被害者本人のためであり、被害者のことを思っての行動だ」と言いますが、本当はモラハラが良くないこと、人に見られれば非難されることだと分かっています。そのため、モラハラの事実を隠そうとします。
周囲からは「理想的な人物」のように思われ、モラハラをする人だと思われていないことがほとんどです。
モラハラを暴露されるということは、今まで周囲から高い評価を得るために演技をしてまで築き上げてきた地位を奪われることです。そして、自分自身も思い込んでいる「いい人」が嘘であるという事実を突きつけられてしまいます。
また、「被害者のため」ということで正当化してきたモラハラ行為を「悪いこと」だと指摘されます。モラハラ加害者はモラハラ行為を否定されることが許せません。加害者の多くはかつては被害者だったため、自分が受けてきた被害の傷をえぐられることになるからです。
そのため、モラハラを暴露されることは、自分のアイデンティティさえもが揺らぐ大事件です。時には、「(モラハラを指摘されたことで)体調が悪くなった」と被害者ぶり集団からいなくなることもあります。
結局のところ、モラハラ加害者は自分自身を「大きく」「偉く」「良く」見せなければ生きていけません。それらを奪おうとする人からは距離を取り、自分を守ろうとします。
黙認は賛同、建前は賞賛だと受け取る
明らかな嘘があると分かっていたとしても、衝突を避けるために追及しないで済ますこともあります。モラハラ加害者はそのことを、「自分の嘘がまかりとおった」と思っています。
また、モラハラ加害者を立てるため、建前で言った言葉をそのまま受け止め、「自分を尊敬してくれている」「自分はすごい人間だ」と受け止めます。
周囲が気を遣っていることや我慢してくれていること、裏には本音があることに気が付かず、自分の行動を振り返ったり、反省したり、戒めることはありません。
表面上だけいい付き合いをしようとすれば、好かれていると勘違いしたモラハラ加害者が「だから何をしても許される」と思い込み、モラハラがエスカレートすることに繋がります。
モラハラ被害を避けるためには、モラハラ加害者に対して「忖度しない」こと!
モラハラ加害者は、自分に対して媚びを売ってきたり、不都合なことを黙認してくれたり、かばってくれる人が大好きです。そうすれば、気持ちよくモラハラをでき、モラハラをしてもなお「いい人」でいられます。
モラハラ加害者にとって、自尊心も支配欲も同時に満たしてくれ、都合がいいので離れようとしません。自分の欲のためにそういう人を利用するだけ利用しようとします。
反対に、自分に対して不都合な真実を突き付けてくる人は、立場を脅かす人です。しかしモラハラや嘘つきは「事実」のために、暴露されてしまえば名誉を取り戻すことができません。そのために「暴露」を徹底的に避けようとするのです。
モラハラ被害を避けるためには、モラハラ加害者に対して「忖度」せずに、気持ちよくモラハラができる環境を整えないことです。そうすれば、自然と向こうから避けてくれるでしょう。
まとめ
モラハラ加害者は、本当は弱い人間なので、苦手な人間は自分から避けようとしてくれます。それに加えてこちらもモラハラ加害者から距離を取れば、かかわりなく(あったとしても最低限のかかわりで)過ごすことができるでしょう。
モラハラ加害者の機嫌を取ろうとすれば、不用な縁を作り被害に巻き込まれます。気を付けてくださいね。
自分の体験談からモラハラ男が嫌いな女性のタイプを考察してみました↓
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