些細なことでそれに似つかわしくないほどキレる夫が怖い…。
そう思ってこの記事にたどり着いた方、もしかして旦那さんからのモラハラ被害に遭っている可能性があります。
私自身、元夫からモラハラを受け続け、突如として火山のように噴火する夫の怒りに怯えながらも、夫の言う通り「私のせいで夫が怒っている」のだと長い間思い込んでいました。
しかし、モラハラの場合は、怒りの原因は被害者にはありません!
まずは、旦那さんの怒りがこの記事の例に当てはまっていないかどうかを見てください。そして、もし当てはまっていた場合は、その後の「対処法」もあわせてごらんください。
突如としてキレるモラハラの怒り方「自己愛憤怒」とは?
あなたの旦那さんの怒り方が次のようであれば、自己愛性パーソナリティ障害の「自己愛憤怒」が原因の可能性があります。
自己愛性パーソナリティ障害とは、傲慢で尊大にふるまい、人との関係が搾取的で、高い攻撃性を持ち合わせている特徴がみられ、その性格のため、周囲との摩擦を抱えやすく、どんな人間関係も長続きしません。本人が生きづらさを感じていることもあります。
自己愛性パーソナリティ障害になる原因は、幼少期のトラウマ体験(親の死、災害、離婚など)や親からモラハラを受けていた(モラハラの連鎖)、虐待・ネグレクトだと言われています。
大きな特徴としては、自分が全能の神や特権階級のようにふるまうこと、そのために大きな嘘を平気でつくこと、他人をなにがなんでもコントロールしたがることが挙げられます。自己愛性パーソナリティ障害は、クレーマーやモンスターペアレントと言われる人たちの原因でもあると考えられています。
1.些細なことが原因なのに、何時間でも怒鳴る、説教する、無視する
自己愛性パーソナリティ障害の「自己愛憤怒」の大きな特徴は、怒りの激しさ、怒りの継続さ、怒りの頻度が普通の人と比べてあまりにも大きいということです。
つまり
- 突如として怒り出す(怒りの激しさ)
- 怒りが長時間、長期間に及ぶ(怒りの継続さ)
- 怒る回数が極端に多い(怒りの頻度)
の特徴に当てはまっていれば「自己愛憤怒」を疑ったほうがいいでしょう。
目安は「あなたが今までにあった人たちの中で、どの人よりも怒りが激しい」ときには注意が必要です。
食器の置き方が違う、床に箸が落ちた、食卓に塩や醤油が並んでいないのような些細なことで突如として怒り出します。
私は、夫の怒りを「天災のようだ」と思っていましたが、災害がいつ起こるのか分からないのと同じように、自己愛憤怒もいつどこで起きるか分かりません。
さらに、その怒り方も普通の人とは比べ物にならないくらい激しく、一回の怒りで恐怖を感じるほどです。
まるで、目の前に雷が落ちるかごとくのように強い恐怖と、時には「生きていけなくなるのではないか」という絶望を感じます。
2.怒りが原因で、「離婚する」「殺してやる」「死んでやる」と言う
「自己愛憤怒」は時には脅しを伴います。その内容も離縁などを持ち出してくる場合もあれば、人や自分の命を脅かすようなセリフを吐くこともあります。実際にやるかやらないかは別として、被害者が「本当にそれが起こる」と思うほどの危機感を感じるという点も特徴的です。
言葉だけではなく、実際に自殺未遂を繰り返すこともあります。(※本当になくなるケースもありますので注意が必要です。)
3.謝罪をしても怒りが収まらないことが頻繁にある
落としてガラスのコップを割ってしまった。その時に妻はすぐに謝りましたが、「ごめんなさい」と言っても夫の怒りは収まらずに、怒鳴り声はどんどんと強さを増し、怒りもヒートアップ。ついには「どんな育てられ方をしたんだ!」とか「コップ1つも満足に洗えないのか!」といって人格否定を始めました。
これは実際にあったモラハラ体験の1つです。
モラハラの場合、「お前の態度が悪いから何時間でも怒る」とか「お前が反省していないから」「同じことを繰り返すから」と言って、モラハラ行為を正当化しようとします。しかし、実際は被害者がどんな態度であったとしても責められ続けます。
彼らは被害者をサンドバッグにしているため、怒りの終わりが来るときは「怒りの原因となった問題が解決した時ではなく、彼らが被害者をぺしゃんこにして支配できたと思ったとき」です。
被害者が、どんな様子でどんな振る舞いをしたところで、彼らの怒りが収まることはありません。
4.恥をかいたときに怒る
自分がミスをした、人から怒られた、人前で間違いを指摘されたというような場面で突然「逆ギレ」し怒り出すことがあります。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、幼いころから恥をかかされてきた経験が人よりも多く、恥に対して過剰に反応します。たとえその原因が自分のミスであったとしても、恥をかかされたと感じれば、自己防衛のために強い怒りを発動させます。
5.ひどい暴言を言ったのに、それを悪いと思っていない!何度も同じ暴言を言う
夫婦喧嘩をしたときに思わぬ人ことを言ってしまうことがあります。しかし、「バカだ」「どうしようもない」のような言葉を言ってしまったとしても、それが相手をひどく傷つける言葉だと冷静になれば分かりますし、頭が冷えたときに謝罪をしたり、もう言わないと約束をしたりするでしょう。
とても親しい関係をぶち壊してしまったのが、たった一言の暴言であったということもあり得ます。良識のある人であれば、暴言を吐いてしまったことを後悔し、謝罪をするでしょう。暴言が人間関係を壊す決定的な一言になることを普通の人であれば知っているからです。
しかし、自己愛性パーソナリティ障害の人は、相手を傷つける言葉を吐いたことを悪いと思ってはいません。むしろ「相手の態度が悪かったから」と正当化し、被害者ぶります。
さらには、それが相手を傷つける言葉だと分かれば、何度も同じ暴言を吐き、被害者をコントロールするための魔法の言葉として利用してくるのです。
夫の怒り方が普通ではない、自己愛性パーソナリティ障害によるモラハラの場合の対処法は?
もし、上のような特徴に当てはまっていたのであれば、高い確率で自己愛性パーソナリティ障害が原因であると言えます。
暴言をついてしまう人の中には脳の病気が原因の可能性もあります。モラハラと脳の病気の見分け方はこちらの記事をご覧ください。
1.自己愛性パーソナリティ障害の場合は、夫を立てる、夫を褒めるは通用しない!
よく夫婦仲を改善するアドバイスに、
「妻は夫を立てなさい」
「妻は夫をよく褒め、操縦しなさい」
「息子のように接しなさい」
と言われることがあります。しかし、自己愛性パーソナリティ障害の場合はこのような接し方はかえって彼らの「全能の神」「特権階級」という思い込みをさらに強め、その結果として妻の地位がどんどんと下がり、モラハラがエスカレートしてしまうことにつながりかねません。
このアドバイスは、残念ながら自己愛性パーソナリティ障害の人の場合は逆効果であることを覚えておかなくてはいけません。
2.モラハラを治すのは非常に難しい!
自己愛性パーソナリティ障害は非常に厄介であり、たとえ精神科医であったとしても対処するのが難しく、避ける傾向にあります。そのため、臨床現場ですら30年前からほとんど研究が進んでいません。
中には、自己愛性パーソナリティ障害の人を治した臨床結果の本などもありますが、それがすべてではなく多くの患者のうちの1つの事例であることを覚えておかなくてはいけません。
私は、モラハラはもうほとんど治らないものであるという認識をしたうえで、「物理的距離を取りながら、モラハラがエスカレートしないように付き合っていく」のが一番現実的な方法であると考えています。
もし、被害が大きければ、迷わずに別居や離婚をすることを勧めています。
3.離婚や別居ができないのであれば物理的距離を取りながら付き合っていく
モラハラがエスカレートしないように対処しながら付き合っていく、それが今の生活をキープしつつ被害を極力減らした最も現実的な対処法であると私は考えています。(しかし、別居や離婚ができるのであればそれを一番にオススメしています。)
具体的な方法は下記の記事にまとめていますのでご覧ください。
4.私がモラハラ被害から回復するまでの体験記
私はモラハラ夫との縁は悪縁であり、人生そのものを台無しにしてしまう可能性が非常に高いと思っています。
「いい言葉をもらえれば良くなり、反対に悪い言葉をもらうと悪くなる」ように言葉は強い力を持っています。悪い言葉を毎日聞いていたら、それが本当のことでなかったとしても悪い方向に引っ張られ、どんどんと「良くない自分」が出来上がってしまいます。
私自身も、夫との生活の中で本来の自分の力を見失い、「何の力も魅力もないみじめで否定される自分」に成り下がっていました。
そうならないうちに、悪縁を断ち切り、本来の魅力ある自分に戻ってほしいと思います。
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