モラハラ夫と別れたいけれど現実的に難しい、何とかして付き合っていく方法はないだろうか…?
そう悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
たとえば、モラハラ夫と「理想的な夫婦」にはなれなかったとしても、適度な距離を取り、モラハラ被害や精神的な影響を少なくすることができたら良いですよね。
モラハラ夫と別れられない場合の、モラハラをエスカレートさせない対処法をまとめました。
1.モラハラ夫はひどい人間だ!という確信を持つ
まずは、モラハラ夫がひどい人間であることに自信を持ってください!モラハラ被害者の方は、「夫の言っていることは正しい」「私が至らないせいで」と思い、自らを責めたり、自分の方こそが加害者であると誤って認識しているケースが多いのが特徴です。
本当は、モラハラ夫こそがれっきとした悪人で、モラハラ加害者です!
いくら周りの人間が、モラハラ夫の演技に騙されて向こうの味方であったとしても、被害者の言葉だけが真実で、被害の実態を知っているのはあなただけです。
モラハラ被害のダメージを大きくしてしまうのは、「自己否定」です。
「私が悪いんだ」
「私と結婚したばっかりに夫が変わってしまった」
「私は何をやってもだめだ」
と思うことがないようにしてください。そして、モラハラ夫のひどさを正しく認識してください!
この人の方が加害者ですよ!と堂々としていてください。
2.モラハラ夫がなぜモラハラをするのか正しく理解する
モラハラ夫がモラハラをするのには、あなたに原因はありません。
しかし、モラハラ夫は
「お前と結婚しなければ俺はもっといい夫だった」
とか
「お前が至らないから怒鳴るんだ!」
と被害者に責任を押し付けます。
本当は、モラハラをするのはすべてモラハラ夫側に原因があります。
そのことを正しく認識し、間違っても「自分に非があった」と思うことのないようにしてください。
モラハラ夫がモラハラをするのは、
第一に妻を自分の一部だと思っており、自分と同じように行動するのが当然だと思っているから。
第二に、ストレスを発散するために八つ当たりをしているから。
第三に、誰かを蹴落とし自分を持ち上げなければ自己を保てないほど精神的に不安定だから、です。
このどれを見ても、妻に非はありません。
3.物理的な距離が取れる環境を作っていく
モラハラ被害を受けるのは、かならずモラハラ加害者に近い人間です。
主に、妻や恋人、親や子ども、部下(もしくは上司)、同僚、友人などです。
モラハラ加害者から物理的な距離が遠い相手は被害には遭いづらいので、被害者は、「物理的な距離を取ればモラハラが治まる」ことを覚えておいてください。
たとえば、引っ越し、転職、異動、別れといったことで、モラハラ被害は収まります。
しかし、家族は同じ家に住んでいるため「物理的距離が遠い」状況を作り出すことは非常に難しいのです。
一朝一夕でモラハラ夫と距離を取ることはできないでしょう。
そのため、被害に気づいた時点でモラハラ夫と距離を取るべき準備を始めてください。
たとえば、
- 専業主婦であれば働きに出る
- (働いていれば)休日・長期休暇をずらす
- 趣味やサークル活動などを始め、予定をつくる
- プライベートな時間が取れるように工夫する
と言ったことから始めてみてください。
なるべく、モラハラ夫と一緒の時間を過ごさないことがポイントです。
4.もしもの時のための証拠作り
この先、再就職、子どもの自立などで置かれている状況が変わった時、もしかしたら「別居」や「離婚」ができるチャンスが来るかもしれません。
その時のために、コツコツと証拠を取っておくといいでしょう。
取った証拠は、スマホにそのままにするのではなく、クラウド上に保存しておくと端末が壊されたり捨てられたりしたときにも、証拠を消される心配がありません。
有力な証拠になるのは、何と言ってもモラハラをしているときの録画・録音です。ボイスレコーダーは小さいものもありますので、相手に気づかれずに証拠を確保することができます。
5.モラハラをしにくくなる場所、人などを夫の様子から覚えておく
モラハラは、条件がそろったときにスイッチが入り発動します。そして、モラハラ夫はそれをコントロールして行っているので、モラハラが起こらない場所や人物が必ずあるはずです。
それがどういったところなのか、どういった人がいるときなのかを観察し、覚えておいてください。
モラハラが始まりそうになったら、そこに移動したり、その人に相談することは、瞬間的にモラハラを抑えることができる方法です。
6.あなた自身が変わる必要はないことを知る
モラハラ夫に合わせてあなた自身の性格などを変える必要はありません。
モラハラ夫は誰に対してもモラハラができると思えばモラハラをします!
そして最終的にはすべての人間関係が破綻を迎えます。
そんなモラハラ夫に合わせて自分を変える努力をしてはいけません。
『私が変われば、モラハラ夫は変わる』 = 変わりません
『私が至らないからモラハラ夫に怒鳴られる』 = モラハラ夫の気分次第で怒鳴られます
『モラハラをされるのは私が弱いからだ』 = 単に精神的距離と物理的距離が近いからです(加害者は一定以上の親しい関係において加害を繰り返すことが分かっています)
あなたが変わったところで、モラハラは止みません。
むしろ、モラハラをすることであなたを変えることができると分かれば、積極的にモラハラをしてくるようになります。
モラハラを受けている被害者が変わる必要はありません!
7.モラハラ夫の反応から、相手の抱えている問題を真に理解する
これは上級者編です。モラハラ夫は、トラウマになるほどの心の傷を抱えているといえます。そして、それがモラハラ夫の「怒りの根本的原因」です。
モラハラ夫が激怒するパターンがある場合、それを分析することで、相手の抱えている問題がなんであるかが見えてきます。
『子どもに100点や1位を強要する、できないと激怒する』 = 教育虐待を受けていた可能性がある
『失敗を許さない』 = 成功しなければ褒められてこなかった、結果重視の教育をされた
『子どもを叱ると激怒する』 = 両親間で異なるしつけをされた、しつけ・教育方針に頻繁に争いがあった
『「出ていけ」「追い出すぞ」と言って脅す』 = 親に逆らうことが許されなかった
といったことです。
激怒の中に、彼らの抱えている問題が見えてきたとき、そこを避けることで一部のモラハラを避けることもできます。
たとえば、しつけ・教育については相談しない、夫の前では子どもを叱らない、争いになりそうであれば聞き流すなどは、モラハラをエスカレートさせない方法として有効であると考えられます。
まとめ
モラハラ夫との結婚生活では、何よりも『モラハラをエスカレートさせない』ことが重要です。初めは耐えられたモラハラも次第に精神に支障をきたすレベルへと悪化していくからです。
しかし、「被害者の心を強くする」と言った対処法は無意味です。一緒に住んでいる以上、常に心が強い状態をキープすることはできません。病気になったり、人から傷つくことを言われた時などに人は弱くなるからです。「強ければ被害に遭わない」と思えば、かえって「被害に遭う自分は弱くてダメな奴」だという間違った認識をすることになります。
モラハラ夫が悪い人!
被害者は何も悪くない!
これだけを正しく認識しておくだけでも被害の程度は変わります。
そして、モラハラは「モラハラが出来ない環境作り」が一番の解決策です。
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