モラハラ夫の共通点!なぜモラハラ加害者はみな似た行動をするのか?

モラハラ夫の共通点!なぜモラハラ加害者はみな似た行動をするのか?

インターネット上にある様々な方のモラハラ被害体験を読んでいると、その内容があまりに似通っていることに気づくことがあると思います。

私自身も、別居を機に夫がモラハラであることに気が付きました。そのきっかけは、まるで私の結婚生活がそこに暴露されているのではないかと思うほどにそっくりのエピソードが載っているサイトに出会ったからです。

モラハラ被害体験には、共通のエピソードが多数登場します。

同じ人間が何人も被害者を出しているのかと思うほどそっくりですが、恐らく違うでしょう。

モラハラ加害者たちは、まったく別の土地で全く別の暮らしをしているのにもかかわらず、似通った特徴を備えているのです。

モラハラ加害者たちがこうも同じような行動や特徴を持つ理由がなんであるかを考察してみました。

目次

なぜモラハラ加害者はみな同じ行動をとるの?

モラハラ加害者は、同じ工場で同じ規格で生産されたのではないかと思うほどにとてもよく似通っており、おなじような行動やエピソードに事欠きません。中には、インターネット上で自身の受けたモラハラ被害エピソードを書いたら、全く関係ない人から「それは俺のことか!」と連絡がきたというケースもあるようです。

私は、インターネットで「モラハラ」を知る前は、世の中でこんな目に遭っているのは私くらいのものだと思っていました。

しかし、多くのブログや体験談を読めば読むほど、知れば知るほどそこには共感を覚えるエピソードばかりで…被害体験談の共通点の多さに心強くもあり、同じような特徴の人がこんなにもいることに驚きを隠せませんでした。

モラハラ加害者の目的はみな同じ

まず、彼らがとても似通っているのは共通の目的を持っているからです。

DVには、身体的DV・心理的DV(精神的DV)・経済的DV・社会的DV・性的DVと種類がありますが、どんな手段を取るのかが違っているだけで、目的はどれも被害者の支配とコントロールにあります。

支配をするためには、支配ができる環境を整えていく必要があります。その手段としてDVやモラハラがあります。

人間は、ある一定の環境において洗脳されやすく、支配下に落ちることが分かっています。

たとえば「密室」です。彼らは自分と被害者だけ(または加害者に都合のいい人たちだけ)の密室で、被害者に執拗に攻撃を行うことで、被害者を支配コントロールしていくのです。

精神的DV

支配コントロールを受けやすい人もいます。人は自分で考える力を失うと、自分のことであっても誰かに判断をゆだねようとします。

加害者は、被害者を支配コントロールをしやすいような人間に変えようとします

被害者が何かを決定しようとしたときは常にそれを否定します。また寝かせない、長時間説教をするといった特殊な環境をつくり、思考力を奪います。暴言を吐いて傷つければ、自己肯定感が下がり、洗脳を受けやすい精神状態になります。

壁を殴り物を投げれば、暴力を受けると思った被害者は、暴力を避けようとして言うことを聞きやすくなります。

社会的DV

外からの情報はマインドコントロールを解く力があります。被害者が外との連絡を取っていたら被害者は洗脳が解けて逃げ出すかもしれません。

加害者にとって、被害者の社会的つながりは脅威になります。社会的DVをして被害者が外とつながることを阻止しようとします。

加害者の言葉が被害者にとって唯一の情報になってしまうと、無条件で信じやすくなってしまいます

経済的DV

逃げ出さないようにするためには、お金を渡さないことも有効な手段です。

そもそも被害者が働いて稼ぎがあれば、自分のお金で逃げ出してしまうかもしれません。働くことを禁止する場合もあります。

お金が何に使われているか分からないと不安なので、レシートをきっちりチェックして、1円たりとも使途不明金が出ることを嫌がります。経済的DVをして、必要なお金さえもギリギリにすれば、お金が足りなくなり逃げ出す余裕なんてなくなるでしょう。

被害者が反抗する姿勢を見せたら「じゃあ、お金を渡さないぞ」と言って、お金と引き換えに言うことを聞かせやすくもなります。

そのため、DVやモラハラのある環境では「経済的DV」があるケースが多いと考えられます

性的DV

妊娠中や幼い子どもがいる場合、経済的理由などから逃げ出すことが難しくなります。

「常に幼い子どもがいる」状態を作り出す多産DVというものがあります。

相手を屈服させる、反抗させる心を砕く目的で性的DVをするケースもあります。

攻撃を受けると分かれば被害者は回避する行動をとる

支配、コントロールのために、傷つくことを「あえて」やるのがモラハラ加害者たちです。

そして、多くの人は自分を傷つけてこようとするできごとを避けようとします。

相手から攻撃を受けることが分かっていれば、

  • 相手の意見に従ったり
  • 相手の気持ちをなだめたり、機嫌を取ったり
  • 相手に反抗せずに従順な態度を取ったり

することで回避しようとします。

結果的に、相手(攻撃者)の意のままにコントロールされてしまいます。

心理テクニックによる攻撃もある

巧妙なモラハラ加害者の中には、心理テクニックを使って、自分が加害者でないと思わせることに成功する人もいます。

彼らは、被害者にとって分かりづらい方法で攻撃をすることで、被害者が被害に気がつかない・逃げ出したり訴えたりしないまさに加害天国のような状況を作り上げます。

具体的には以下のような心理テクニックを使うことが分かっています。

  • ダブルバインド
  • ラブボミング
  • 投影性同一視
  • ガスライティング  など

「ガスライティング」は暴言など明確な攻撃ではないため、被害者は自分の気にしすぎだろうか、自分の方がおかしいのだろうかと自分を疑うようになります。また、自分のせいで相手を攻撃的な性格に変えてしまったと間違った思い込みをさせる「ラブボミング」、加害者の周囲御人間の仲が本当に悪くなる「投影性同一視」、矛盾したメッセージにより混乱に陥る「ダブルバインド」などがあります。

こういった心理攻撃によって、被害者の多くは「不安障害」や「パニック障害」を発症します。

攻撃の手口の名前を知ることは有効な対処法である

暴力や暴言は攻撃の中でも分かりやすいものですが、中には一見して攻撃だと分かりづらい手口で人に不快感を与えたり、ターゲットを洗脳・操作する場合もあります。しかし、これらの手口は海外ではすでに研究されておりそれぞれの攻撃に名前が付けられています

人は、どういった攻撃を受けたら、どういう心理になり、そのためどんな行動をとるのか。手口の名前を知ることは、相手の攻撃を暴き、また自分が置かれていた状況や心理の説明がつくようになります

自分の被害や心理を言語化できるということは周囲に被害を理解をしてもらうためにも、被害を正しく認識し、癒していく過程でも必要になると私は思っています。

洗脳やマインドコントロールという言葉を聞くと、モラハラ被害者の方も「そんな大げさなものではない」と考えるかもしれませんが、モラハラをする人の中には人を支配コントロールする術に長けており、被害者本人が気づかないような方法でこれらを仕掛けてきている場合もあるので知っておくと役に立ちます。

ガスライティング

ターゲットに記憶や感覚、感情などを疑わせるように仕向けることで自分が「おかしいのではないか」と不安に陥らせ、精神を破壊する攻撃手口です。

トライアンギュレーション

誰かと常に比較したり、コミュニケーションに常に第三者を巻き込み、暗に「あなたには価値がない」「あなたは劣っている」とメッセージを送り続けます。誰かに嫉妬させることで、自分が攻撃者であることを分からなくさせる効果もあります。

受動的攻撃(カバードアグレッション)

お願いしたことをわざとやらない、約束をわざと忘れる、決めなくてはいけない大切なことを返答しないと言ったことは受動的攻撃と呼ばれます。下の記事にはその他、受動的攻撃の具体例を多く載せています。

その他

まとめ

モラハラをしてしまう理由は様々なものがあると考えられていますが、中には共通した人格障害がその言動の根底となっていると考えられています。それが「自己愛性パーソナリティ障害」です。

自己愛性パーソナリティ障害の人の中には、自分以外の人間は存在していません。その他の人間は都合のいい「もの」か「道具」のように思っています。

彼らの被害に遭っている人は、そのことに気がついて欲しいと思います。

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