「いつまでも仲のいい恋人同士のような夫婦」という理想の結婚生活を夢見て結婚したものの、いざ夫婦になってみたらなんだか理想と違う…それどころか夫が些細なことでも怒鳴ったり、ちょっとしたことで気分がガラリと変わっていつの間にか夫にビクビクしている自分がいる。
夫が帰ってくる時間になると動悸が止まらない、外に出ていてもなんだか早く家に帰らないといけない気がする。夫になんでもかんでも許可を取らなくてはいけない気がする。そういった心当たりがある方…
それはもしかしたら、あなたが気づいていないだけで「夫からのモラハラ被害に遭っている」かもしれませんよ。
モラハラ被害は本人が気づかないところで始まり、いつの間にかエスカレートしているという特徴があります。
こんな違和感を感じていたらモラハラ被害に遭っているの可能性があります。
注意するべき違和感をまとめました。
夫への恐怖の原因は?こんな気持ちになっていませんか?
1.自由に出かけることができない 夫を置いて出掛けることに罪悪感を感じる
あなたが個人的な用事で外に出かけていると、頻繁に旦那さんからメールや連絡が来ることはありませんか?
その内容も
「今どこにいる?」
「今何をしている?」
「誰と会っているの?」
「いつ頃帰る?」
「早く帰ってきて」
と言ったあなたの行動を把握しようとしたり、あなたの行動を制限しようとするものではないでしょうか?
他にも、出かけることを禁じられたり、あなたと親しい人と連絡を取ることを制限されたりしていませんか?
これらは、モラハラの中にある「社会的DV」と言われるものです。
妻の行動を制限し、社会的なつながりを断ち切り孤立化させる目的で行われます。
- 妻が実家に帰ることを制限する
- 親や友人と会ったり、連絡を取ることを制限する
- 外に出ることを制限する
- 外に出るときには連絡を強要する
といったものです。
また、ハッキリと制限するようなルールを設けていなかったとしても、友人と会おうとすると機嫌が悪くなり(時には無視をされることも)ことで、妻の方から自然と友人と疎遠にさせる方法を取るケースもあります。
中には、「お前の親は変だから連絡を取らないほうがいい」「お前の友人はお前を利用しているだけだ」のように言い、付き合いを続けることがさも妻のマイナスになるように話して連絡を断ち切らせることもあるようです。
外出中にあなたは、気の置けない友人と会っているのに落ち着いて楽しめない、夫からの連絡があるのが怖い、外出していると早く帰らないといけない気がする、すぐに返事を返さないといけないこういった違和感を感じていないでしょうか?
2.自分のものを買うのに罪悪感を感じる、十分に使えるお金がない
ここ最近、あなたは自分のものをいつ買いましたか?それはいくらくらいのものですか?
「自分のものを家計から出すことに罪悪感がある」ために、自分のものを全く買っていないということはありませんか?もしくは、少しの金額のものを買うのにも夫に頭を下げなくては出してもらえないなど、お金を使うことに極度に不自由していませんか?
もし、あなたが家計の中から自分のものを買おうとするときに罪悪感を感じていたり、自分の物を十分に買うお金が渡されていなかったとしたら、それはモラハラにある「経済的DV」の可能性があります。
- 給料・貯金額を教えない
- (夫が妻に)十分な生活費を渡さない
- 家計を厳しく管理する
- 夫のみが高価なものを買う(家族のものは安いものしか買わない)
- 妻が自由にお金を使うことを許さない
- 妻に仕事を辞めさせる
- 勝手に大きな買い物をする・借金をする
といったものです。
特に妻が専業主婦の場合に経済的DVが行われるといわれています。結婚当初はそうではなかったけれど、妻の退職、出産、育児休暇と言ったタイミングで経済的DVが始まることが多く、「お金を稼いでいない」ことで家庭での発言権や立場がなくなります。
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3.夫の怒りの理由が理解できない、些細なことに不釣り合いなほど怒られる
「これはどこの家庭にあるただの夫婦喧嘩なのだろうか?」という思いを抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夫の怒りが怖い、それはモラハラ夫の特徴の一つである「自己愛憤怒」という独特の怒り方のせいかもしれません。
どこの家庭でも夫婦喧嘩はあるはずですが、その原因になるものがあまりにも些細なこと過ぎる、夫の怒りの期間が長すぎる、夫の怒り方が激しすぎる、そう感じてはいませんか?
- 些細なことで怒りのスイッチが突然入る
- 怒りの期間が長い(長期間の無視、長時間の説教)
- 怒りの程度が大きい(物を壊す、物や食べ物を捨てる、大声を出す、怒鳴る)
- 怒りの頻度が高い
ことが挙げられます。
怒ることは誰にでもありますが、それが普通の人と比べてあまりにも程度が大きすぎるのがモラハラの特徴です。
怒り方が「普通ではない」場合は、間違いなく「モラハラ」をはらんでいます。
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4.夫の言うことは正しいと思うけれど、言葉にできない違和感がある
夫から「正論」を振りかざされて、「言っていることは正しい」ハズなのに、なぜか違和感が拭い去れない…そんな経験をしていませんか?
たとえば子どもが泣き止まないことに疲れ、休もうとしたら「母親になったのだから、子どものことを一番に考えろ。自分のことばかり考える母親だと子どもがかわいそうだ。」と言われ、さらに追い詰められたり、
家の掃除が行き届いていないことを指摘され「お前は専業主婦なのに、何をやっているんだ!出来損ないの妻をもらって俺は不幸だ」と言われ傷ついたり、
言っていることは「正論」のような気がするのに、夫からは「愛情」や「人のぬくもり」のようなものが感じられない
これはモラハラの「共感力がない」「ダブルスタンダード」「自分に甘く他人に厳しい」といった特徴から来ている可能性があります。
男女の違いから「共感」できないというレベルではなく、そもそも「人として大切にされていない」「もののような扱いを受けているような気がする」「人権や人格が認められていない」ほどの強い違和感を感じているときは要注意です!
5.夫が帰ってくる時間になると頭痛や腹痛、耳鳴り、動悸などの症状が出る
「夫源病」と言う言葉をご存知でしょうか?
夫が原因で妻にストレス症状が出る病気のことを「夫源病」と言います。
定年によって夫が四六時中家にいるようになると発症するというイメージを持たれているかもしれませんが、ストレスが強い場合は、夫が働きに出ている場合(若い夫婦)でも症状が出るようです。
夫が帰ってくる時間になると体に不調が現れる、夫が長期出張に出ると症状が改善するが戻ってくるとまた症状が出ると言った「ストレス源が明らかである」ことが特徴です。
またこの症状は「幼い子どもにも同じように現れる」ことが知られています。
子どもにも症状が出ていたら赤信号です!
もしかしてモラハラ…?と思ったらモラハラ男の特徴を知ろう!
この他にもモラハラ男には共通の特徴があります。
こちらの記事にまとめてありますので、この記事を読んで「夫や彼氏に当てはまっている…!」と感じた場合は、ぜひ読んでみてください。
こちらの記事を読めば、違和感が確信に変わるのではないでしょうか?
夫への恐怖心への対処法は?
モラハラ夫との結婚生活は「ジェットコースターに乗っているよう」だと揶揄されることがありますが、その通り、「いつ急降下するか分からない常にハラハラした人生」を送らなくてはいけなくなります。
ジェットコースターはスリル満点ですが、常に乗っていられるものではないですよね?ジェットコースターに乗ったままの人生は多くのリスクを伴い、時には慢性的なストレスのせいで病気になることもあります。
夫がモラハラ気質だと分かったら、あなたの人生をどうするのかをよく考えなくてはいけません。
自分の今の気持ちをノートや紙に書き出す
まずは自分自身の気持ちを整理してみましょう。あなたが夫のどういうところに恐怖を感じているのか、それに対してどう対処すれば恐怖を感じないようになるのかを考えて紙に書き出してみてください。
対処法について、
自分の気にしすぎかもしれないから我慢する
とか
夫の気持ちをもっと理解してあげる
とか
自分の努力が足りないせい
と言ったように「自分だけが結婚生活を努力する」と考えている場合は注意が必要です。
結婚生活は、お互いが少しずつ譲歩し、歩み寄りは努力は夫婦双方やらなくてはいけないことです。
書き出した文章にこういう傾向がみられる場合は、そもそも夫婦間に上下関係があると考えて間違いないでしょう。
夫のことを考えないように他の事に目を向けてみる
マインドコントロールされているとき、人はある偏った情報しか頭の中にないことがほとんどです。そのために、「夫の言うことがすべてだ」という考えに陥り、抜け出すことができません。
夫の機嫌を取ることばかり考えていませんか?
夫から言われたルールや制限を守ることにばかり注意がいっていませんか?
まずは、夫の支配から逃れるために自分の趣味のこと、社会のことに目を向けてみてください。
夫以外の交友関係を持つのもいいでしょう。
また、資格の勉強をすると、人生の目標を立てることができますし、努力が報われた時に自己肯定感も上がります。そして、勉強に必死になっているときには、モラハラ夫のことを頭から追い出すことができます。
夫や家族のことだけが人生のすべてではありません。
どうしても耐えられない場合は、別居や離婚も考える
そして、あまりにも夫の支配が強い場合はすぐにでも別居や離婚を考えたほうがいい場合もあります。夫の強い支配下にあると、夫の意に背く行動ができずに、さらに殻に閉じこもるようになっていきます。最終的には試行力も奪われ、生きた屍のようになってしまうことすらあります。
すぐに行動を起こせない場合は、まずは相談から始めてみてはいかがでしょうか?
人生が大きく変わるきっかけが作れるかもしれません。
まとめ
DVと違い暴力を伴わないモラハラでは、被害者が被害に遭っているという自覚を持たないまま長いこと被害に遭い続けてしまうという特徴があります。モラハラ夫は優しいときもあることで、被害者自身も「本当はいい人」だと間違って認識していることが多いのです。
その結果、気づいたときには被害者は心も身体もボロボロにされて、人生がめちゃくちゃになってしまうことも少なくありません。
夫のことが怖いと思っているのには、夫が「恐ろしい鬼」の顔を持っているからではないでしょうか?
そして、その鬼の顔は、いくら優しい一面があったとしても決して見過ごすことができないほどの脅威を感じているのではないですか?
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