治るモラハラ、治らないモラハラはココが違った!

治るモラハラ、治らないモラハラはココが違った!

モラハラの人のそばにいると、一番感じるのは何よりも違和感です。それは、普通の人が持っている「良心」がないから。しかし、モラハラ加害者も演技することに長けていますので、おおっぴらに良心がないようにふるまうことはありません。

普通の人とは違うことを何かしら感じ取りますが、それははっきりしない「違和感」となってモラハラ被害者につきまといます。

この「違和感」はモラハラ加害者のタイプを判断するときに非常に重要になってきます。

今回は、治るモラハラのケースと決して治らないモラハラのケースについて解説します。

目次

罪悪感=良心から生まれる

嘘をつくとき、悪いことをしたとき、人は罪悪感を感じます。罪悪感を感じるのは、良心があるからです。

一方で、モラハラ加害者がこのような行いをしたときは、罪悪感を感じない(もしくは感じにくい)と考えられます。

だからこそ、モラハラ加害者たちは、真実からかけ離れた嘘を悪びれることなく堂々とつくことができますし、悪いことをしたときも人のせいにして責任を逃れることを悪いとも思っていません。

モラハラ加害者が罪悪感を感じない、もしくは感じにくい理由は、脳の働きにありました。

「人と接するとき」と「物と接するとき」は脳の違う部分が反応する

人は、物を扱うときと、人間と接するときには、脳の違う部分が反応することが分かっています。

例えば、赤ちゃんをお世話するときと、赤ちゃんの形をした人形をお世話するときを比べてみると、オムツを変えたりミルクをあげたりなどの行動自体は同じことをしていても脳は全く違う働きをするそうです。

「物」に対して私たちは、心をくみ取ったり、痛みを察したりしません。

赤ちゃんの人形をお世話しているときに、仮に人形を落としてしまったとしても罪悪感を感じる人は恐らく少ないでしょう。

しかし、それが本当の赤ちゃんであれば、ほとんどの人が大きな罪悪感を持ちます。

このように同じ行動をしても対象物が違えば反応が変わります。

物に対して私たちは罪悪感を感じません。物を壊してしまったときに感じる罪悪感は、物の持ち主に対してのものであり、物そのものへの罪悪感ではありません。

モラハラ加害者が被害者に対して罪悪感を感じないのは、「人」に対しても、「物」と接するときと同じ脳の働きをするからなのです。

罪悪感を感じるタイプのモラハラ加害者であれば治る可能性がある

モラハラ加害者の中には、モラハラをしてしまうことをやめたいなど、モラハラ行為の後に強い罪悪感を感じるタイプの人もいるようです。

この人たちはモラハラ行為をやめることができるでしょうか?

恐らく、このタイプのモラハラ加害者の人は努力をすればモラハラ行為をやめることができると思います。

なぜなら脳の働きは普通の人と同じように働いているからです。

「罪悪感を感じる」と言うことは、「人」と接するときの脳の回路が正常に働いている証拠です。

この場合、モラハラ行為をしてしまうのは「思考の偏り」によるものが大きく、それを修正することができればモラハラ行為をやめることができると考えられます

ズバリ、モラハラが治らない加害者は?

脳の働き方は人によって異なる

私は、夫と居るときに、いつも自分が物になったように感じていました。

しかし、夫も「思いやりのある夫」の演技をしているので私はそれが被害的心理から来る思い込みだと長らく思っていたのです。

真のモラハラ加害者は、脳の働き方が普通の人と異なるため「人」に対して罪悪感を感じることができません。

私たちが物に対して罪悪感を感じないのと同じだと考えれば、その理由が理解できると思います。

5年にも満たない結婚生活を終焉させたのは、モラハラ夫による「お前は家族ではない。今すぐ、家から出ていけ」と言う冷徹な一言でした。

離婚にしても、お互いに話し合って離婚を選択するのではなく、夫が決めたことは絶対で、夫はいらないと思った配偶者は簡単にごみを出すかのように捨てても良いと考えていたのです。

それこそ私たちがゴミの日に、ゴミを捨てるのに罪悪感を感じないことと全く同じです。捨てるのに、ゴミの許可はいりません。

これは、決して自分を卑下して言っているのではありません。モラハラ加害者の思考回路は本当にそうなっているのです。

モラハラ加害者にとって「人間関係」とは自分にとって「いる」のか「いらない」のか、「役に立つ」のか「役に立たない」のかという利己的で冷徹な判断によるものです。それは配偶者だけでなくすべての人間関係に対してそうなのです。

真性のモラハラ加害者にとってはパートナーは「もの」である

モラハラ加害者たちから見た被害者、モラハラ夫から見た妻は、いってみれば「もの」です。

物をどう使おうが、時には物に当たってストレスを発散しようが、私たちは罪悪感を感じません。

誰しも、怒りが溜まった時に思わずクッションを殴ってしまったり、足元に落ちていたティッシュ箱を蹴ることぐらいはしたことがあるでしょう。それと同じように、モラハラ加害者は物だと思っている妻に対して、罪悪感を感じることなく攻撃をすることができるのです。

あなたの良く知っている夫が、実はあなたと同じような『罪悪感=良心』を持っていない可能性もあります。

モラハラ被害に気づいたときには、一番にこの人は人間ではないかもしれない」という危機感をもって接することが必要です。

脳の機能不全は今の医療では治らない

残念ながら、脳は挿げ替えることができない部分ですので、機能に異常があったとしても治すことはできません。一部のモラハラ加害者たちが治らないのは、脳の機能が壊れているからと言っても過言ではありません。

脳の機能は本当に戻らない?(2019.5.2追記)

ここからは、モラハラについて調べていくうちに更なる情報が分かったので追記しています。

自己愛について研究をしていたコフートは、自己愛性パーソナリティ障害の患者を治療する方法を提唱しています。

コフートの理論によれば、自己愛の患者も治すことが不可能ではないということです。

機能として「人の心を失った」モラハラ加害者も、適切な治療や学びによって回復する可能性はあると考えられます。

(しかし、この場合においても、本人が変わろうという意思や学ぼうとする気持ちがなければ難しいでしょう。)

また、脳は年を取れば取るほど「固定」されていくことが知られています。そのため自己愛パーソナリティ障害の人は、年を取るほど治りにくくなると言われています。(詳しくはこちらの記事をご覧ください。⇒自己愛性パーソナリティ障害は年を取ると悪化する

もし、モラハラ加害者を治療したいと考えているのであれば、できるだけ早いうちに治療へと進むのが望ましいでしょう。

そして、パートナーはあなたと出会った時点ですでに相当の年齢になっているはずです。

治る可能性が高いのは、モラハラ夫の両親よりもモラハラ夫ですし、モラハラ夫よりも我が子です。

このことを覚えておいてください。

アスペルガーとモラハラの関係は?

また、同じようなモラハラ行為に悩まされているケースで、夫や妻が「アスペルガー(自閉症スペクトラム障害)であったことが原因だったということもあるようです。

アスペルガー(自閉症スペクトラム障害)もまた、先天的なものであり、脳の働きが普通の人と違うために起こります。自己愛性パーソナリティ障害の脳の機能不全と同じように、治すことが非常に難しい(現在は確実な治療法がない)とされています。

アスペルガーの人の場合、
共感性がない」「ルールにこだわる」「絶対的な価値観を持っている」「暴言(時には暴力も)」と言った症状が出るようです。

しかし、かつては発達障害という概念が一般的ではなかったため、「アスペルガー」と診断を受けておらず、本人自身もアスペルガーだと気づいていない場合も多くあります。

もし配偶者が「あなたアスペルガーじゃないの?」というと、「それこそがモラハラだ!」と激怒し、夫婦間の信頼関係を損ねることも多いようなので、注意が必要です。

アスペルガーにも様々な特色があり、非定型発達の場合はその多様性が広く、一概に「こうであればアスペルガーが原因」とも言えません。インターネット上で得た知識だけでは正しく診断をすることが難しいでしょう。

もしかしたら、あなたを悩ませているパートナーのモラハラはこの「アスペルガー」のせいかもしれません。

医者の中には「アスペルガーは人を愛することも、人から愛されることも生涯ない」と考えている人もいるようで、パートナーとの生活が非常に困難であることをうかがわせます。

自分がモラハラだと気づいた場合は?

このサイトに訪れる方にも「自分がモラハラをしていたことに気が付いて改善しようとしている」方が多くいらっしゃいます。

私自身、幼少期からの友人がモラハラを改善させることができたこともあり、モラハラは決して治らないものであるとは思っていません。

何よりも改善するために必要なことが「自覚」です。自覚をされた後にぜひ読んでいただきたい記事をまとめました。

子どもにモラハラが現れた場合は?

また、モラハラは連鎖しやすいことが知られており、モラハラ親に育てられると子どもも同じようなモラハラ加害者になるといわれています。

子どもへのモラハラの影響は、大人が受けるものよりも何倍も深刻で、モラハラ環境で育つことで、「モラハラは当たり前」「モラハラはどこの家庭でもあること」と間違った認識を植え付けられることになります。そのため、生きづらさを抱えやすく、対人関係に支障をきたしたり、人間関係で失敗を繰り返す大人に成長していきます。

モラハラは若ければ若いほど治りやすいため、できるだけ子どもが幼いうちにモラハラ環境から離れ、モラハラを治すように働きかけてあげる必要があります。

まとめ

モラハラ加害者に寄り添う?

あなたのそばにいるモラハラ加害者が「モラハラ行為に対して強い罪悪感を感じている」かつ「自身のモラハラ行為をやめたいと考えている」場合は、あなたが望むのであれば傍にいて支えてあげることで、モラハラ行為が終息する可能性もあります。(しかし、モラハラ行為をやめること自体はそんなに簡単なものではありません。)

一方で、モラハラ加害者のそばにいると「自分が物になったように感じる」場合は、私の夫と同じタイプのモラハラ加害者である可能性が非常に高いです。

この場合は、モラハラの原因が脳の機能不全である可能性が高いでしょう

また、治りやすいのは、断然モラハラ夫よりも脳の若い自分の子どもです。

子どもがいる場合は、我が子へとモラハラが連鎖される可能性は高いといわれています。

モラハラ加害者が多数いる場合、優先させて治療しなければいけないのは誰なのかを見極めなくてはなりませんし、またその人を治療するにはどういった環境を整えなくてはいけないのかを考えなくてはいけません。

さらに、被害が甚大である場合、子どもへの被害や影響もある場合などは、モラハラ加害者を治すことよりも先に、「自分たちの心や体を守ること」を優先したほうがいいでしょう。

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